【競馬予想Vol.381】第16回カペラS
トラックバイアス分析・展開予想
スタート地点が芝、最初のコーナーまで下りが続くコースレイアウトでテンから猛烈に速い。過去10年のテン3ハロン平均は33秒19。昨年は32秒2という芝GI以上の超絶ハイペースだった。前で残すよりは前がタレたところを差すほうが簡単。
このコースでテン3ハロン33秒台連発のテイエムトッキュウの逃げ。スズカコテキタイ、リュウノユキナなど好位追走勢も数が揃っている。差しが効きそうだが時計が速いと逆にしんどくなる。前で残すならせめて1分10秒前半の時計実績が欲しい。
全頭分析
【-】ピンシャン
(+)霜月Sは半年振りで59kgは条件厳し過ぎ。前に行ける脚はある。
(-)昨年もいい所無くシンガリ負け。この距離では付いて回るだけ。
【-】メタマックス
(+)銀嶺Sはハナ奪って後方勢を寄せ付けず逃げ切る。充実一途。
(-)前走は他が行かず残して当然。例年テン猛烈に速いここは不安。
【◎】テイエムトッキュウ
(+)中山ダートでハナ奪って3戦3連対。飛ばすだけ飛ばして粘り込む。
(-)逃げでしか勝っていない。後続にしっかり付いて来られると不安。
【▲】デュアリスト
(+)近走59kg以上背負わされながらも善戦。今回久々の57kgで妙味。
(-)一昨年は1秒2差の完敗。良馬場の時計勝負に対応できるかどうか。
【-】ラプタス
(+)交流重賞5勝の実績馬。JBCスプリントは強豪相手にハナ奪う。
(-)中央でのレースは2年9か月振り。速さに対応できるかどうか。
【-】アイスリアン
(+)室町Sは直線内から手応え十分で抜け切る。ここも内突きで妙味。
(-)前走は軽ハンデ貰って辛勝。初風Sの時計もこの中に入ると平凡。
【-】スズカコテキタイ
(+)同コース4勝。千葉Sはテイエムトッキュウの逃げを捉えて勝利。
(-)良馬場だと1分11秒台まで。時計が速くなり過ぎるとしんどい。
【-】オーロラテソーロ
(+)昨年のクラスターCでリュウノユキナを下して勝利。時計は上位。
(-)千葉Sは斤量背負っていたとはいえ負け過ぎ。中山との相性課題。
【-】オールアットワンス
(+)アイビスSD2勝の韋駄天。速く走ることにかけてはメンバー随一。
(-)このところ後ろからの競馬ばかり。ダートで追い上げ利くか疑問。
【-】タガノクリステル
(+)ながつきSは重馬場とはいえ1分8秒9で勝利。再び中山で巻き返し。
(-)良馬場では10戦して2勝クラスの1勝のみ。乾いた砂ではイマイチ。
【△】アティード
(+)中山で先行・差し共に1分10秒台勝利あり。ここは差しで妙味。
(-)昨年は1分10秒3で走って1秒3負けの9着。重賞では力が及ばない。
【-】ベルダーイメル
(+)エニフSは4角最後方から差し切り勝ち。前崩れ展開で一撃狙い。
(-)1,200Mは初出走。この距離で速い時計を問われるとしんどい。
【-】チェイスザドリーム
(+)昨冬のフェアウェルSはテン3F33秒0の激流制す。中山で一変注意。
(-)今回他に速い馬が集結。展開妙味無く前に行けても残せるか疑問。
【△】オメガレインボー
(+)ここ2年差す競馬で善戦。昨年ほど速くならないなら通用していい。
(-)自力では足りず基本的に前崩れ待ち。時計勝負だとまた届かない。
【-】カイザーメランジェ
(+)ルミエールADで4年振りに勝利。函館スプリントS4着の脚力脅威。
(-)デビュー当初以来のダート。ここは付いて回るだけで終わりそう。
【○】リュウノユキナ
(+)地方交流重賞で常に上位争い。本レースも2年連続2着の実績持ち。
(-)直近10走で2~3着が8回。前目をキープできるが交わす脚が無い。
結論
テイエムトッキュウは中山ダートで逃げて2勝。いずれも津村騎手騎乗でテン3ハロン33秒台、1分10秒台前半の時計で後続に2馬身以上つけた。今回のメンバーでこれを超えるパフォーマンスの逃げ馬は見当たらない。室町Sも16頭立ての15番枠からハナを奪って、ラスト50Mまでは先頭だった。叩き2戦目で得意コースのここは逃げ切る。
リュウノユキナは良馬場でも1分9秒台で走れる速力を評価。やたらと2~3着が多いが、相手を見るとダンシングプリンス、シャマル、ジャスティンなど大体同じ面子であることに気付く。ここ2年はダンシングプリンスとシャマルに負けたが、今年はいずれも不在。但しここ2年は最内枠だったが今年は大外枠。外を通らされ続けて前との差が詰まらずもあり得る。
デュアリストは7戦連続で59kg以上を背負わされる珍しい戦績。安達太良Sでは60kgを背負わされた。室町Sも59kgを背負ってコンマ1秒差の3着。今回はグレード別定戦で、賞金を稼いでいても重賞未勝利なら基本重量で出られる。一昨年はモズスーパーフレア、ダンシングプリンスという韋駄天にまともに付いていって沈んだが、今なら差し向けてアタマも狙える。
オメガレインボーは一昨年3着、昨年5着のリピーター。テンが猛烈に速く時計も速いという特徴を持つレースだけに過去の好走実績が活きる。この馬もデュアリストと同じく重賞未勝利で、今回は57kgで出られる。但し時計が速過ぎたり前が止まってくれないと差しが入らない。昨年は幾ら何でも速過ぎた。1分10秒台の決着なら何とか、といったところ。
アティードはジャニュアリーSで先行して1分10秒0で勝っている。昨年の秋風Sでも真後ろから差す競馬で1分10秒3で勝利。昨年のカペラSやながつきSはいずれも不発に終わったが、前者は良馬場で1分8秒9で物理的に差しは無理、後者も重馬場で1分8秒9と時計が速かった。中山の良馬場で常識的な時計なら来れなくもない。
◎テイエムトッキュウ
○リュウノユキナ
▲デュアリスト
△オメガレインボー、アティード
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎○2頭軸流し(3点)
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