【競馬予想Vol.82】第16回キーンランドC

今年の北海道開催は札幌から始まって間に函館を挟み、また札幌に戻ってきてフィナーレ。途中で開催が開いているとはいえ、時計の出方は例年と同水準(オープンクラスのUHB賞の勝ち時計1分8秒8は昨年と同じ)で考慮に入れなくても良さそう。

過去10年で前走北海道(函館or札幌)組が連対しなかったのは2012年のみで、直近3年はワンツーフィニッシュ。まずは前走北海道組に注目。

UHB賞組は過去10年、そこで3番人気以内に推されていた馬が【2・2・3・11】、4番人気以下だった馬は【0・0・0・33】。着順は不問で、2017年のエポワスは1番人気に推されたUHB賞で7着に負け、ここで12番人気まで人気が暴落したところを勝った。今年の推奨馬はタイセイアベニールとロードアクア。

函館スプリントS組は過去10年、そこで3着以内だった馬が【3・2・2・7】、4着以下だった馬は【0・0・0・16】で、こちらは着順で取捨できる(但し昨年は函館スプリントSを勝ったダイアトニックが重馬場の内に閉じ込められてぶっ飛び)。今年の推奨馬はミッキーブリランテ。

函館スプリントSは開幕週の絶好馬場でビアンフェが飛ばす展開でテン3ハロン32秒8。今回はそこまで速い馬が見当たらず、テン3ハロンは33秒台後半ぐらいまで緩みそう。メイケイエール、レイハリアと人気の中心が前に行く馬であることを考えると、妙味はこれを見ながら進んで瞬発力で交わせる差し馬。なお、Cコース替わりで外に振られると遠心力でぶっ飛ぶので差すにしても内突きが望ましい。

【-】ロードアクア
UHB賞は着差ほど負けていないとはいえ、TVh賞とは違って押しても全く進んでいかなかった。番手から前を捉えに行く展開では苦しい。

【-】ソロユニット
アジアエクスプレス産駒は芝で1勝(新潟芝1,000Mの1勝クラス)だけ。昨年のような馬場ならまだしも、良馬場ではノーチャンス。

【-】アストラエンブレム
前が止まったところを大外最後方から貫いたラピスラズリSがベストパフォーマンス。ローカル小回りコースでは器用さが足りない。

【△】タイセイアベニール
函館スプリントSは終始走る気が無い感じで、TVh賞からブリンカーを付けて前走は直線モタつきながら僅差の2着。内を捌いて出て来れるかどうか。

【▲】メイケイエール
折り合いという概念を持たない癖馬。距離短縮は間違いなくプラス、今回は内枠でも周りのスタートが遅く楽に前に行ける状況。

【-】カツジ
函館スプリントSは出遅れ最後方から大外ぶん回しの5着。スタート不安定でアテにならない上、距離も短い。

【-】ヒロイックアゲン
UHB賞は4コーナー前付けから僅差の4着。オーシャンSでもカレンモエ、ビアンフェに僅差の4着。中1週以内【4・2・1・3】で買えなくもない。

【-】セイウンコウセイ
依然として前に行けるスピードは健在だが踏ん張りが利かない。58kgを背負って先制は困難で、付いて行かされる形だと尚更苦しい。

【-】エイティーンガール
昨年は雨が降って馬場の内が死んだところを大外から差してきただけ。今回はそこまで外が伸びる気配はなく、外回しだと届かない。

【-】シュウジ
須貝厩舎から昆厩舎へ転厩初戦。5年前はハナを奪って2着したが、ダート転向後の一昨年は13着。今となっては速さが足りない。

【◎】ミッキーブリランテ
正直1ハロン短い気もするが、函館スプリントSは前が速過ぎて置かれたので、3歳牝馬が主導する流れなら中団追走から楽に差せそう。

【○】レイハリア
葵Sはテン3ハロン33秒2の流れを楽な手応えで2番手追走、直線後続の追い上げを際どく振り切った。51kgで直線平坦、特に嫌う材料が無い。

【△】ダイアトニック
昨年は重馬場の内で閉じ込められて凡退。スプリンターズSも直線でラスト締められて後退。今回骨折明け久々でも4番人気って皆見てるんだなぁ。

【-】カイザーメランジェ
UHB賞は半年振りの実戦で4コーナーで外を回して僅差の3着。今回も同じ枠からのスタート。同じだけ走れば十分通用するが。

【-】マイネルアルケミー
今年の札幌開催で3回走っていずれもコンマ3秒差以内。前過ぎず後ろ過ぎずの位置が取れているのも良い。相手強化がどうかだけ。

【-】ジョーアラビカ
決め手は強力だがいかんせんレース振りが雑で基本的に嵌り待ち。この枠だとまた大外ぶん回しでいい脚を使って届かず。

◎ミッキーブリランテ
○レイハリア
▲メイケイエール
△タイセイアベニール、ダイアトニック
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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