【競馬予想Vol.341】第43回新潟2歳S
今回のテーマ
コース経験は一日の長
過去10年、新潟芝1,600Mを勝った直後の馬は【5・0・1・12】、単回値116・複回値50。このうち上がり3ハロン最速だった馬は【5・0・0・7】、単回値175・複回値64。該当馬は2018年ケイデンスコール、2019年ウーマンズハート、2020年ショックアクション、2022年キタウイングと4連勝中(2021年は該当馬出走無し)。
「前走と同じコースを走る」というのはアドバンテージになり得る。昨年は2着ウインオーディンも新潟芝1,800M勝ち上がり直後で、新潟外回りを勝ったばかりの馬(出走11頭中これら2頭のみ)がワンツーを決めた。これに関連して、前走が右回りコース(函館・福島・阪神・小倉)だった馬は【0・2・5・35】、単回値0、複回値69となり、1頭も勝てていない。ちなみに前走右回りで連対した2頭はいずれもデビュー戦で東京を使っており、左回りを使ったことがない馬は3着止まり。
トラックバイアス分析・展開予想
少なくとも10日間以上連日快晴。月曜に芝刈り、散水は毎日実施。含水率は4コーナー12.3%、ゴール前12.7%、日曜朝時点のクッション値は9.9。水を撒きまくってもクッション値は硬め。
前開催を含めて5週目でも馬場が良くて高速。土曜11Rの長岡S(3歳以上・3勝C/芝1,600M)は1分32秒3で決着。このレースではオヌールが最内から抜け出して勝利、ルージュリナージュが大外後方からぶっ飛んできて2着に入った。その他の芝のレースも内と外が均等に来ており、バイアスはフラットと判定。どちらかと言えば内が来るイメージ。
ペース想定:やや遅い~遅い(1,000M通過61~62秒)
キャリア浅の馬の集まりで、展開予想はあってないようなもの。ショウナンマヌエラが逃げない(他が逃げる)ことも考えられる。12頭が固まって推移しての直線上がり勝負。これまでのレース振りに加え、調教での反応も参考材料にしたい。
全頭分析
【▲】ホルトバージ
(+)前走内にモタれっぱなしのまま勝利。ラチ頼れる最内は良さそう。
(-)2戦共に出遅れ。前走は相手弱くて勝たせてもらったような感じ。
【△】ヴァンヴィーヴ
(+)デビュー戦は内前馬場で外から差して3着、前走は見せ鞭で楽勝。
(-)スタートはあまり上手くない。前の馬に完璧に運ばれると苦しい。
【-】エンヤラヴフェイス
(+)スタート決めて前付け、直線2番手から抜け出して5馬身差楽勝。
(-)4コーナーでそこそこ押っ付ける。追われてからの反応も普通。
【◎】ルージュスタニング
(+)スタート決めた上で控えて4角外前、直線ノーステッキで完勝。
(-)スローでも開幕週にしては時計冴えず。軽い芝でキレ負け懸念。
【-】ルクスノア
(+)好スタートから内の3番手、そのまま内を通って危なげなく勝利。
(-)4角で外に飛ばされた3着馬が最も強い競馬。恵まれ勝ちの感あり。
【-】ショウナンマヌエラ
(+)ロケットスタートからハナ奪って勝利。負かした馬は新潟で好走。
(-)スローで渋った馬場もアシスト。既勝馬相手に恵まれるかどうか。
【-】ジューンテイク
(+)4角から馬なりで進出、息の長い脚で直線外から押し切り勝ち。
(-)開幕2週目にしては時計遅過ぎ。2着が最低人気で相手に恵まれる。
【-】ニシノクラウン
(+)前走は後方で脚を溜め、直線外に持ち出してきっちり差し切る。
(-)スタートはイマイチ。短距離ハイペース差し経験活かせるか疑問。
【-】シリウスコルト
(+)スタート一息も馬群の中を追走、直線半ばから力強く抜け出す。
(-)今回は周りも違えば距離も異なる。差し届く展開になるかどうか。
【△】ヒヒーン
(+)スタート好発から2番手追走、持ったまま継続で危なげなく勝利。
(-)内前有利の馬場でスローなら楽勝して当然。時計勝負は未知数。
【○】クリーンエア
(+)直線入口で内に構えながらラスト200Mで外に持ち出し豪脚一閃。
(-)前の馬が先に仕掛ける展開利あり。差して届かずのパターン懸念。
【-】アスコリピチェーノ
(+)スタート決めた上で後方待機、直線外に振って綺麗に突き抜ける。
(-)末脚に頼り過ぎる勝ち方。ある程度位置が取れないとしんどい。
結論
ルージュスタニングの一週前のコース追い、ラスト2ハロン21秒8って何?それも9ハロンから追って6ハロンも81秒2と時計を出した上でコレ。4ハロン目から追い出して終い強めでも稀にしか出ない「奇跡の時計」。こんなの初めて見た。直線ノーステッキで加速ラップのデビュー戦といい、現時点でめっちゃ走りそうな馬。将来性?知らん。
クリーンエアは新潟2歳Sにおける「来るパターン」、今回と同じコースを上がり最速で差し切り勝ち。それも直線半ばまで前が壁で追えず、ラストで外に持ち出して好反応でズバっと差し。最初から進路を確保していればもっと楽勝だった。追い切りで遅れても勝ったし、今回も遅れたが気にしない、と言いたいところだがルージュスタニングが異常なので印を1つ落とす。
ホルトバージはエンヤラヴフェイスが勝った新馬戦で1秒2負けも、出遅れて流れに乗れないままの負けなので度外視。前走は直線でひたすら内にモタれながらの勝利で、何とか勝ったといった感じ。追い切りも普通。それでも狙いたいのは前述の「来るパターン」に合致、ラチを頼れる最内枠、岩田親父。特に自厩舎所属の今村さんを降ろしてでも岩田親父・・・?
ヒヒーンもルージュスタニングと同じ日のコース追いで6ハロン79秒1(古馬も含めた全体5位)という速い時計をマーク。ラスト2ハロン22秒6も十分速い(ルージュスタニングがおかしい)。前付けで上がり最速、ほぼ持ったままで2馬身差勝利は評価するものの、過去10年で左回り未経験馬が未勝利という点が気になるので抑えに回す。
ヴァンヴィーヴは直線内を通った馬がワンツーした東京芝1,400Mのデビュー戦で外から差してきて3着。福島未勝利戦はデビュー戦で先着されたミルタンドレスを5馬身千切って完勝も、いかんせん福島ということで相手が地味。追い切りはルージュスタニングやヒヒーンほどではないにせよ、長めから追って加速ラップでラスト1ハロン11秒2なら狙っていい。
◎ルージュスタニング
○クリーンエア
▲ホルトバージ
△ヒヒーン、ヴァンヴィーヴ
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
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