【競馬予想Vol.154】第59回報知杯弥生賞ディープインパクト記念

今回のテーマ

ディープインパクト産駒は黙って買え

過去10年、ディープインパクト産駒は【6・1・2・12】、単回値330、複回値108。出走機会5連勝中。昨年はディープインパクト産駒の出走が無かったが、ディープインパクト記念に改称(追加)された2020年は唯一のディープインパクト産駒サトノフラッグが勝利した。

ディープインパクト産駒は現2歳世代でラストだが数は極端に少なくなる。このレースでディープインパクト産駒が買えるのは今年が最後になるかもしれない。ちなみに因縁のライバル(?)・ハーツクライの産駒は【0・4・0・4】。2014年から毎年1頭出走しているが2着までで、うち3頭はディープインパクト産駒に負けている。

ホープフルSで4角4番手以内に付けていた馬に注目

過去10年、ホープフルSで4コーナー4番手以内に付ける競馬をしてここに直行してきた馬は【1・0・4・1】、単回値298・複回値133。4年連続で1頭以上が3着以内に来ている。

昨年はホープフルS4角3番手のタイトルホルダーが勝利、同じく4角3番手のダノンザキッドが3着。同コースのGIで前付けした経験が活かせる。

外枠がめっちゃ来る

過去10年、7枠より外に入った馬は【5・6・2・27】、単回値121・複回値70。現在6年連続で1頭以上が連対している。2014年と2016~18年は7枠より外に入った馬によるワンツーフィニッシュ。

毎年行く馬不在、若しくは出方慎重でスローがデフォルト。結果として馬群が固まり、直線で進路を確保しやすい外枠に入った馬が優勢というカラクリ。内枠から狙うなら先行脚質。内枠から後ろに下げると直線で前が詰まるか外に持ち出す際にロス。「不利を受けない」ことを第一に考えたい。


トラックバイアス分析・展開予想

土曜は追い風が強く吹いた影響もあったが、概ね内前決着。ちなみに日曜のこのレースの時間帯は北西からの風が吹くという予報で、今度は向かい風になる。メイショウゲキリンとリューベックが隣同士でこれらが互いにハナ主張。メイショウゲキリンが譲らずハナ、リューベックが2番手。ボーンディスウェイら先行勢もハッキリしており、例年のようなドスローではなくそこそこ締まった流れになりそう。向かい風予報と合わせて考えると、単純な内前決着ではなく中団からの差しを想定しておきたい。


全頭分析

【-】ジャスティンロック

(+)京都2歳Sは外を回して差し切る。機動力を発揮したのは評価。
(-)追い出してからの初速の付きが鈍い。最内枠は足枷になりそう。

【-】メイショウゲキリン

(+)きさらぎ賞も果敢に先制して居残る。今回は内枠で競馬し易い。
(-)結局のところ芝では未勝利。展開利のみではいずれ行き詰まる。

【-】リューベック

(+)若駒Sは直線並ばれてから差し返す。内枠先行で渋太さ発揮。
(-)前走は少頭数の弱メンバー相手。今回楽に行けても居残り疑問。

【-】アケルナルスター

(+)東京未勝利は鮮やかな後方一気。溜めた分はしっかり伸びる。
(-)前走は直線で再三フラつく。足腰がしっかりしてくるまで見送り。

【▲】マテンロウレオ

(+)きさらぎ賞は中団から外に出してノーストレス。併せて伸びる。
(-)ホープフルSは完全な後追い競馬。この枠からだと捌きが心配。

【△】ボーンディスウェイ

(+)ホープフルSは直線一旦先頭の場面あり。スローなら居残り十分。
(-)後続に捕まってしまうと淡泊。後続を離し気味に行けないと辛い。

【○】ドウデュース

(+)朝日杯FSは中団外から直線余裕十分に差し切り。一戦毎に反応良化。
(-)今回は距離延長でスローダウン。構え過ぎた場合に取りこぼし懸念。

【△】ラーグルフ

(+)ホープフルSは内を立ち回って善戦。芙蓉Sは捲り勝ちで中山歓迎。
(-)スタート下手で置かれやすい。外寄りの枠を引いた今回は微妙。

【△】インダストリア

(+)ジュニアCは直線外から楽に差し切り。第二のシュネルマイスター。
(-)初の一周コース。後方に構えて外を回すようだと間に合わない。

【◎】アスクビクターモア

(+)前走は直線で馬体併せて抜け出す。一瞬のキレより持続力タイプ。
(-)アイビーSでドウデュースに完敗。トップスピードでやや見劣る。

【-】ロジハービン

(+)京成杯は途中から捲りに行って善戦。小回りの中山コースは合う。
(-)また外枠。行き脚が無いだけにここも前走と同じ競馬だと苦しい。


結論

冒頭のテーマに従い、唯一のディープインパクト産駒で外枠に入った◎アスクビクターモアを狙う。アイビーSでドウデュースに負けているが、外で持ったままだったドウデュースに対し、アスクビクターモアは内の馬を捌きながらの進出だった。まだ勝負付けは済んでいない。前走で同コースのスローを経験済みというのはアドバンテージになり得る。

○ドウデュースは小倉・東京・阪神とそれぞれ異なるコースで勝利。どこからでも競馬が出来て掛かるところもない。武豊騎手からすれば非常に乗り易い馬だと思う。嫌うとすれば前走ワンターンのマイル戦からペースダウン必至の一周コースへの「変化」。スローからハイは闘争本能でカバーできるが、ハイからスローだと折り合わせる必要が生じる。ここに他馬が付け入る隙が生じるのではないだろうか。

▲マテンロウレオは馬群に突っ込ませても怯まず(新馬戦)、併せに持ち込むと渋太い(きさらぎ賞)。流れが緩み易いトライアルのここは馬群の捌きが重要になる。外を回さず、内から抜け出してきてもらいたい。外を回すようならホープフルSの二の舞。

△ボーンディスウェイはホープフルSで果敢に勝ちに行く競馬を実践。一旦は確かに先頭に立っていた。中2週の厳しいローテを考えれば大健闘。△ラーグルフは行き脚が無く置かれ易いものの、中山で捲る脚が使えるし、内を器用に回ってきたホープフルSの乗り方が出来れば。△インダストリアはマイルとはいえジュニアCで中団から突き抜ける強い勝ち方。昨年のシュネルマイスターと同パターンで押さえに入れておく。

◎アスクビクターモア
○ドウデュース
▲マテンロウレオ
△ボーンディスウェイ、ラーグルフ、インダストリア
馬単◎1着流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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