【競馬予想Vol.186】第5回葵S

今回のテーマ

第1回(2018年)~第3回(2020年)は京都、第4回(2021年)は中京で施行。第1回は2着同着。

連勝経験馬を狙え

レース創設後の勝ち馬4頭はいずれも連勝したことがあり、2019年と2021年は連勝経験馬のワンツースリーだった。

足踏みしながら勝ち上がった馬より、勢いに任せてポンポンと勝ち上がったことがある馬のほうが勝ち負けしやすい。デビューから連勝したもののクラスが上がって負けた馬(2021年2着ヨカヨカ、同3着オールアットワンス)、デビュー当初はイマイチでもいきなり連勝が始まった馬(2021年1着レイハリア)のどちらも来ており、連勝の順序は問わない。

牝馬が優勢

レース創設以降、牝馬は【3・3・2・24】、単回値358・複回値151、牡・セン馬は【1・2・1・29】、単回値10・複回値46と馬券的妙味でかなりの開きがみられる。

能力的に微妙な馬の集まりで、短距離戦で性差があまり付かないことからも背中が軽い牝馬のほうが有利になるのではないかという推測が立つ。


トラックバイアス分析・展開予想

木曜に29.5ミリ、金曜に68ミリのまとまった量の雨が降り、金曜朝時点のクッション値は7.7。先週土曜は9.5、日曜は8.4で、ここから雨が無くても先週日曜と同じかやや時計を要す馬場状態と推測。馬場の内が荒れ始めていて、スイートスポットは真ん中から外。内から上がってこれなくもないが、やはり外差しのほうが良く伸びている。ショウナンマッハが出走を取り消したものの、直近2走のいずれかでハナを奪った馬が9頭もおりハイペースは必至。一息で押し切るのは相当厳しく、ワンテンポ遅れての差しが有効。


全頭分析

【-】ウラカワノキセキ

(+)スタート直後芝のダート戦2勝。テンのスピードはここでも通用。
(-)フェアリーSはマイルとはいえラスト止まり過ぎ。芝替わり不安。

【-】テイエムスパーダ

(+)あざみ賞は荒れた馬場で外を回して完勝。力要す馬場なら浮上。
(-)前走持ったままで直線に向くも失速。速い馬多いここは劣勢。

【-】カジュフェイス

(+)未勝利戦、もみじSと連勝。ファルコンSでもハナ奪う速力あり。
(-)橘Sは未勝利戦と同じ時計で走って惨敗。周り速いここも厳しい。

【-】トップキャスト

(+)前走ゴール前で再加速して押し切り。勝気な性格でこの距離最適。
(-)今回は頭数倍増で速い馬だらけ。他に行かれてしまうと脆い。

【△】シゲルファンノユメ

(+)直線グイグイ伸びる脚は魅力。馬群の捌きも問題無く上位争い。
(-)再三逃げ切りを許して負けているように展開頼りな面は否めない。

【○】コムストックロード

(+)つわぶき賞はハナを奪って勝利。橘Sは久々&出負けで度外視可。
(-)前走ハイペースに戸惑ったか。距離短縮で初距離こなせるか微妙。

【▲】ウインマーベル

(+)ブリンカー装着後は5戦3勝。今回の距離も2勝しており有力。
(-)ファルコンSは前に行けず惨敗。同型だらけのここはしんどい。

【-】ヴィアドロローサ

(+)前走は展開に加えて馬場も重かった。一息入れた効果あれば。
(-)洋芝で勝っただけ。マーガレットSでも良いところなく苦しい。

【△】カイカノキセキ

(+)マーガレットSは初の後方待機でよく詰める。ここも展開向く。
(-)前走にしても勝ち馬には離される。地力という点では見劣る。

【-】ケイアイオメガ

(+)ダートと芝で前に付けて連勝。詰めて使うこと自体は問題無し。
(-)高速馬場の前走は付いて行けず凡退。ここでは速さが足りない。

【-】タヤスゴールド

(+)マーガレットSは行き脚付かず。ダートとはいえこの距離2戦2勝。
(-)今回は他に同型多過ぎ。行き切れたとしても残れるとは思えない。

【△】ウインモナーク

(+)雪うさぎ賞は馬場の内から楽々突き抜け。この距離2戦2勝で注目。
(-)勝った2戦はいずれも小回り平坦の福島。中京に替わってどうか。

【-】ブレスレスリー

(+)同コース新馬戦でスタニングローズ下す。前走重馬場で時計速い。
(-)前付けの競馬しかしていない。前行く馬だらけのここは展開不安。

【-】ニシノレバンテ

(+)勝った2戦はいずれも逃げ切り。距離短縮のここも前に行くのみ。
(-)今回は行きたい馬だらけで競合必至。行き切ってもラスト止まる。

【-】ジャスパークローネ

(+)距離短縮で挑んだ2戦はいずれも連対。今回も距離短縮で粘る。
(-)重賞での2戦が酷過ぎる内容。そもそもここで逃げの手は厳しい。

【◎】コラリン

(+)ここ2戦の相手ハイレベル。ピッチ走法で距離短縮のここ狙い目。
(-)久々の1,200M戦でハイペース追走。構えて届かない懸念あり。

【-】ゼットレヨン

(+)かささぎ賞は差し決着を唯一前付けで残す。行き切れるなら妙味。
(-)橘Sは久々だとしても付いて行けずは不満。今回とにかく同型多い。


結論

◎コラリンは「牝馬」かつ「連勝経験馬」で冒頭のテーマとリンク。連勝が止まった京王杯2歳Sで先着された3頭はいずれも次走以降も重賞やオープンで活躍していてレベルが高かった。ピッチ走法で運動量が多く、距離短縮はプラスに働くはず。骨折休養明けだが早速期待したい。

○コムストックロードは新潟2歳Sでオタルエバー(後にファルコンS3着)とクビ差、スタニングローズに先着。橘Sは5か月振りの実戦、超高速&前が止まらない馬場で後ろからではノーチャンスだった。今回は多少時計が掛かりそうで、かつ展開的にも差しが有効。

▲ウインマーベルはメンバー唯一の3勝馬で1kgの斤量加算。橘Sは1,000M通過56秒2のハイペースで前に付けて2馬身弱勝ちだが、超高速で前が止まらなかったという事情もあり過信は禁物。ファルコンSは久々かつ外枠が敗因で、詰めて使うここは買い。

△ウインモナークは雪うさぎ賞が直線内から突き抜ける強い勝ち方。そこで4着に負かしたセリノーフォスが次走で新潟1,000Mのはやぶさ賞を勝っており、ウインモナーク自身もこのメンバーに入っても速さ負けは無さそう。好位から差してくるとすればこの馬。

△シゲルファンノユメは抜群に切れるというよりはバテずに差してくるというイメージ。唯一崩れた京王杯2歳Sは外枠から出負けしたものでノーカウント。逃げ馬だらけのここは展開が最高に向くが、真後ろから行く馬だけに勝ち切るところまで行くかどうか。

△カイカノキセキはマーガレットSでショウナンマッハの高速逃げに乗って差す競馬で3着。勝ったジャングロは次走NZトロフィーも勝ったということを考えるとカイカノキセキも強い競馬をした。新馬戦でコラリン相手に逃げ切った速力も評価して押さえ。

◎コラリン
○コムストックロード
▲ウインマーベル
△ウインモナーク、シゲルファンノユメ、カイカノキセキ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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