【競馬予想Vol.419】第73回フジテレビ賞スプリングS
トラックバイアス分析・展開予想
中山は馬場が緩く、4コーナーでは砂埃と共に芝が跳ねまくっている。しかし直線は内が走り辛いという様子はなく、内を通って残すシーンが度々みられた。トラックバイアスは外差しと見せかけて内優勢。平均~スローなら俄然内前。日曜朝時点のクッション値は9.7。前日は9.4で、時計の出方は速くも遅くもなく標準だった。
明確な逃げ馬不在。最内に入ったジュンゴールドも行こうと思えば行ける。いずれにしても速くなりそうになく、平均ペース以下の弛んだ流れを想定。抜きどころ無し、4コーナーで前のほうにいた馬が無難に押し切りそう。
全頭分析
【-】ジュンゴールド
(+)京成杯は大外枠でポジション取れずが敗因。最内枠引き巻き返し。
(-)前走は直線で内にモタれて追えず。直線平坦巧者の可能性あり。
【-】ルカランフィースト
(+)若竹賞は大外をぶん回して1頭だけ違う脚披露。嵌れば突き抜け。
(-)ここ2戦スタートイマイチ。前走は内が止まり過ぎ馬場の恩恵大。
【△】ウォーターリヒト
(+)きさらぎ賞は直線内を通って僅差。緩い馬場でも普通に伸びる。
(-)ここ2戦は直線平坦の京都。中山でも同じ競馬ができるかどうか。
【◎】シックスペンス
(+)スタート速く楽に前付け、デビュー戦は内、前走は外前から完勝。
(-)デビュー戦はスロー、2戦共前有利の馬場。見た目ほど強くない。
【▲】チャンネルトンネル
(+)前走直線で前詰まり、終い恐る恐る追って4着。進路確保で一変。
(-)ジュニアC2着好走も速い馬場での話。今回後ろからだとしんどい。
【△】ペッレグリーニ
(+)途中から動いて好位確保、直線外フリーから他を寄せ付けず連勝。
(-)頭の高い走りでゆっくり加速。競り合いになった場合に不安残る。
【-】アレグロブリランテ
(+)スタート速く前付け容易。若竹賞はタフな馬場で直線先抜け2着。
(-)萩Sは直線追って案外で殿負け。時計速くなるようならしんどい。
【-】ログラール
(+)前走は直線を向いて先頭、ラスト流す。使う度にレース内容向上。
(-)前走は時計遅くて相手も弱過ぎ。大幅な上積みが無いと苦しい。
【○】コスモブッドレア
(+)京成杯は直線先頭の場面を長くキープ。ここも強気に攻めて残す。
(-)2戦続けて後方一気の脚に屈す。立ち回り上手だが決め手に欠く。
【-】スティンガーグラス
(+)内から出たなりの位置を進み、直線外に持ち出し楽勝。余裕残し。
(-)スタート・行き脚は緩め。今回は単純に相手強化と時計短縮課題。
結論
シックスペンスはスタートが速く、この枠なら楽々前付け可能。デビュー戦はラスト5ハロン加速ラップ、負かした相手が滅茶苦茶弱かったとはいえラスト1ハロン10秒7は異常。ひいらぎ賞でポッドテオなどややマシな馬相手に勝利して一応のメドは立った。坂路の最終追い切りで併走馬をぶっ千切っていて調子は良さそう。枠順や展開面も総合的に判断してこれが一番無難。
コスモブッドレアは京成杯で直線に向くと同時に先頭に立って、ラスト50M付近まで先頭をキープしていた。2戦連続で外差しの馬に負けているが、今回は外よりも内が頑張れる馬場。ダノンデサイルやアーバンシックほど抜けた馬が見当たらないここは早め先頭のまま押し切りそう。ちなみに3月13日の美浦CW6F78秒0はこの日の全体一番時計。
チャンネルトンネルはジュニアCで1,000M通過57秒9のハイペースを2~3番手追走から2着したぐらいなので、スローが見込まれるほど緩そうな今回は楽に前に取り付けそう。前走は直線でほぼ追えず、ゴール前で帳尻合わせすら出来ない消化不良の負け。ただ人馬共に立ち回りが上手くなく、ちゃんと前に行ってくれるかが心配。
ウォーターリヒトはシンザン記念が大外決め打ちの3着、きさらぎ賞は内の緩いところを通って差してきて2着。特に後者のレース運びはここでも転用可能。「人気薄→人気薄→人気」の馬を買うのは養分ムーヴだが、重賞で好走どころか出たことすらない馬の集まりでこの実績は捨て難い。コケるとすれば初の中山、長距離輸送で力を発揮できませんでしたというオチ。
ペッレグリーニは2戦目でフラワーC2着のホーエリートとハナ差、3着以降を5馬身離していて能力の裏付けが取れる。その後スローから直線加速の競馬で連勝中だが、頭が高くてフワフワ走るのが気掛かり。狭くて小回りの中山に替わるのはハッキリ言って良くない。ただ剛腕・岩田親父が無理矢理持ってきそうなので切りたくても切れない。
◎シックスペンス
○コスモブッドレア
▲チャンネルトンネル
△ウォーターリヒト、ペッレグリーニ
単勝◎・○(2点)、馬複◎or○流し(7点)、3連複◎○2頭軸流し(3点)
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