【競馬予想Vol.236】第27回KBS京都賞ファンタジーS

今回のテーマ

※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。

安定なら距離短縮組

過去10年、前走から距離短縮となる馬は【5・5・3・15】、単回値82・複回値104となり、該当馬が出走しなかった2014年を除く9年全てで1頭以上が連対している。

前走から距離短縮となる馬は、一昨年は該当2頭がそれぞれ2着と3着、昨年はウォーターナビレラが勝利。1,200Mや1,400Mを経由した馬が大半を占める中で好走が多いのは特筆に値する。ラストの一踏ん張りが利くということか。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は火曜に降雨があったがお湿り程度で概ね好天。含水率は引き続き10%未満、クッション値は土曜朝時点で9.6の高速馬場。前開催から引き続きAコース使用で、そろそろ馬場の内の荒れが気になり始める頃合い。今回はサツマノオンナが再び逃げ脚全開で逃げそうだが2番手以降は平均ペースで追走しそうで、基本的には前に付けての流れ込み狙い。そもそも馬場が軽くて時計が出るので、後ろから差すより前で押し切るほうが楽。


全頭分析

【-】サツマノオンナ

(+)スタートから行き脚飛ばして2連勝。前付けで改めて見直す手。
(-)2連勝は九州産馬限定戦。前走は4コーナーで早くも手応え劣勢。

【-】ミカッテヨンデイイ

(+)前走後ろ過ぎで参考外。4角外前から突き抜けた前々走再評価。
(-)行き脚緩過ぎるのが問題。重賞では他が速く付いて回るだけ。

【△】クインズエルサ

(+)小柄だが前々に付けて安定。距離もメド立ち更なる上積み期待。
(-)アロマデローサに離されて連敗。悪くないが相手関係で劣勢。

【-】トゥーテイルズ

(+)前々走は4角外前から楽抜け。今村騎手降ろした今回勝負駆け。
(-)不利無く乗って完敗の前走不満。ここでは速さも力も足りない。

【-】ブトンドール

(+)函館2歳Sは4角外を回して差し切る。レース振りは申し分無し。
(-)洋芝、それも稍重での連勝。時計出る馬場でどれだけやれるか。

【△】レッドヒルシューズ

(+)スタート好発から前付け、直線半ばまで待ってスパートして快勝。
(-)前走はドスローからの上がり勝負。ペースアップ確実の今回微妙。

【-】コスモフーレイ

(+)前々走は内捲りで快勝。サフラン賞も勝ちに行って見せ場作る。
(-)スタートは改善傾向も追走の脚が遅い。ここでは速さ足りない。

【-】リバーラ

(+)2戦目の前走は行き脚付いて快勝。速さはこの中に入っても通用。
(-)前走は上手い具合に内が開く。一杯一杯の競馬で上積み感じず。

【○】サラサハウプリティ

(+)サフラン賞はスタート出負け響く。直線確実に伸びる脚評価。
(-)2戦共時計は平凡。距離短縮で速さ勝負に対応できるかどうか。

【▲】バレリーナ

(+)小倉2歳Sは4角壁になりながらも善戦。鞍上強化で勝ち抜け。
(-)初戦は逃げ切り、2戦目は差し。戦法定かではなく半信半疑。

【◎】アロマデローサ

(+)2戦共4角包まれから直線弾けてG前余裕あり。奥行きを感じる。
(-)馬群に入れての追走は諸刃の剣。包まれたままの展開が怖い。

【-】シルフィードレーヴ

(+)小倉2歳Sは直線猛追も脚余した感あり。距離延長のここは期待。
(-)速い流れが向いた可能性も否めず。前に粘られるとしんどい。


結論

アロマデローサは馬群に入れての追走から直線反応良く抜け出す競馬で2戦2勝。2戦ともテン3F34秒台後半の緩めの流れで脚が溜まったということを差し引いても、完成度の高さに疑いを挟む余地はない。包まれて抜け出せずのリスクもこの枠なら考えにくく、4角外前から堂々勝ちに行ってもらいたい。

サラサハウプリティは前走中山マイルの内枠から出負けして一段後ろに置かれ、内ピタで回ったサンティーテソーロに追い付けずという内容。スタートを決めた上でデビュー戦でみせた好位から押し上げる脚に期待。サフラン賞をステップにした馬は2019年マジックキャッスルが2着、2021年ウォーターナビレラが1着と結果が出ている。

バレリーナは小倉2歳Sで直線に向く際に前が壁になり、外に膨らんだ馬群の外に振り出しての2着。ハイペースに乗じて流れ込んだ感じはしないし、比較的前で競馬ができるのでここも大崩れは無さそう。川田騎手が前走騎乗したクインズエルサを団野騎手に譲り、前走団野騎手が騎乗したこの馬に乗るというのも興味深いポイント。

クインズエルサは小倉の未勝利戦でテン3ハロン33秒4のハイペースを上がり3ハロン最速で勝利、ききょうSはレコード決着の2着でスピード能力は申し分無し。負けたレースはいずれもアロマデローサに勝たれているが、ききょうSは先行した2頭の間を割るのに若干躊躇しており、勝負付けが済んだとはいえない。

レッドヒルシューズは阪神外回りのデビュー戦を前付けで勝利。直線に向いてすぐのところで内から波状的にぶつけられたが怯まなかった。今回は間違いなく前走よりはペースが流れるが、直線で適度に競り合って抜け出した経験は活かせるはず。

◎アロマデローサ
○サラサハウプリティ
▲バレリーナ
△クインズエルサ、レッドヒルシューズ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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