【競馬予想Vol.346】第37回産経賞セントウルS


今回のテーマ

2020~2022年は中京で代替施行。中京で行われた期間が長いため省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は木曜と金曜にごく弱い雨が降ったが無視できるレベル。前週土曜に芝刈りを実施、以後は連日散水。含水率は4コーナー10.3%、ゴール前8.6%、日曜朝時点のクッション値は9.3。

  • 宝塚記念(6月25日)以来の開催。Aコースは大阪杯(4月2日)以来の使用で、前開催は全てBコース使用だった。今開催は前5日がAコース、後4日がBコースを使用し、オール野芝で行われる。土曜は2レースの2歳未勝利(芝1,400M)で1分21秒6、7レースの3歳以上牝馬1勝クラス(芝1,600M)で1分32秒9をマークするなど高速。7レースを勝ったアースクロニクルは直線に向いたところで最後方にいたにも関わらず大外から豪快に突き抜けた。馬場が良いのでどこを通っても伸びる。

  • ペース想定:かなり速い(テン3ハロン33秒台前半)

  • 阪神開催時は例年2~3ハロン目で共に10秒台を刻む超高速戦になっており、今回はジャングロが飛ばしていきそう。アグリやビッグシーザーがすかさず番手に入って追走するとなるとタイトな流れが濃厚。ただ距離が短いので前がやり合わない限り差し込む余地は少なく、結果として前で流れに乗った者勝ちとみる。1分7秒台前半で走れないとしんどい。


全頭分析

【-】ロンドンプラン

(+)北九州記念は9か月振り&出遅れで届かず。末脚の威力は健在。
(-)ゲート内で落ち着かないだけに最内枠は不安。また届かず懸念。

【-】ヴァレトニ

(+)キーンランドCは内が伸びない馬場で5着健闘。今回初ブリンカー。
(-)阪神では6戦してマイルで3着が最高。スプリントGIIではしんどい。

【-】レジェーロ

(+)今回のコースでナランフレグと接戦あり。すんなり先行なら怖い。
(-)行き切れない上に追って伸びない。今回は他も軒並み速く厳しい。

【-】ドルチェモア

(+)開幕週のサウジアラビアRCで快勝あり。距離短縮で新味出れば。
(-)年明け3戦がサッパリ。朝日杯FSも馬場差の勝利で元々強くない。

【-】ジャングロ

(+)アイビスSDは1年超の休み明け&内枠。スプリント戦で能力全開。
(-)ブランク長く力関係不明。2週前に坂路超絶時計もここ2週は普通。

【○】ビッグシーザー

(+)スプリント戦特化の戦歴。阪神はマーガレットSで楽勝した舞台。
(-)前走は枠に救われて3着がやっと。今回初の古馬相手で不安残る。

【△】エイシンスポッター

(+)CBC賞は前が止まらない馬場に泣く。今の阪神は適度に差し効く。
(-)基本的に後ろからの馬で展開頼み。相手一段と強化で楽ではない。

【▲】アグリ

(+)阪急杯は好時計で快勝。ここ2戦は不良馬場と海外で度外視妥当。
(-)ベストより1ハロン短い。スプリント特化で強い馬揃う今回微妙。

【-】ボンボヤージ

(+)北九州記念は内を突けなかった割に5着。速い時計は問題無し。
(-)過去2年は完敗。好走は専ら直線平坦コースで小倉を出ると平凡。

【-】ピクシーナイト

(+)中京開催の一昨年2着。京王杯SCは直線前が開かずノーカウント。
(-)状態が戻っているかどうか掴み切れない。本番はあくまで次走。

【-】テイエムスパーダ

(+)この距離の日本レコードホルダー。開幕週の高速馬場でこそ躍動。
(-)前有利のCBC賞で先行しながら凡退。別定戦は文字通り荷が重い。

【-】ブトンドール

(+)阪神ではファンタジーSで外差しの2着。溜めれば弾ける脚ある。
(-)前走も外差しだったにも関わらず完敗。年明けからの上積み疑問。

【△】ディヴィナシオン

(+)オーシャンSでエイシンスポッターに先着。末脚だけなら重賞級。
(-)大外をぶん回して届かずの繰り返し。外枠引いた今回も同じか。

【◎】スマートクラージュ

(+)CBC賞は直線前塞がって3着。阪神は4勝・京阪杯3着の得意舞台。
(-)前走は典型的な行った者勝ち馬場。詰め甘く勝ち切るまでは疑問。

【-】モリノドリーム

(+)2戦続けて外差しで完勝。人気が落ちるここは気楽に構えられる。
(-)勝ち鞍は全て洋芝で負かした相手も弱い。今回開幕週で相手強化。


結論

スマートクラージュはCBC賞の直線でテイエムスパーダが壁、外からマッドクールがモタれてきて追えないシーンがあり、差し馬ではないのに差す競馬を強要されての3着で不完全燃焼だった。今回は外枠でほぼフリー、スタートして内に寄せて先行集団の後ろを取れれば直線容易に出し抜けそう。テン3ハロン33秒3で流れた京阪杯3着ぐらい走れば足りる。

ビッグシーザーは葵Sでモズメイメイに追い付けず、ルガルに差されて3着に終わったが、2~5ハロン目がいずれも10秒台という直線競馬もビックリの超高速戦で、背負った斤量で差が付いた感じ。今回は55kgで出られるし、超高速馬場の恩恵にフルで与れそう。8月24日にコースで6F77秒1の超抜時計、直前は坂路で追って4F51秒4-1F12秒1と明らかにここを勝ちに来た仕上げ。

アグリは内前高速馬場の阪急杯で前付けして押し切り勝ち。スプリント戦は3戦して未勝利だが、渋った馬場と海外(香港)ならノーカウントでOK。阪急杯の勝ち時計1分19秒5からラスト1ハロン11秒9を引くと1分7秒6で、机上の計算では高速スプリント戦なら十分通用する見立て。2~3ハロン目に10秒台が並ぶレースは六甲アイランドSで経験済み。

エイシンスポッターはCBC賞で超高速戦で差し届かずの競馬をやったばかりなので、ここで中心視は危険。しかし知立Sで上がり3ハロン最速33秒0、1分7秒4でマッドクールの2着があるので高速差しも出来なくもない。今回は人気どころが総じて前、単純な居残り馬場でもなさそうなので展開と位置取り次第でワンチャンある。

ディヴィナシオンは毎回馬鹿正直に4コーナーで大外に振って追い込む競馬しかしない。ただオーシャンSは4コーナーで外に振ったヴェントヴォーチェの真後ろに入ってそのまま金魚の糞のように付いていって2着に来た。今回は人気どころが総じて前なので、前に迫っていく中団グループの後を追って仕掛ければシレっと3着ぐらいに来そう。

◎スマートクラージュ
○ビッグシーザー
▲アグリ
△エイシンスポッター、ディヴィナシオン
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)

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