【競馬予想Vol.87】第6回紫苑S

レース創設以降、第3回(2018年)を除く4年で秋華賞連対馬を輩出している「次に繋がる」GIトライアル。ここで上位に入る馬の傾向もある程度ハッキリしている。

2016年
1着ビッシュ・・・優駿牝馬3着、フローラS5着
2着ヴィブロス・・・フラワーC12着、チューリップ賞12着
3着フロンテアクイーン・・・優駿牝馬6着、フローラS4着、クイーンC2着
2017年
1着ディアドラ・・・優駿牝馬4着、桜花賞6着、ファンタジーS3着
2着カリビアンゴールド・・・優駿牝馬11着、NZトロフィー11着
3着ポールヴァンドル・・・(重賞出走経験無し)
2018年
1着ノームコア・・・フローラS3着、フラワーC3着
2着マウレア・・・優駿牝馬5着、桜花賞5着、チューリップ賞2着他
3着ランドネ・・・優駿牝馬11着
2019年
1着パッシングスルー・・・フローラS4着、シンザン記念4着
2着フェアリーポルカ・・・優駿牝馬16着、フローラS5着
3着カレンブーケドール・・・優駿牝馬2着、クイーンC4着
2020年
1着マルターズディオサ・・・優駿牝馬10着、桜花賞8着、チューリップ賞1着他
2着パラスアテナ・・・ラジオNIKKEI賞4着
3着シーズンズギフト・・・NZトロフィー2着、フラワーC3着

オークス(優駿牝馬)に出走していた馬のいずれかが毎年連対している。オークスにおける着順は不問で、軸はオークスに出走した馬の中から選びたい。過去5年で3着以内に入った15頭のうち、ここが重賞初出走だったのは2017年3着ポールヴァンドルのみ。

2021紫苑S過去5年前走クラス別成績

前走自己条件からの参戦は【2・2・1・38】、このうち1勝クラスからの参戦は【1・1・0・26】。連対した2頭(2016年2着ヴィブロス、2019年1着パッシングスルー)はいずれも春先に重賞に参戦しており、夏に勝ち上がってきたような馬はほぼ通用していない。2017年6着ルヴォワール(2人気)、2018年13着サラス(3人気)、2018年7着クイーングラス(4人気)、2019年10着グラディーヴァ(4人気)などはここが重賞初出走で飛んでいる。

ここ3戦1,000M通過57~58秒台の速い逃げを打っているアビッグチアの単騎逃げ。スライリー、ホウオウラスカーズ、プレミアエンブレムら外枠の先行馬が内を締めていくことで内側は1コーナーでゴチャつきそう。隊列は縦長を想定。開幕週ということもあり4コーナ内前からの押し切り、または外前に取り付いての差し切りが有効。

【-】スルーセブンシーズ
行き脚が今一つだけに内枠は良くない。ミモザ賞は少頭数の大外から楽に進出できたのが大きく、ここでは参考外。

【-】トウシンモンブラン
前走は重馬場少頭数のスローを前々から押し切り。良馬場の時計勝負にも対応可能とはいえ、ここで好位を取れるか疑問。

【-】ミスフィガロ
5月の未勝利戦に続き、前走も空き巣同然の弱面で連勝して当然。平均ペース以上で流れてこれまでと同じ脚が使えるかどうか。

【-】エクランドール
前走は半数が未勝利馬という空き巣同然の相手に辛勝。同じく2戦2勝で迎えたここで飛んだ半姉(2017年6着ルヴォワール)の二の舞濃厚。

【-】キヨラ
中央でデビューも通用せず地方に転出した身。芝で勝っているとはいえ時計が遅過ぎるし、月並みだがここは付いて回るだけ。

【-】シャーレイポピー
ワンターンのマイル戦で2勝していて見どころがあるが、コース1周の2,000M戦だとダレそう。馬体が小さく、揉まれるようだと厳しい。

【-】パープルレディー
ゆりかもめ賞は持ち前の瞬発力で出し抜いたが、フローラSと優駿牝馬は付いて回るだけだった。平均ペース以上だと出番無し。

【-】メイサウザンアワー
フローラSは内前から狭いところを通ってスパートしてコンマ2秒負け。2,000Mは少し長い印象で、前付け可能とはいえ押し切れるか疑問。

【-】アイリッシュムーン
2,000Mは微妙に長く、同コースでも離れた3着がやっと。速い時計が出易い分、開幕週の馬場も良いとは言えない。

【△】エイシンチラー
前走はアオったスタートから後方待機、直線外に持ち出して差し切り。中山で前付けして勝ち負けの経験があり、乗り方一つで食い込み可能。

【◎】ファインルージュ
フェアリーS勝ちはもとより、桜花賞でソダシとサトノレイナスにコンマ1秒差は明らかに格上。前付け経験が無いのが痛いが、そこは実力でカバー。

【-】アビッグチア
距離を短縮した3戦はいずれも速い流れを前付け。2,000M戦でセーブ逃げを打つにしても標準より速そう。前付けは良いにしても距離がどうか。

【▲】ハギノピリナ
オークス3着といえど大外一気の決め打ちで半信半疑。ただ捲り上げる脚があるので東京より中山のほうが向いていそうではある。

【△】ホウオウイクセル
フェアリーSは外を回した分の差、フラワーCは内ピタ先行で出し抜き。今回はフェアリーSのような競馬になりそうで届くかどうか微妙。

【-】スライリー
フローラSは先行策でまんまと居残りの2着。ただ今回は内ラチまでが遠く、付いて回らされる競馬になりそう。

【-】クリーンスイープ
前走は終始内を通り、直線最内から抜けてのもので展開が向いた感。今回はフルゲートの外枠で相手も強化。勝ち負けまではしんどいか。

【○】ホウオウラスカーズ
行き脚軽快、前付けで連勝中。ここも楽に好位が取れそうだし、前走の勝ち時計も申し分無し。距離延長をこなせるならアタマまであり得る。

【-】プレミアエンブレム
勝ち味に遅い馬で初勝利は5月の4戦目。前走はかなりの弱面で勝って当然。今回は終始外を通らされそうで狙いが下がる。

◎ファインルージュ
○ホウオウラスカーズ
▲ハギノピリナ
△エイシンチラー、ホウオウイクセル
馬複◎or○流し(計7点)

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