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【競馬予想Vol.407】第41回フェブラリーS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 東京は雨が降らず砂はカラカラで力が要る状態。前日のダートは7レース中4レースが逃げ切り勝ち、残る3レースも4コーナーで4番手以内に付けていた馬が勝利。ただ完全な前残り馬場と言われるとそうでもなく、2~3着には後ろのほうにいた馬が絡んでいる。前付け同士、または前付けと後方待機勢を絡めた馬券構築が有効。

  • 過去の含水率をみると、一昨年が9.2~9.5%、昨年が7.4~7.6%だったのに対し、今年の前日(土曜)は2.0~2.1%と乾燥している。これは2019年と2020年に近く、2019年はインティが逃げ切り勝ちを収めている(2020年はモズアスコットらの差し差し決着)。

  • 快速馬ドンフランキーが外から果敢に前へ。ドゥラエレーデ、オメガギネス、ガイアフォースよりも速くハナ奪取。ウィルソンテソーロもドンフランキーの後を追って中団付近に鎮座。全体的に後ろから行く馬が多く、展開有利は前。


全頭分析

【-】イグナイター

(+)JBCスプリントでリメイクらを撃破。マイルをこなせるなら通用。
(-)南部杯でレモンポップに2秒も離される。速さが全く足りない。

【-】シャンパンカラー

(+)稍重のNHKマイルC勝ち。初ダートでも力要る馬場で浮上狙い。
(-)初ダートはともかく古馬との対戦経験も不足。実力を測り難い。

【-】ミックファイア

(+)JDDで中央所属馬を撃破。東京大賞典は負け過ぎでむしろ度外視。
(-)地方三冠の価値疑問。中央では速く走らないと勝負にならない。

【△】ドゥラエレーデ

(+)芝GI馬だがダートでも安定して走る。前に付けて残す能力は高い。
(-)前付けして居残るだけの展開ラッキー馬。1着に来れるのか疑問。

【-】オメガギネス

(+)東海Sは久々で行きたがりながら2着。圧勝ある東京で本領発揮。
(-)重賞未勝利の格下。乾いて時計要す今の馬場で絶対視は出来ない。

【-】カラテ

(+)不良馬場の新潟大賞典勝ち。巨漢で久々のダートも苦にしない。
(-)前走4コーナーで後退開始。一度使っただけで上向くとは思えず。

【-】ガイアフォース

(+)天皇賞秋は前付けから驚速レコードの5着。速さは余裕で充足。
(-)包まれると走る気を無くす上に初ダート。砂被りの懸念も加わる。

【-】セキフウ

(+)エルムSは直線外から余裕で突き抜け。昨年11着から上積みあり。
(-)東京では内を捌いたユニコーンS2着以降精彩欠く。ここは適性外。

【-】ペプチドナイル

(+)東海Sは砂締まって追い上げ利かず。乾いた砂の番手差しで一考。
(-)前走完敗はスピード不足も一因。ワンターンマイル戦では忙しい。

【-】タガノビューティー

(+)根岸Sは史上最遅ペースで後ろで金縛り。巻き返し余地は大きい。
(-)前走も出遅れ。スタートが下手な上に行き脚も緩く信用できない。

【○】キングズソード

(+)東京大賞典は流れ緩過ぎて参考外。中団から差せる脚は重宝する。
(-)速い時計の裏付けは小倉の阿蘇Sぐらい。府中マイルの適性微妙。

【-】スピーディキック

(+)昨年直線で前が詰まってほぼ追えずで6着。進路確保で真価発揮。
(-)前走の勝ち時計は昨年より更に遅い。中央ではスピードで見劣る。

【-】レッドルゼル

(+)今回で4年連続出走、昨年は2着。府中で確実に追い上げる脚ある。
(-)マイルは未勝利で距離不安。新興勢力多く勝ち切りまではどうか。

【◎】ウィルソンテソーロ

(+)追い込みと逃げでGI連続連対。今回のコース2戦2勝で死角無し。
(-)スピードは普通でマイルがベストとは言えない。速さ負け懸念。

【▲】ドンフランキー

(+)6戦連続ハナ奪取の巨漢快速馬。逃げて6勝のスピードで頂点獲り。
(-)良績は短距離に集中。府中マイルで強敵相手に押し切りは微妙。

【△】アルファマム

(+)全16戦中13戦で上がり最速マーク。流れてくれればGIでも一撃。
(-)展開依存度MAX。前が止まらないと自力ではどうにもならない。


結論

ウィルソンテソーロはチャンピオンズCで前残りに唯一待ったをかける追い込みでレモンポップにコンマ2秒差。これだけだとフロックだが、東京大賞典では一転して逃げの手を打ってドゥラエレーデに再度先着。東京マイルは2戦2勝で問題無し、さらに今回は外枠に入った馬がドンフランキーを除いて遅く、包み差しに向かえそうなのも良い。松山、今日はやれるよな?

キングズソードは東京大賞典で普通に負けたがコンマ4秒差。モレイラさんから岩田息子への大幅鞍上弱化直後で已む無し。スピード競馬への対応は阿蘇Sの1分42秒0で代替可能。JBCクラシックでウィルソンテソーロを8馬身以上ぶっ千切った脚力は本物。マイルのここは後ろからの競馬になりそうだが、上がり要す馬場の追い上げは手慣れているので問題無い。

ドンフランキーはマイルを走ったことがない(アーリントンCは芝なのでノーカウント)だけで、普通に持つと考えた場合にこの人気は美味し過ぎないか?1,400MのプロキオンSはリメイクとクビ差だったが、3着オメガレインボー(武蔵野S3着あり)を6馬身も離した。600kgに迫る巨体で、叩きまくってもバテなさそう。今の東京は前が残るし、今回は絶好の買い場。

ドゥラエレーデは申し訳ないがここまで一度も強いと思ったことがない。むしろ雑魚だと思っている。しかし前に行けるのでラッキーで残れてしまう。前に行けるということは前詰まりなどの不利を受けにくいということ。ウィルソンテソーロを評価する以上、この馬も評価せざるを得ない。ムルザバエフさんとの手も合っているし、ここもラッキー発動で2~3着確保。

アルファマムはここまで16戦して13戦で上がり最速をマークしている末脚特化型。但しその代償として展開の影響をモロに受ける。根岸Sはヘリオス@武豊が溜め逃げを打ってレースが壊れてしまった。1分24秒1の決着を後ろから差すのは物理的に不可能。今回は相手が揃ってレベルが上がる上、ドンフランキーやドゥラエレーデなど前に行く馬も豊富。ベタだが狙いに加える。

激安回避のためオメガギネスは切ることにした。グリーンチャンネルCの時計が凄いのは分かるけど、あの時は不良馬場で今の馬場には紐付かない。東海Sも砂が締まって速い馬場が向いた。それにここまで失点の無い戸崎さんを降ろしたのも解せない。そもそもGIで重賞未勝利の馬を軸に買うのはどうなんだ?それでも問題無く勝つなら惜しみない賛辞を贈る。

◎ウィルソンテソーロ
○キングズソード
▲ドンフランキー
△ドゥラエレーデ、アルファマム
単勝◎・○(2点)、馬複◎or○流し(7点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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