見出し画像

【競馬予想Vol.418】第72回阪神大賞典



トラックバイアス分析・展開予想

  • 阪神は中山や中京よりも火曜の雨量が少なく、木曜に散水が実施されている。クッション値は土曜朝時点が9.3、日曜朝時点が9.4。時計の出方は標準よりやや速め。展開により差しも効いているが、基本的に前残り馬場。レースの時間帯に雨が降る予報が出ているが、まとまった雨量ではなさそうなので良馬場前提で考える。

  • ディアスティマの逃げ。ジャンカズマはこれに競りかけるほどのスピードは無く、仮にハナを奪っても途中でディアスティマに奪還されそう。隊列は縦長、3番手以降が追走に専念すれば前残りシチュエーション。


全頭分析

【-】プリュムドール

(+)阪神は古都Sを含み7戦して全て3着以内。前に行けるなら妙味。
(-)前走も真後ろから4コーナーで大外へ。走る気配が感じられない。

【△→◎】ブローザホーン

(+)日経新春杯でテン速い消耗戦を差し切る。体力の裏付けは十分。
(-)今の阪神は速い時計・上がりが出る軽めの馬場。キレ負け懸念。

【▲】ディアスティマ

(+)日経新春杯は短距離戦並みの入りで自滅。マイペースで巻き返し。
(-)たまに行けないことも有り。少しでも絡まれると簡単に沈没する。

【-】ジャンカズマ

(+)万葉Sは残り50Mぐらいまで先頭。今回も空気扱いで居残り狙い。
(-)ディアスティマの存在が厄介。引いての競馬ではまず通用しない。

【-】ユーキャンスマイル

(+)4年前の覇者で3年前も2着。4角を捲り上げる脚が使えれば一撃。
(-)真後ろに下げて差すだけの馬。前に止まってもらえないと苦しい。

【◎→△】テーオーロイヤル

(+)ステイヤーズS2着にダイヤモンドS隔年制覇。長距離戦終盤の鬼。
(-)前走は長距離戦初出走の牝馬相手に僅差。抜けた存在ではない。

【-】アンタンスルフレ

(+)ダートとはいえ2,600Mで3勝。前々でタフさ発揮して大波乱呼ぶ。
(-)芝は地方転出前に2回使って惨敗。能力も足りず無事完走が目標。

【-】メイショウブレゲ

(+)良馬場で4戦連続上がり最速&負けても接戦。無欲の差し警戒。
(-)前走は京都&軽ハンデ&弱メンバー。今回阪神&別定&相手強化。

【-】ワープスピード

(+)長距離戦で崩れず堅実駆け。菊花賞3着ディヴァインラヴの半弟。
(-)テーオーロイヤルに連続で力負け。敵失待ちにならざるを得ない。

【△】サヴォーナ

(+)日経新春杯は先行勢に厳しい流れで前付けの2着。スタミナの塊。
(-)最後に勝ったのは福島の2勝クラス。いつでもどこでも相手なり。

【-】ゴールデンスナップ

(+)デビュー当初から長距離戦を意識したローテ。捲る脚に見所あり。
(-)未だ3勝クラスの身。長距離適性見込んでも能力の裏付けが無い。

【○】ディープボンド

(+)3年前と一昨年の覇者。超スローでキレ負けた昨年は度外視妥当。
(-)一昨年のこのレース以降未勝利。上がりの競馬になると苦しい。

【△】シルヴァーソニック

(+)一昨年の3着馬で天皇賞春でも3着好走。高齢&久々でも軽視禁物。
(-)速い時計対応の裏付けに乏しい。今の軽い馬場で差せるかどうか。

【-】ゼーゲン

(+)昨年本コースで行われた松籟Sを捲り勝ち。中盤緩めば捲り炸裂。
(-)スローで流れた昨年も9着完敗。減り続ける馬体重の回復が先決。

【-】ショウナンバシット

(+)阪神芝なら結構走る。ダートカマシ&大幅距離延長で激変狙い。
(-)菊花賞は外枠から何も出来ず11着凡退。基礎能力が足りていない。


結論

テーオーロイヤルは長距離戦の上がり勝負に滅法強い。そもそも長距離戦は基本的にスローで、ガチ勝負のGIならまだしもGIIやGIIIならタルい流れになりやすい。ただ今回はディアスティマが明確に逃げそうで、ある程度自分から動いていかなければならない。今回は自ら差し上がって勝ち負けに持っていけるかが見どころになる。
【3/17 15:00追記】
稍重になったので△に落とします(ブローザホーンと入替)。

ディープボンドは3連覇を目指した昨年は5着に終わったが、最初の1,000Mが64秒9、中間1,000Mも63秒3、ラスト1,000Mが57秒9という苦手の瞬発力戦だった。今回はディアスティマが引っ張ってくれるのでこんなドスローの上がり勝負にはならない。宝塚記念でイクイノックスにコンマ4秒差、京都大賞典でボッケリーニにコンマ1秒差でまだ終わっていない。

ディアスティマは逃げ馬なので前走着順は関係無い。そもそも日経新春杯はテン3ハロン33秒7というスプリント戦並みの超ハイペースで残せというほうが無理。距離が延びることで後続は間の取り方が難しくなる。気付いた時にはもう届かないというのは昨年のステイヤーズSでも目にした光景。ムルザバエフさんは逃げ馬に乗らせると上手い。

サヴォーナは日経新春杯の「殺馬的ハイペース」で前に付けて2着。距離実績だけでは測れない、とんでもないスタミナの持ち主。スローの上がり勝負も神戸新聞杯2着でクリア済みで、現状死角が見当たらない。ちなみに現4歳牡馬は重賞戦線で軒並み負けているが、3,000M以上という長距離カテゴリは特殊ということで知らないフリをしておく。

ブローザホーンは「殺馬的ハイペース」の日経新春杯を差し勝っているのでサヴォーナと同じくスタミナの塊なのだが、好走が専ら緩い馬場か北海道圏の洋芝に集中していて、今のそこそこ硬い阪神の馬場が合うかどうか不明。レースの時間帯に雨が降る予報が出ているものの、お湿り程度であれば状況は変わらない。
【3/17 15:00追記】
稍重になったので◎に格上げします(テーオーロイヤルと入替)。

シルヴァーソニックは緩い相手の着拾い専門馬かなと思いきや、天皇賞春でも3着に来たのは驚いた。速い上がりの脚が無いので、ドスローだと後ろのほうに取り残されるだろうが、ディアスティマの逃げ展開なら終い伸びてきそうではある。ただAJCCのカラテのように高齢馬の休み明けはアテにならない。この馬自身は久々でも走っているが・・・。

◎テーオーロイヤル
○ディープボンド
▲ディアスティマ
△サヴォーナ、ブローザホーン、シルヴァーソニック
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

【3/17 15:00変更】
◎ブローザホーン
○ディープボンド
▲ディアスティマ
サヴォーナ、テーオーロイヤル、シルヴァーソニック
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?