【競馬予想Vol.313】第30回平安S

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は木曜まで好天だったが金曜は雨で総雨量は30.5ミリを記録。土曜朝時点の含水率は4コーナー12.8%、ゴール前11.8%。土曜日は重スタートだが終日晴れる見込みで、稍重まで回復想定。

  • 「2020年の第4回京都競馬終了後、コース全域の馬場改造工事を行いました」(JRA公式HPより)とのこと。開催直後からの時計を見る限りにおいて、従前より砂質が重たくなったのか上がりが掛かり気味。上位クラスでもラスト1ハロンは12秒後半~13秒台まで落ち込んでいる。これだけ落ち込めば差しが効きそうな感じだが、1,800M以上のレースで差し決着になったのは栞S(4月22日、4歳以上3勝クラス/1,900M)しかなく、ほぼ前残りで決している。

  • ペース想定:やや速い(60秒台)

  • マーチSでも果敢に行ったロードヴァレンチの隣にメイショウフンジン、ゴリ押しするテリオスベルに大外メイショウカズサも絡んでの先行争い。タイセイドレフォン、ハギノアレグリアス、カフジオクタゴン等、前で競馬を進めたい馬が多く、いかにも差しが効きそうなシチュエーション。ただ前述の通り新装京都は上がりを要しながらも前が残る。速い脚が使えなくても前で渋太そうな馬をチョイス。


全頭分析

【-】サンライズホープ

(+)みやこSは大外一気の差し切り勝ち。重賞2勝の実力は侮れない。
(-)近くに他の馬がいると走る気無くす。包まれる内枠は良くない。

【△】グロリアムンディ

(+)チャンピオンズCは出遅れが全て。スタートさえ決まれば安心。
(-)前走は前がやり合って自滅、相手も弱かった。着差鵜呑みは疑問。

【-】ハイエンド

(+)2,000Mを捲り上げる脚力あり。少しでも距離が延びるのは良い。
(-)京都に替わった前走全く対応出来ず。上がりが速いとしんどい。

【-】ホウオウルバン

(+)前優勢のマーチSで差して6着。今回は前に行く馬が多く展開向く。
(-)好走時の時計は軒並み遅い。脚抜き良い湿った砂では劣勢否めず。

【△】ノットゥルノ

(+)東京大賞典は4角被されながら2着。砂乾いてスローの前走度外視。
(-)JDD勝ちで59kgは酷に映る。力上位認めても今回は勝ち負け微妙。

【-】デルマルーヴル

(+)師走Sは不利ありながら4着、佐賀記念は前付けで2着。力はある。
(-)前走も後ろを付いて回っただけ。砂質軽い京都では一層苦しい。

【-】カテドラル

(+)マーチSは高速前残り決着で参考外。前がやり合えば出番あり。
(-)芝でも差し損ね多数あり。元々展開次第な面ありアテにならない。

【-】ロードヴァレンチ

(+)同型強力のマーチSでハナ奪って善戦。直線平坦で粘り増しそう。
(-)ここも競合しそうな同型がいる。並ばれて差し返す脚無く苦しい。

【-】メイショウフンジン

(+)前走は先行勢に厳しい展開。前付けでオープンクラス連勝評価。
(-)ラストの踏ん張りが今一つ。前付け可能もそれだけではしんどい。

【▲】タイセイドレフォン

(+)直線好位抜け出しの平城京S評価。名古屋城Sは出遅れで参考外。
(-)今回同型が強力。好位確保出来たとしても競り勝てるか未知数。

【◎】ハギノアレグリアス

(+)持ち時計・実績共に上位。前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる。
(-)東海Sは2馬身差の逃げ切りを許す。やや展開に左右される面あり。

【-】テリオスベル

(+)ダイオライト記念は前で競り合って疲弊。距離短くなるのは良い。
(-)逃げ脚単調。速さがある訳でもなく前に行けるだけではしんどい。

【△】カフジオクタゴン

(+)マーチSは終始外々、アンタレスSはハイペース。差し構えて妙味。
(-)レパードS以降勝ちに行って冴えない。純粋に力が足りない印象。

【-】ゲンパチルシファー

(+)プロキオンSは前崩れを差し込む。流れ速くなれば捲り差し一発。
(-)マーチSはともかくアンタレスSも差し不発。アテにならない。

【○】ヴァンヤール

(+)競争中止挟み3戦連続2着。直線で確実に前に迫れているのは好感。
(-)ここ2戦は前で先に抜けた馬を捉え切れず。展開のアシスト必要。

【-】メイショウカズサ

(+)改装前とはいえ本コース3戦3連対。直線平坦のここ逃げ切り注意。
(-)今回も他に同型がいる。この枠では先制許して付いて回るだけか。


結論

ハギノアレグリアスは良馬場ダートの太秦Sで1分51秒1、ラスト2ハロン12秒0-13秒0のパワー決着で1馬身半差勝ち。みやこSは差し決着の中前付け、4コーナーで外を回さず内を突く判断で進出が遅れながらも2着。東海Sは完全前残り展開で唯一差して2着。これまでのパフォーマンスは既に重賞級、好位付けでここは勝ち抜けに期待。

ヴァンヤールは前々走が今年の中京ダート1,800M最速決着の半馬身差2着、前走・アンタレスSも今年の阪神ダート1,800M最速決着のハナ差2着。湿った馬場の高速時計に適性があり、前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる。特にアンタレスSはラスト1ハロン13秒3を要すパワー決着を差し迫っていて高評価。今回は人気どころを中心に前々で競馬をする馬が多いだけにチャンス。

タイセイドレフォンは3歳で挑んだみやこSでサンライズホープ、ハギノアレグリアスにコンマ2秒差。前走・平城京Sは新装京都で前付けして勝利。ちなみにドレフォン産駒は今開催の京都ダートで4コーナーで4番手以内に付けた場合【3・4・2・2】ととんでもないことになっているので、ここも前に行くだけでかなり面白い。

ノットゥルノは東京大賞典で4コーナーで他馬に被されまくりながら直線だけで巻き返して世界最強ダート馬ウシュバテソーロに1馬身3/4差。川崎記念はパッサパサのダートで早々に手応えを無くしての惨敗で、湿った砂のここは見直しておきたい。

カフジオクタゴンはマーチSが外枠を引いて終始外を回らされてラスト根負け、アンタレスSもプロミストウォリアの逃げにまともに付いて行ってラストガス欠。勝ちに行くと足りないので、着拾い感覚で差し構えてくれれば巻き返しがありそう。

グロリアムンディの前走は前がガリガリやり合ったところを掬っただけの漁夫の利勝ちで、着差ほど強くはない。気難しい馬で、内枠に入ったチャンピオンズCは付いて回るだけの惨敗でこの内枠は心配。昨年のアンタレスSで完全差し決着、ラスト2ハロン11秒9-13秒0の厳しい流れで前付けして2着しているので一応評価はするが・・・。

◎ハギノアレグリアス
○ヴァンヤール
▲タイセイドレフォン
△ノットゥルノ、カフジオクタゴン、グロリアムンディ
馬複◎流し(5点)、3連複F◎○-◎○▲-◎○▲△△△(10点)

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