【競馬予想Vol.248】第56回スポーツニッポン賞ステイヤーズS

今回のテーマ

リピーターは黙って買え

過去10年、3着以内に3回以上来た馬はアルバート【3・1・0・1】、デスペラード【2・0・1・0】、モンドインテロ【1・0・2・0】、ファタモルガーナ【0・3・0・1】と4頭もいる。

1,800Mを2周する唯一無二のレース。二度ならず三度(四度)まで同じ馬が来るというのは特殊過ぎる条件ならでは。ちなみにトウカイトリックは2006年~2009年と2011年~2013年の計7回出走して【1・1・2・3】、2011年~2013年(9~11歳)は【1・0・2・0】。


トラックバイアス分析・展開予想

冬の中山は洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードしての開催。火曜・水曜と雨が降ってある程度水分を含んでいるかと思いきや含水率は10%強、金曜朝時点のクッション値は9.4と速そうな感じ。ただ昨年の同時期は金曜朝が9.7、土曜朝が10.3で、開幕週の馬場としては普通。セオリー通りなら内前先行。ディアスティマが最内から先手を奪って引っ張る展開。例年よりは流れそうで、中団付近からの捲り差しがベストマッチしそう。


全頭分析

【○】ディアスティマ

(+)前走1年超振りの実戦で大健闘。天皇賞春6着の脚力は侮れず。
(-)交わす競馬は不得手。並ばれると差し返す脚無くしんどい。

【-】ユーキャンスマイル

(+)前走は流れ緩くて前捕まらず。捲り気味に上がって来れれば勝機。
(-)真後ろから行くだけに展開の影響大。前が止まらないとしんどい。

【-】マンオブスピリット

(+)丹頂Sは4角から外を回して脚余す。乗り方一つで通用余地ある。
(-)昨年は差し構えて目立たず6着。自力差し難しく他の破綻待ち。

【-】メロディーレーン

(+)GIでは通用しなくて当然。古都Sのように前付け出来れば面白い。
(-)ダイヤモンドSでも全く通用せず。追い切りも相変わらず地味。

【-】シークレットラン

(+)七夕賞は久々かつハイペースで度外視。中山は得意で見直す手。
(-)出走頭数が多いと相対的に置かれる。ここも付いて回るだけか。

【-】ナムラカミカゼ

(+)古都Sは直線で前捌くのにロスあり。脚色はまだ余裕感じる。
(-)未だ自己条件の身。長距離適性高そうだが勝ち負けは厳しい。

【△】シルヴァーソニック

(+)昨年は正攻法の前付けで3着。長距離戦慣れでバテる心配無し。
(-)OP入り後勝ち切れず。落馬後完走の天皇賞春が評価され過ぎ。

【-】アドマイヤアルバ

(+)TB・展開嵌ったとはいえ一昨年の目黒記念3着。無欲の一発狙い。
(-)2年連続参戦していずれも完敗。再ブリンカーも焼け石に水か。

【△】ディバインフォース

(+)昨年は4角オート捲りで完勝。今年も与し易い相手で連覇可能。
(-)前走は行き脚緩く出鞭連発。ズブくなっているのが気になる。

【▲】ベスビアナイト

(+)前走は後ろ過ぎて論外。溜めた分弾けるだけに位置取り次第。
(-)ここ2戦付いて回るだけの内容なのが気になる。下積み不足。

【-】カウディーリョ

(+)今年2戦は不得意の左回り。前で脚溜まるなら居残りあっていい。
(-)昨年は前付けして凡退。そもそも重賞で通用しておらず苦しい。

【-】プリュムドール

(+)古都Sは直線内からグイグイ伸びて勝利。距離延長ローテは走る。
(-)自己条件を勝ち上がったばかりの格下。過度の期待は掛けられず。

【◎】アイアンバローズ

(+)昨年途中から仕掛けて2着と健闘。阪神大賞典2着で格上的存在。
(-)控えに回ると物足りない。勝ちに行って差されないか不安残る。

【-】エドノフェリーチェ

(+)古都Sは先行勢に厳しい展開。中山で捲る脚使えるだけに侮れず。
(-)3勝クラスですら勝ち切れずの格下。展開嵌っても突き抜け疑問。


結論

このレースは3,600M全てを一生懸命走るのではなく、2,800Mぐらいダラダラ走って残り800Mをサクッと捲った者勝ち。2周目3コーナーから上がっていける脚にフォーカスすると、やはり昨年の覇者ディバインフォースが最適。しかし京都大賞典で序盤から押しまくっていたのが気になるので抑えまで印を落とす。

アイアンバローズとシルヴァーソニックも昨年の好走馬でリピーターに該当する。この2頭なら差す競馬に適性がありそうなアイアンバローズを上位に採りたい。昨年は逃げ馬不在を見越して途中から動いて自らレースを引っ張って最後に差されたが、今年はディアスティマが引っ張ってくれるのでこれを目標に差す競馬をすればOK。アイアンバローズが来るならシルヴァーソニックもセットで抑え。

ディアスティマは開幕週の中山+最内枠+競合無しならハナを奪ってスンナリもありそうだが、ステイヤーズSの逃げ切り勝ちはハンデGIII時代の1991年メイショウビトリアまで遡らなければならない。このレースは3,600Mを一生懸命走るとしんどい。如何に道中手を抜いて直線二の脚を使うかの勝負。

ベスビアナイトは過去に捲って勝ったことがあること、後半の脚が速いことがこのレースにベストマッチ。松籟Sは2,400Mダラダラ、800Mをバシッと差し上がっての勝利で、ここは如何にも嵌りそう。

◎アイアンバローズ
○ディアスティマ
▲ベスビアナイト
△ディバインフォース、シルヴァーソニック
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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