【競馬予想Vol.206】第14回レパードS
今回のテーマ
逃げた馬が残りまくる(前付けが強い)
逃げ馬を含んで前に付けた馬が強く、4コーナー4番手以内に付けていた馬が【8・7・5・24】、単回値118・複回値145となるのに対し、5番手以降に付けていた馬は【2・3・5・93】、単回値87・複回値50となり、連対数で前者が後者を圧倒している。なお、後者で3着以内に来た10頭のうち6頭は9番人気以下の人気薄だった。
トラックバイアス分析・展開予想
水曜に57ミリ、木曜にも30.5ミリのまとまった量の雨が降ったが、金曜と土曜は快晴で馬場回復。日曜朝時点の含水率は4コーナー6.8%、ゴール前7.8%で稍重に近い良馬場。日曜朝時点で雨が降っているが通り雨程度で、土曜と同水準のコンディションで行われそう。土曜のダートを振り返ると基本は前残り。時計はそこそこ速いものの上がりを要していて、スピードよりパワー重視。逃げ候補は7枠の牝馬2頭だが、全体的に先行馬が多い布陣で前掛かりの流れを想定。前で残しにかかる馬に対し、後ろからどこまで差して来れるかといったレースになりそう。
全頭分析
【-】ヘラルドバローズ
(+)カトレア賞で出負けした以外は前付けで安定。この最内枠は僥倖。
(-)前走スローで斤量も恵まれる。相手揃う今回勝ち切れるかどうか。
【◎】タイセイドレフォン
(+)弥冨特別を好時計で圧勝。行き遅れさえしなければまず勝ち負け。
(-)鳳雛Sは最内を立ち回りながらハピに完敗。一気に来られると辛い。
【-】メイショウユズルハ
(+)前走は岩田父の強気押し・早仕掛けで完勝。今回初ブリンカー。
(-)昇級初戦、相手強化のここで前走の乗り方が通用するか半信半疑。
【-】インディゴブラック
(+)前走も直線に向いた途端先頭から押し切り。外前取れれば通用。
(-)内から進めた前々走が案外。外から被されるとやる気を失くす。
【▲】レッドラパルマ
(+)前走2番手追走から順当勝ち。ペースに関わらず前付け可能。
(-)前走接戦繰り広げた2着馬が次走シンガリ負け。相手恵まれた感。
【△】ビヨンドザファザー
(+)前走敗れはしたが大幅に時計短縮。強い相手と戦った経験評価。
(-)後ろから行き過ぎるのが問題。早めに動いていかないと届かない。
【-】バレルゾーン
(+)前走4コーナー持ったままから直線突き放す。前付けだと強い。
(-)前走ペースも時計も平凡。距離延びる今回前付けで残せるか微妙。
【△】トウセツ
(+)手応え今一つでも追って伸びる根性馬。前走敗退も時計は優秀。
(-)ここ2走は内ピタで距離稼ぐ。後ろに置かれ過ぎるようだと苦しい。
【-】ハピ
(+)JDDは不良馬場で真後ろからでは無理。中央で改めて仕切り直し。
(-)デビュー戦以降は後方待機。直線平坦の新潟で差し届くかどうか。
【-】ホウオウルーレット
(+)いわき特別は古馬相手に外を捲って圧勝。控える競馬が板に付く。
(-)新潟に替わって捲り利くか疑問。後ろから行って不発もあり得る。
【-】ギャラクシーナイト
(+)芝でも前に行ける速力評価。2戦2勝のダートに戻るここが本番。
(-)力要す中山とはいえ持ち時計平凡。時計が速くなるようだと辛い。
【-】シダー
(+)対馬特別は直線捕まりかけながら再加速で勝利。意外と根性ある。
(-)勝ち時計自体は平凡。ここ2戦は軽量の恩恵もありここでは微妙。
【-】ラブパイロー
(+)ハナ奪って2勝、関東オークス2着。ここも行こうと思えば行ける。
(-)前走は牝馬同士かつ前残りの凡戦。逃げ切るだけの速さに乏しい。
【-】ライラボンド
(+)近走手堅く上位着順でまとめる。前走直線で外に出して間に合う。
(-)行き脚鈍く置かれ気味。距離延長のここで追い上げられるか疑問。
【○】カフジオクタゴン
(+)デリカダと2回対戦して出世遅れる。鷹取特別はG前突き放す快勝。
(-)持ち時計が少々心許ない。この枠からだと付いて回らされそう。
結論
タイセイドレフォンは2勝クラスの弥冨特別で前付けから一方的に突き放しての勝利。大きく負けたのは芝のデビュー戦と芝スタートのヒヤシンスSと「芝」が原因。今回も川田騎手が継続騎乗。内枠を引けたし、出負けして被されない限り安泰。
カフジオクタゴンは新馬戦と1勝クラスで後の3戦3勝馬デリカダに敗れて勝ち上がりが遅くなったが、無事に2勝クラスまでクリア。前走は力を要する阪神2,000Mを前付けで3馬身差の勝利。そこで2着に下したオディロンは前走弥冨特別でタイセイドレフォンの2着で、力の裏付けが取れる。
レッドラパルマは前走で3着以下を10馬身離すデッドヒートの末に勝利。勝ち時計1分45秒6は翌日の2勝クラス・鶴ヶ城特別とコンマ1秒差の好時計。上がりを要す前残りの競馬で実績を残しており、格上挑戦でもここは押さえておきたい。
トウセツは道中手応えを悪く見せながら、直線で渋太く伸びてくる変な馬。上がりは常に37~38秒台で3位以内をキープ。インディアTは前を行くアラジンバローズを捉えられなかったが、時計を考えると物理的にあれが限界。ここも前過ぎず後ろ過ぎずの位置取りから差してきそう。
ビヨンドザファザーは嵌ればといったタイプで基本的に後ろから行って届かずだが、ユニコーンSは持ち時計を1秒以上詰めてコンマ2秒差まで追い上げてきた。そのユニコーンSももう少し距離があればもっと詰められそうな感じだっただけに、1ハロン延長のここは狙い目。
◎タイセイドレフォン
○カフジオクタゴン
▲レッドラパルマ
△トウセツ、ビヨンドザファザー
馬複5頭ボックス(10点)
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