【競馬予想Vol.182】第67回京王杯スプリングC

今回のテーマ

東京新聞杯組、高松宮記念組が好調

過去10年、東京新聞杯を経由した馬は【2・3・1・0】、単回値180・複回値228と出走した6頭全てが3着以内に来ている。2012年1着サダムパテックは東京新聞杯で13着と大敗していたが巻き返した。高松宮記念を経由した馬も【5・2・2・23】、単回値190・複回値85で、ここ2年はワンツーフィニッシュを決めているが、ここで1番人気に推されると【1・0・0・5】と期待を裏切るケースが目立つ。

東京新聞杯か高松宮記念を経由した馬は【7・5・3・23】、単回値189・複回値107とベタ買いでプラス。左回りの重賞との親和性が高い。

外枠優勢傾向あり

過去10年、4枠より内は【1・3・8・59】、単回値10・複回値64、5枠より外は【9・7・2・69】、単回値93・複回値84とやや偏りが見られる。

過去10年において4枠より内のワンツーは無く、3着が多い。軸と相手は5枠より外から選び、3着に4枠より内の馬を据えれば当たる?


トラックバイアス分析・展開予想

先週は3コーナーから4コーナー、直線走路にかけて馬場の傷みが目立って外差し馬場になっていたが、今週からBコース使用でフラットに戻ると予想。土曜朝のクッション値は8.6(標準)、雨は弱く午前中までに上がる予報で極端な馬場は回避されそうだが、少なくとも時計勝負にはならない。内からリフレイム、クリスティが仕掛けての先行争い。スカイグルーヴが付いていって、外からラウダシオン、ビオグラフィー、メイケイエールも被せていきそう。少頭数でも前付けの馬が多く、展開的には差しが効きそうな感じ。コース替わりでも中団付近から差して来れそうな馬を狙いたい。


全頭分析

【-】ミッキーブリランテ

(+)昨年は差の無い4着と好走。前過ぎず後ろ過ぎずの位置取りで通用。
(-)前走外伸び馬場で外差しに持ち込んで完敗。昨年以上は難しそう。

【-】リフレイム

(+)ダービー卿CTは飛ばし過ぎ。相性良い東京&マイペースで見直し。
(-)左回りでは直線全て外へと逸走。真っ直ぐ追えないのが難点。

【△】ギルデッドミラー

(+)ダービー卿CTは外伸び馬場で内突いて5着。湿った馬場は得意。
(-)折り合いに不安残す。揉まれても馬群捌いて出て来れるかが課題。

【-】スカイグルーヴ

(+)京都牝馬Sは高速決着で差の無い2着。最適距離で引き続き期待。
(-)湿った馬場で持ち時計のメリット消失。力が要る馬場は未知数。

【-】クリスティ

(+)GIでもハナ奪える行き脚あり。時計要しそうなのは相対的に有利。
(-)前走もマイペース逃げ叶いながら捕まる。重賞では力が足りない。

【○】ワールドバローズ

(+)東京新聞杯は直線前捌くのにロスあり。外差しの形なら悪くない。
(-)重賞では2戦していずれも完敗。今回も楽な相手関係ではない。

【△】リレーションシップ

(+)阪急杯は4コーナーと直線入口で前が壁。1,400Mで引き続き注目。
(-)同コースの多摩川Sが負け過ぎ。関東圏では結果が出ていない。

【◎】シャインガーネット

(+)高松宮記念は直線終始前が壁。湿った馬場の適性高くここ狙い目。
(-)後方に構え気味で基本差して届かず。前が残る流れだとしんどい。

【-】タイムトゥヘヴン

(+)ダービー卿CTは大外一気で突き抜け。東京でも富士Sで3着あり。
(-)前走は完全な展開利&外差し馬場。湿った馬場で差し一本は疑問。

【-】ラウダシオン

(+)昨年は番手追走から押し切り完勝。距離・重賞実績申し分無し。
(-)このところ馬が勝手にレースを止めている感じ。精神面の問題?

【-】ビオグラフィー

(+)昨年ハナ奪ってコンマ3秒差5着。湿った馬場は【4・0・0・4】。
(-)今回他に行きたい馬がいる。直線長い東京も良いとは言えない。

【▲】メイケイエール

(+)高松宮記念は枠が外過ぎて詰められず。折り合い進展も好感。
(-)外に壁無く暴走懸念。直線長いここで押し出されると苦しくなる。


結論

◎シャインガーネットは高松宮記念の直線で行くところ全てで前が壁になって一旦後ろに下がりかけながら、ゴール前盛り返してコンマ3秒差。昨年は折り合いを気にし過ぎて真後ろから行って届かずの6着。今年は12頭立てで前が詰まるリスクは軽減されるだろうし、少々時計を要しそうなこの馬場なら突き抜けまで想定しておきたい。

○ワールドバローズの前走は中1週+長距離輸送+昇級即重賞使いの三重苦で凡退も已む無し。外差し馬場で内から差す形で、捌きに多少戸惑っていたので少頭数のここは見直したい。今回はしっかりと間隔を開けてきたし、速い時計に難があるだけに雨が降ったのもプラス。

▲メイケイエールは陣営の努力によりまともな競馬が出来るようになってきた。高松宮記念はまるで別馬のようにまともにレースをしていた。内前決着で大外枠から差す競馬では間に合わなくて当然で、ここは力でゴリ押ししても通用しそうだが、相手弱化で却って悪癖が顔を覗かせるかもしれない。

△ギルデッドミラーは京都牝馬Sで内前馬場を後ろから行って4コーナーで不利、ダービー卿CTは外差し馬場で内突きを試みていい脚を使いながら結果的に凡退。いずれも力負けではなく、フラットな馬場で正攻法で挑めば通用するのでは。湿った馬場で【1・2・1・1】というのもポイント。

△リレーションシップは骨っぽい相手が揃ったスワンSで内を突いてコンマ3秒差。阪急杯も直線に向いたところで前が壁で、直線半ばで外に振った分詰め切れなかった。この距離なら勝ち負けするだけの力は持っている。同コースで行われた多摩川Sが負け過ぎだが、中2週で長距離輸送、かつ前残り馬場で後ろから行っての結果で度外視したい。

◎シャインガーネット
○ワールドバローズ
▲メイケイエール
△ギルデッドミラー、リレーションシップ
馬複◎or○流し(7点)、3連複F◎○-◎○▲-◎○▲△△(7点)

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