【競馬予想Vol.62】第28回函館スプリントS

オリンピックに合わせた変則日程で、今年の北海道開催は札幌で開幕。今年は「札幌スプリントS」になるが、そもそも第1回は本当に札幌スプリントSだったりする（1997年に札幌と函館の開催順が入れ替わったことに伴って第4回から「函館スプリントS」になった）。

札幌と函館のコース形態の違いについて軽く触れておく。

上が札幌競馬場、下が函館競馬場。札幌のほうがカーブが緩い。函館に比べると直線の進入が緩やかになるので、函館よりは差し向きのコースといえる。但し直線距離が短いので直線に向いてから仕掛けても間に合わない。

上が札幌競馬場、下が函館競馬場。一周と直線の距離はほぼ同じだが、断面図で見ると一目瞭然。札幌は真っ平。函館は4コーナー中間までずっと上りで、4コーナーから直線にかけて1Mほどの下りがある。

直近3年の札幌芝1,200M、2勝クラス以上の上位3着までに入った決まり手をみると、意外にも逃げ馬は2勝しかしていない。それよりも差しが効きまくっているのが目に付く。キーンランドCは開催後半で馬場が荒れてきた頃に行われるレースなので差しが効くというということかもしれないが、2020年しらかばSは開幕週に行われたレースだし、実際に昨日行われた大倉山特別（2勝クラス）も4コーナー6番手追走のブラックダンサーが勝ち、逃げたエムオーシャトルは最下位に沈んだ。

ビアンフェが外枠からでもハナを奪いに行き、内からアスタールビー、ジャスティンも飛び出してきそうな気配。コントラチェック、カレンモエも前付けの馬で、人気どころは総じて前。そのまま前で決まるとは思えず、展開的には差しの出番。真後ろから外を回していては間に合わないので、中団付けか馬群を捌いて上がってこれる差し馬を狙いたい。

今週から当面の間、人気馬は減点法、人気薄は加点法で評価する練習に取り組みます。

【－】アスタールビー
同コースで先行勝利があって今回最内枠。めっちゃ美味しいが、今回は同型が強い上に数が多いので狙い辛い。

【－】マイネルアルケミー
同コースで逃げ切り勝ちあり、連勝中、内枠。しかし初重賞のここで突き抜ける感じはしない。

【－】シゲルピンクルビー
フィリーズレビューではお世話になりました。で、桜花賞ボロ負けから直行なのに2番人気？そもそも和田騎手が乗らない時点で要らない。

【－】ジャスティン
芝でも逃げて2勝、カペラSを押し切ったスピードは芝でも通用する。問題は今回同型が多いこと。58kgは重荷。

【－】ケープコッド
オープンクラス善戦級。今回は好位から差せる脚が魅力だが、時計が速くなるようだとしんどい。

【－】リンゴアメ
ここ2戦距離を詰めて善戦。直線平坦＆50kgなら前進がありそうだが、古馬の壁を超えるには少々パンチ不足。

【◎】ミッキーブリランテ
阪急杯2着、京王杯スプリングC4着はこの中に入れば格上。前付けで差せる脚もある。小回り1,200Mは忙しいが、相手弱化で相対的に浮上。

【△】カツジ
今回の鞍上はスワンSを逃げ切った岩田騎手。元々は差し馬で、ハイペースに乗じて差してくるかも。

【☆】タイセイアベニール
CBC賞4着、セントウルS4着と重賞ではあと一歩のところまで来ている。ここ2走も悪くない内容だし、無欲の差しに期待。

【☆】ジョーアラビカ
京阪杯でカレンモエにクビ差の3着。続くタンザナイトSでもハナ差の2着に入ったのに、前走の負けで再び空気化。定番の内突きが嵌るかどうか。

【－】コントラチェック
オーシャンSは内前天国で前付けしただけのことで評価に値しない。今回は同型多数、前走ほど恵まれない。

【－】ロードアクア
オープン昇格後は4戦全て着外。前付けして交わされてばかりでは狙いの目途が立たない。

【－】センショウユウト
アクアマリンSは水しぶきが舞い上がる極悪不良馬場を外から差し切り。あの勝ち方を勢いと取るか、たまたま嵌っただけと取るか。

【▲】ビアンフェ
この距離で大きく崩れたのは掛かって暴走したスプリンターズSのみ。被されない外枠はむしろ好都合。ハナを奪えないと脆いので何が何でも行く。

【－】アルピニズム
揉まれ弱いだけに外枠はプラス。ただスタートが不安定で、他にも速い馬がいるここは展開的にしんどい。

【○】カレンモエ
ラストで捕まって負けやすい馬だけに直線平坦コースに替わるのはプラス。内枠なら楽勝だったが、よりによって大外枠なのが悩ましい。

◎ミッキーブリランテ
○カレンモエ
▲ビアンフェ
△カツジ
☆ジョーアラビカ、タイセイアベニール
馬複◎○▲△ボックス（6点）、ワイドF☆☆－◎○▲△☆☆（9点）