【競馬予想Vol.200】第54回函館2歳S

今回のテーマ

前走ハナを奪っていた人気馬は疑え

過去10年、前走芝でハナを奪っていた馬は【3・3・3・36】、単回値39・複回値117。このうち3番人気以内に推されていた馬は【1・1・1・6】。ちなみに前走芝で2番手以降に付けていた馬は【7・6・7・51】、単回値110・複回値112。

逃げ切り勝ちの馬は人気を集めて飛びやすい。2020年はハナを奪って独走、5馬身離してレコード勝ちしていたモンファボリ(1番人気・単勝1.5倍)が13着、昨年もハナを奪って4馬身差勝ち、1分7秒9のレコード勝ちしていたポメランチェ(1番人気・単勝2.2倍)が7着に沈んだ。

同コースで勝ち上がった母父サクラバクシンオーはガチ

過去10年、同コースで勝ち上がった母父サクラバクシンオーの馬は【2・2・1・1】、単回値170・複回値278。

今年はクリダーム、スプレモフレイバー、アスクドリームモアの3頭が該当する。この3頭を買って当たりとか、競馬はそんなに簡単ではないとは思うが・・・。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は月曜を除いて雨模様で、水曜は10.5ミリの降雨を記録。金曜朝時点の含水率は4コーナー14.8%、ゴール前13.0%、レース当日も雨予報で稍重~重想定。6週連続開催の最終週でBコース使用でも馬場の内が悪く、常識的には外差し。ちなみに強い東寄りの風が吹く(9~10M)という予報が出ており、スタート直後から強烈な逆風になり逃げ馬の消耗が大きそう。展開予想はあってないようなものなので割愛。


全頭分析

【-】ロッソランパンテ

(+)スタート普通、道中押し上げて直線外からの追い上げを凌ぎ切る。
(-)コース替わり。小回りの短距離戦でスムーズに追走できるか疑問。

【-】オマツリオトコ

(+)スタートは今一つ、道中外を通り、4角外を捲って直線突き放す。
(-)ダートとはいえ前半ペース緩過ぎ。コテコテのダート向き血統。

【◎】クリダーム

(+)スタート速く抑える余裕あり。直線早々先頭から軽く追って楽勝。
(-)外枠で被されず楽な競馬。包まれたり揉まれたりした時は未知数。

【-】オボロヅキヨ

(+)スタート普通、道中押っ付けつつ直線で内を突いて見せ場は作る。
(-)テン3ハロン36秒4の緩い流れでも主導権奪えないようでは厳しい。

【-】スプレモフレイバー

(+)スタート普通、先頭を奪って安定した立ち回りで他の追随許さず。
(-)他が競りかけず内ピタ居残り。並ばれて差し返す脚あるかどうか。

【-】ニシノシークレット

(+)スタート好発からハナを奪い、そのまま危なげなく5馬身差楽勝。
(-)スピードがあるわけではなく、芝に替わっても前に行けるか疑問。

【-】シンゼンイズモ

(+)2戦続けて追い上げる競馬を経験。前走は外を捲っての差し切り。
(-)前走は前が止まる展開に乗じた割に僅差。使い詰めで余力心配。

【-】ミスヨコハマ

(+)2戦目は好スタートから終始主導権を握り、直線渋太く居残る。
(-)デビュー戦は4角で外に膨れる。多頭数のレースで捌きが課題。

【▲】ゴキゲンサン

(+)スタート五分、行き脚も上々。直線外を通ってしっかり差し切る。
(-)ゴール前2着馬に際どく迫られる。先に抜け出す競馬は諸刃の剣。

【○】ミシェラドラータ

(+)2戦目はスタートを決めて道中余裕の追走、4角外を捲って楽勝。
(-)デビュー戦は出遅れて追い上げる競馬。後手踏むと間に合わない。

【-】ニーナブランド

(+)スタート速く楽々ハナゲット。そのまま快速を効かせて逃げ切る。
(-)開幕週初日の内ピタ逃げ。他が先手を主張してきた時の対処不明。

【△】ブトンドール

(+)スタート普通、他に行かせて番手追走、直線外から差し切り勝ち。
(-)馬場渋って時計平凡。今回も待って差す競馬が通用するかどうか。

【△】アスクドリームモア

(+)スタートは今一つ、道中余裕の追走から4角外を軽く捲って完勝。
(-)テン3ハロン35秒3は緩く、時計も平凡。連闘で余力あるかどうか。


結論

クリダームは道中抑えるような余裕がありながら、ハイペースを馬なりで付いていって直線チョイ差しの理想的な競馬。このレースはガーッと行って残すよりは制御が利く快速馬が勝ち負けし易い。但し外を立ち回って何の不自由なく行っただけの感じもするので、今回の内枠は若干気になる。

ミシェラドラータはデビュー戦でクリダームに半馬身負けたが、出負けしたのが痛かった。このレースは4コーナーで内に入れて馬群を捌きつつの追い上げで、前走は好スタートから4コーナー外を捲っての差し切り勝ち。1戦余計に走ったが、「競馬」をしているという強みがある。

ゴキゲンサンはハイペースを外から付いていき、4コーナーで軽く促して外からあっさり抜け出し。デビュー戦で相手が軽かっただけかもしれないが、待って差す競馬をやった後の馬にしては人気が無さ過ぎるので積極的に狙ってみたい。

ブトンドールはスタートを決めた上で好位の外を追走、4コーナー外から押し上げて直線に向いてから息の長い脚を使って差し切った勝ち方が優秀。単にガーッと行って圧勝したような馬より、本馬のような「競馬」をした馬を評価すべき。

アスクドリームモアは外枠から外を通っての完勝で、今回も外枠で好位から被せ気味に行けそうなのが良い。連闘になるが、今回と同じBコースを捲り勝っている事実を評価。ペースが上がっても前走のような競馬が出来るかだが、こればかりは走ってみないと分からない。

◎クリダーム
○ミシェラドラータ
▲ゴキゲンサン
△ブトンドール、アスクドリームモア
馬複5頭ボックス(10点)

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