【競馬予想Vol.259】第72回日刊スポーツ賞中山金杯

今回のテーマ

外枠はしんどい(外差しは厳しい)

過去10年、7枠より外に入った馬は【0・2・1・41】、単回値0・複回値30。3着以内に来た30頭のうち23頭は一桁馬番で、二桁馬番のワンツーは11番と15番で決まった2019年のみ。

AからCへのコース変更で基本的に内前有利。4コーナーで10番手以降だと【0・0・2・60】と絶望的で、外枠から後方に構えてしまうとほぼ終了。なお、7枠より外に入って3着以内に来た3頭はいずれも7番人気以下で、人気薄なら押さえても良い。

前走で掲示板に載っていた馬を買え

過去10年、前走で掲示板に載っていた(5着以内だった)馬は【8・9・8・38】、単回値69・複回値104。昨年は出走17頭中3頭しかいなかった前走5着以内馬がワンツースリーを決めた。一昨年も該当馬がワンツースリーを決めている。

前走GIII以下のレースで掲示板を外していた(6着以下だった)馬は【0・0・1・60】、3着以内に来たのは2020年3着テリトーリアル(前走・チャレンジC12着)のみ。凡退した実績馬の巻き返しより、格下でも前走で好走しているのに人気が無い馬が狙い目。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 前開催は一貫してAコースを使用、年を跨いで連続開催となる今開催はCコースでスタート。

  • 先月28日以降は降雨無し。含水率は4コーナー12.0%、ゴール前11.1%、水曜朝時点のクッション値は9.5。

  • 例年通りの内枠先行有利を想定。

  • ペース想定:スロー

  • 明確な逃げ馬不在で何が行くにしても一団推移。外枠の馬はずっと外を通らされそう。持久力よりも瞬発力、前付け出来て直線で速い脚を使える馬を重視。


全頭分析

【◎】マテンロウレオ

(+)ここ2走前付けで善戦。弥生賞は最後方、皐月賞は外枠で度外視。
(-)関東圏で4回走って全て圏外。長距離輸送がダメな可能性あり。

【-】クリノプレミアム

(+)前走内突くも裏目、距離も長かった。実績ある中山で巻き返し。
(-)2,000Mでもベストよりまだ長い。ゴール前の一押しに欠きそう。

【○】ラーグルフ

(+)前走は着差以上の楽勝。弥生賞は不利、皐月賞は外枠で度外視。
(-)直近で勝ったレースは時計が出る軽い馬場。中山で過信は禁物。

【-】レインカルナティオ

(+)前走は後ろ過ぎて論外。小回り適性高く立ち回り次第で一発。
(-)基本的に位置取れない。緩い流れ想定のここは展開が向かない。

【▲】フェーングロッテン

(+)外を通り続けた前走は度外視。距離短縮で前付けなら即巻き返し。
(-)新潟記念は問答無用で差し切られる。後続の目標にされると辛い。

【-】スカーフェイス

(+)昨年大外枠から差して2着。再び石橋騎手とのコンビで再現狙う。
(-)基本的に後ろから行って届かない。昨年よりもハンデ課される。

【△】アラタ

(+)ここ2戦は前残り決着で差して善戦。位置取り修正で勝ち負け。
(-)交わしに行くだけの脚が無い。前が失速してくれないとしんどい。

【△】カレンルシェルブル

(+)魚沼Sは後方大外に構えて差し切り。捲り上げ出来るなら有力。
(-)昨年使ったレースは全て左回り。力要る中山の馬場合うか微妙。

【-】ヒュミドール

(+)前走は内伸び馬場で外差し試み凡退。中山は一昨年の日経賞4着。
(-)良績は直線平坦コースに集中。地力足りず展開のアシスト必須。

【-】コスモカレンドゥラ

(+)ケフェウスSは先手取ってそのまま。逃げ馬不在のここ再現狙い。
(-)昨年は何もさせてもらえずシンガリ負け。重賞では力が足りない。

【-】ラーゴム

(+)ダート転向後は前付けで善戦。今回は前が手薄で押し切り妙味。
(-)相変わらず詰め甘い。芝で58kg背負って押し切り期待は酷か。

【-】ウインキートス

(+)日経賞は外枠、前走は外差し馬場で度外視。前に行ければ渋太い。
(-)一昨年の目黒記念以降未勝利。決め手ある馬に来られると苦しい。

【-】フォワードアゲン

(+)STV賞は馬群の中から直線外に持ち出し快勝。小回りコース合う。
(-)行き脚無く後ろからの競馬。展開嵌っても善戦止まりが関の山。

【△】ワンダフルタウン

(+)中日新聞杯は内突き図るも詰まる。スムーズに追えれば侮れない。
(-)勝負どころで置かれ気味。小回りコースで差し上がれるか微妙。

【-】レッドランメルト

(+)中山で前付けして連勝は評価。大柄な馬体で簡単にはバテない。
(-)弱い相手に単調な前残り展開を勝っただけ。重賞ではしんどい。

【-】ゴールドスミス

(+)福島記念は外枠で展開も向かず。前付けも可能で一変に注意。
(-)今回もまた外枠引く。前付けした新潟記念もイマイチで厳しい。

【-】エヴァーガーデン

(+)中山で前付けして3勝。今回は前が手薄で軽視されるなら不気味。
(-)好走は少頭数時に集中。OP入り後の連対は前々走のみで格不足。


結論

マテンロウレオは中日新聞杯が直線内抜け、アンドロメダSも内前のトラックバイアスに乗って押し切りと、とにかく内前先行なら勝ち負けになる。この最内枠は僥倖。中山で走っていない点については2つがGI、弥生賞も最後方で何もせずという内容で度外視。

ラーグルフは戸崎騎手が騎乗してから3戦2勝。月岡温泉特別は平均ペースから上がり3ハロン最速33秒7で差し切り、甲斐路Sは1,000M通過57秒9のハイペースを直線外から楽抜け。セントライト記念であっさり負けたのが気になるが、当日のクッション値は8.4と軟らか馬場だったので度外視。

フェーングロッテンはピクシーナイトの半弟なのに菊花賞に挑むという無謀な挑戦をして案の定惨敗。外枠を引いて終始外を回らされた上、4コーナーで同僚のボルドグフーシュに外へ弾かれて完全終了。距離短縮&格落ち戦のここは能力通り走れば勝ち負け。白百合Sのように自ら行ってもいい。

アラタは毎回展開や馬場が微妙に噛み合わない。函館記念はクッション値7.1の激重馬場、札幌記念は完全前残り馬場、福島記念も前残り展開。内枠を引いてスロー想定のここは自力で何とかしないとダメ。但し交わす脚が無いのでここもラスト詰め寄って届かず2~3着っぽい。

カレンルシェルブルは外差しに頼りっぱなしなのが気になるものの、道中緩みが入る流れで連続して差し込めている点を評価。右回りを使うのは一昨年のセントライト記念(4着)以来だが、小倉で早め進出の勝利があるので問題無い。

ワンダフルタウンを△に追加(1月5日12時20分追記)。

◎マテンロウレオ
○ラーグルフ
▲フェーングロッテン
△アラタ、カレンルシェルブル、ワンダフルタウン
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?