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【競馬予想Vol.456】第29回プロキオンS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 月曜に86ミリ、火曜も71.5ミリの豪雨に見舞われたが、水曜以降はずっと快晴。土曜朝時点の含水率は1~2%とパサパサ。土曜のダート1,700Mは2レース行われたが、いずれもハナを奪った馬が連対した。ただいずれも下級条件で時計は遅くあまり参考にならない。

  • レガーメペスカとバスラットレオンの先行争いにブルーサンも参加しそうで平均以上のペースを想定。人気の中心ヤマニンウルスも含めて先行馬が多い構成で前に負荷が掛かりそうなだけに、4コーナー捲り差しが妙味。


全頭分析

【-】マリオロード

(+)三宮Sは前残り展開を大外から差して5着。内を捌ければ面白そう。
(-)器用さ皆無で毎回後方から差し上がるだけ。重賞ではしんどい。

【△】ヴァンヤール

(+)戦ってきた相手のレベルは間違いなく高い。久々も苦にしない。
(-)差し上がる脚はあるが交わせない。前に止まってもらう必要あり。

【-】ゲンパチルシファー

(+)一昨年の小倉施行時の覇者。このコースは【2・1・2・0】と得意。
(-)2年前と行きっぷりが全く違う。得意コースでも一変までは疑問。

【-】リプレーザ

(+)前走芝で1分31秒5の決着では通用しなくて当然。叩いてここ本番。
(-)基本的に後ろで付いて回るだけ。距離が延びても状況は変わらず。

【○】スレイマン

(+)平安Sは中4週が影響したか。門司Sを圧勝した小倉で仕切り直し。
(-)好走パターンは概ね4角外前フリー。包まれるようだとしんどい。

【-】レガーメペスカ

(+)上賀茂Sは直線に向いて独走V。再度ブリンカー着用で一変狙い。
(-)雅Sはヤマニンウルスにマークされ撃沈。今回他にも同型がいる。

【-】バスラットレオン

(+)一昨年の武蔵野Sでレモンポップに半馬身差。行き切れば侮れず。
(-)途中で息入る周回コースの相性微妙。追走に回るなら妙味無し。

【-】ウェルカムニュース

(+)三宮Sは外枠から終始外を通らされる。小回りで先行策嵌りそう。
(-)昨年の阿蘇Sは完敗。単純に脚遅く1,700Mでは距離不足否めない。

【▲】ハピ

(+)平安Sは前残りワンツーに楔打つ差しで2着。前が張り合えば勝機。
(-)1,700Mは初出走。初の小回りコースで器用に立ち回れるかどうか。

【-】メイショウダジン

(+)1,400M中心の戦歴で追走自体は容易。小倉での実績も悪くない。
(-)この馬なりに追い上げているが物足りず。時計速くなると苦しい。

【△】ヤマニンウルス

(+)雅Sは直線何もせず流したまま楽勝。負けるまで買いで良さそう。
(-)これまでプレッシャーを受けたことがない。競り合いだと未知数。

【-】デシエルト

(+)三宮Sは4角で先に動いての結果。小回りコースで先行力が活きる。
(-)乾燥した馬場ではグリップ効かない。交わしに行く競馬は期待薄。

【-】ブルーサン

(+)雲取賞でアマンテビアンコを下す。単騎で放置されるなら不気味。
(-)前走2番手でマークしていた馬に完敗。軽量貰っても力差否めず。

【◎】ブラックアーメット

(+)前走得意の福島とはいえG前流す楽勝。小回りコース適性は高い。
(-)昨年の阿蘇Sは時計速くて差し及ばず。前が止まらないと苦しい。

【-】グロリアムンディ

(+)平安Sは4角まで持ったままの悪くない内容。距離短縮が嵌りそう。
(-)後ろから追い上げる脚は今一つ。この枠から好位取れるかどうか。

【△】ラインオブソウル

(+)三宮Sは4角で大外をぶん回して2着。大外枠からやることは一つ。
(-)前走軽量貰っても勝ち馬に遠く及ばず。時計勝負になると苦しい。


結論

ブラックアーメットは京都や東京、中山で負けて馬柱が汚いが、ローカルダート1,700Mに限れば昨年の吾妻小富士オープンから1着、4着、2着、1着。このうち4着に敗れた阿蘇Sは最後方から大外をぶん回して上がり3ハロン最速の脚を使ってコンマ3秒差。今回はヤマニンウルスを含めて前掛かりの展開と予想しているので、大外から小気味良く捲ってきて突き抜けるとみる。

スレイマンは平安Sの負けっぷりが意味不明だが、アンタレスSから中4週だったことからすると詰めて使うと良くないのかもしれない。小倉は阿蘇Sで直線先抜けでブラックアーメットに先着、1,000M通過60秒4とそこそこ速い流れだった門司Sでラスト1ハロン加速ラップでの4馬身差完勝がある得意舞台。今回前受けでタレなさそうなのはこの馬ぐらい。

ハピがダートで完敗したと言えるのはベチャベチャの前残り決着で58.5kgを背負わされたマーチS(コンマ6秒差7着)と行った行った決着の3番手を進んだ名古屋城S(コンマ6秒差3着)ぐらい。平安Sは単騎逃げから直線内ピタの必勝モードに入ったミトノオーに差し迫ってクビ差。今回は展開がその時以上に向きそう。小回りコースは初で、器用に立ち回れるかどうかだけ。

ラインオブソウルは三宮Sで圏外の位置から上がり3ハロン最速の脚で追い上げ。軽ハンデのアシストがあったかもしれないが、脚色はオメガギネスを除く他と違って見えた。ローカルダート1,700Mへの出走経験があまり無いが、実はベストの可能性もありそう。ちなみにデビュー戦は今回のコースで圧勝している。

ヴァンヤールはこれまで戦ってきた相手からして格上的存在。先行も差しもお手の物。開腹手術明け、この中間も爪不安がありまともに走るのかという心配はあるが、「人気→人気→人気薄」理論(直近2走で人気した馬が人気落ちすると穴を開けるというマイ格言)に従えば買いの一手。直前の坂路で4ハロン51秒5をマークしているし普通に走るのでは。

ヤマニンウルスは雅Sで本当に何もしていなかったのが悩ましい。まともに追えばとんでもない怪物かもしれない。しかし1,000M通過62秒台の緩い流れで外フリーの競馬しかしていないのは気になる。また今回のコースで4秒3差の圧勝とは言っても時計はこのメンバーに入るとむしろ遅い。見た目に騙されてはいけない。

◎ブラックアーメット
○スレイマン
▲ハピ
△ラインオブソウル、ヴァンヤール、ヤマニンウルス
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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