【競馬予想Vol.232】第65回MBS賞スワンS

今回のテーマ

※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。

府中マイルGIとの親和性高し

過去10年、東京芝1,600M(=安田記念、ヴィクトリアマイル、NHKマイルC)を経由した馬は【3・4・4・9】、単回値51・複回値144。

昨年は府中マイルGIを経由した馬が3頭出走してワンツースリーフィニッシュ。1着ダノンファンタジー(1番人気)はヴィクトリアマイル7着、2着サウンドキアラ(5番人気)はヴィクトリアマイル11着、3着ホウオウアマゾン(3番人気)はNHKマイルC9着。2013年3着サダムパテック(10番人気)は安田記念13着、2014年1着ミッキーアイル(1番人気)は安田記念16着から巻き返しており、前走内容は不問。


トラックバイアス分析・展開予想

今週も雨が降らず馬場はカラカラ。連日散水が実施されているものの、含水率は8~9%、金曜朝時点のクッション値は9.5と今週も高速馬場が維持されそう。トラックバイアスは内も使えなくはないが外差しにシフトしつつある。ホウオウアマゾン、ヴァレトニと1枠に逃げ候補が収まり、これらが互いを牽制しながら前へ。ダイアトニックとロータスランドがこの後ろに入って息の入らない厳しめの流れを想定。速い持ち時計重視、前が早めに動きそうなだけに外から一気に上がって来れる脚が重宝する。


全頭分析

【△】ホウオウアマゾン

(+)東京では走らず前走度外視可。阪神は重賞で再三好走の得意舞台。
(-)阪神では大崩れしないものの勝ち切れない。交わす競馬が課題。

【-】ヴァレトニ

(+)キーンランドCは内ピタで逃げ込み図り僅差。前付けで渋太い。
(-)良績は洋芝に集中。距離延長&急坂の阪神でラスト失速懸念。

【-】ララクリスティーヌ

(+)朱鷺Sは久々で勝ちに行って僅差。前に行けるスピードは評価。
(-)同コースはフィリーズレビューで大敗。ここでは格不足感否めず。

【-】ダイアトニック

(+)スプリンターズSは内を立ち回って僅差。元々イン突きは巧い。
(-)距離延長ローテで好走乏しい。GIを使って中3週で二走ボケ懸念。

【-】キングオブコージ

(+)レコード決着の毎日王冠で前付け直後。距離短縮で居残り狙い。
(-)道中溜めが入らないとイマイチ。純粋な速さ比べだと厳しい。

【-】マテンロウオリオン

(+)NHKマイルCは真後ろから行って僅差。時計勝負にも対応可能。
(-)後ろから行って届かず続き。前の馬に完璧に運ばれると苦しい。

【◎】ロータスランド

(+)安田記念は出負けしてコンマ4秒差。阪神ではGIを除き6戦6連対。
(-)型に嵌らないとコロッと負ける。前のほうに行けないと脆い。

【▲】トゥラヴェスーラ

(+)勝ち切れないレース続くが僅差。外差し馬場のアシストで一撃。
(-)後ろから行くだけに展開に左右される。馬群の捌きも課題。

【-】ケイデンスコール

(+)今年3戦は酷量・馬場・距離合わず。今回これらが全て好転。
(-)昨年のマイラーズC勝ち以降完全にスランプ。様子見が妥当。

【-】ベステンダンク

(+)マイラーズCは単騎逃げで見せ場十分。今回も空気同然の存在。
(-)時計出る馬場だと速さが足りない。ハナに立てるのかも怪しい。

【△】ルプリュフォール

(+)高速上がり連発、同コース経験豊富。今回初重賞挑戦でも注目。
(-)基本的に真後ろからの馬。強敵揃いの今回差して届くか半信半疑。

【-】サブライムアンセム

(+)フィリーズレビューを好時計勝ち。距離短縮&52kgは魅力十分。
(-)半年振りかつ古馬と初対戦。後ろに置かれるようだとしんどい。

【-】キャプテンドレイク

(+)北九州記念は大外枠が厳しかった。阪神で差し切り勝ちあり。
(-)オープン入り後は差して届かずばかり。単純に力が足りない。

【-】メイショウミモザ

(+)阪神牝馬Sは内を通って完勝。道中ロス無く進めれば侮れない。
(-)近走は4コーナーで手応え一杯。使い詰めで変わり身も期待薄。

【-】ミッキーブリランテ

(+)京成杯AHは禁断の2角捲りで直線も粘り通す。機動力は評価。
(-)前走は単調な内枠先行レース。フラットな条件だと足りない。

【-】レイモンドバローズ

(+)この距離で連勝してオープン入り。行き差し自在で決め手もある。
(-)時計自体は至って普通。中1週で相手強化のここで即通用は疑問。

【○】スカイグルーヴ

(+)関屋記念は前残りの展開に泣く。今回は4戦4連対のベスト距離。
(-)いつでもどこでも相手なり。前走後ろから交わされたのは不満。

【-】アイラブテーラー

(+)昨年は真後ろから上がり3F最速の脚でコンマ4秒差。嵌り待ち。
(-)行き脚皆無で常に真後ろから。前が止まらない限り出番無し。


結論

ロータスランドは距離短縮ローテだと【3・3・0・0】とパーフェクト連対。中京記念(1,800M)5着から関屋記念(1,600M)1着、マイルCS(1,600M)12着から京都牝馬S(1,400M)1着、さらに高松宮記念(1,200M)2着。距離延長の安田記念で負けて今回また距離短縮。2月に京都牝馬Sで1分19秒7の好時計で完勝した舞台。勝ち抜けに期待。

スカイグルーヴは1,400Mに限れば【1・3・0・0】のパーフェクト連対で、特に軽い馬場に適性がある。1,400Mの4戦でマークした時計は1分19秒9、1分20秒3、1分19秒8、1分20秒3。関屋記念はスロー逃げで速さが活かせない展開で、4着はむしろ褒めても良いのかもしれない。枠が外過ぎるのが難点だが、4コーナーで外前に付けられればチャンスあり。

トゥラヴェスーラは1,400Mで2戦していずれも2着だが、勝った馬が前で少し抜けただけの競馬をしたのに対し、本馬は真後ろから飛んできて着差無しとコンマ1秒差。時計は1分19秒8と1分20秒0でいずれもここで勝ち負けレベル。いい脚を使って届かずの競馬が続いているだけに、外が使える今の阪神の馬場はいかにもジャストフィットしそう。

ルプリュフォールは10走連続で芝1,400Mを走り、うち9走で上がり3ハロン最速をマークしている距離特化型の差し馬。前々走の安土城Sで早めの競馬で1分19秒6をマークしており、後ろから行く馬の割に速い時計への対応力もある。今の阪神は外が使えるので、後ろ過ぎなければ通用してもおかしくない。

ホウオウアマゾンは馬券対象外に敗れた5戦がGIか東京で、これら以外の条件では【3・4・1・0】。安田記念はGIかつ東京というこの馬にしては最悪な条件ながらもハナを奪ってコンマ5秒しか負けなかった。今回は昨年3着したレースで、格落ち・56kg・最内枠という甘い条件設定で巻き返し必至。ただ勝ち切るという観点からは微妙。

◎ロータスランド
○スカイグルーヴ
▲トゥラヴェスーラ
△ルプリュフォール、ホウオウアマゾン
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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