【競馬予想Vol.334】第28回エルムS


今回のテーマ

※函館で行われた2013年・2021年を除く。

マリーンS連対馬を買え

過去10年、マリーンS連対馬は【4・2・0・5】、単回値273・複回値123で、函館で行われた2021年も含めると6年連続連対中。

ここ2年はマリーンSのワンツーがそのままエルムSでもワンツー。こんな単純なテーマなのに馬複は一昨年42.9倍、昨年53.4倍も付いた。迷ったらマリーンS連対馬買い。

直線に向いたところで前にいそうな馬を狙え

過去10年の連対馬16頭のうち、4コーナーで5番手以降に付けていた馬は2019年1着モズアトラクション(4コーナー5番手)しかおらず、殆どが直線に向いたところで4番手以内に付けていた。

テン3ハロン34秒5のハイペースで前崩れの展開になった2019年を除き、ほぼ前に付けていた馬が勝ち負けしている。その2019年にしても1着モズアトラクション、2着ハイランドピーク、3着サトノティターンの通過順はそれぞれ「11-10-8-5」、「7-7-6-4」、「11-12-11-9」で、直線に向くまでに追い上げていた(いわゆる「捲り」)。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜に弱い雨、木曜から土曜にかけて再び降雨。日曜も朝から雨が降っている。日曜朝時点の含水率は4コーナー13.8%、ゴール前13.2%とベチャベチャ。土曜に引き続き日曜も不良でスタート。

  • 土曜のダート5レースは行き差し混在。10レースの桑園特別(3歳以上2勝C/ダート1,700M)は完全差し決着だった。脚抜きが良く、後ろからでも差してこれる馬場。

  • ペース想定:速い(テン3ハロン35秒台、1,000M通過58~59秒)

  • 大外のベレヌスが押してハナを主張、ペプチドナイルが内で抵抗。これらにタイセイサムソンも絡みそうで先行激化。ワールドタキオン、ルコルセール、アシャカトブ辺りも前に行くとなると捲り可能な差し馬の出番。前で残すならハイペース追走適性は必須。


全頭分析

【-】ペイシャエス

(+)ハイペース差し決着のユニコーンSで先行勝ち。内突きで妙味。
(-)実力上位も斤量加算が足枷。距離短縮の久々で位置取れるか疑問。

【-】ファルコニア

(+)芝重賞で先行出来るスピードあり。湿って時計速くなれば妙味。
(-)マリーンS惨敗でダート適性疑問。前に行けないと話にならない。

【△】ペプチドナイル

(+)ここ2走は直線でも加速して楽勝。番手の競馬でも勝ち鞍あり。
(-)他路線からの逃げ馬の存在が厄介。ペース乱されると危うい。

【-】ワールドタキオン

(+)甲州街道Sは良馬場で速い時計マーク。ハイペース追走こなせる。
(-)前走もラストは後続に詰められる。重賞初挑戦で相手強化が課題。

【-】オーソリティ

(+)海外含め重賞4勝、ジャパンC2着。前々で競馬できる先行力あり。
(-)故障明け、初ダート、右回り。馬券はハイリスクローリターン。

【○】セキフウ

(+)ここ2戦緩いペースで差し不発。今回は先行激化でチャンス到来。
(-)時既に遅しの差しばかり。展開向いても差し切るまではどうか。

【-】ロードブレス

(+)本来休み明けのフレッシュな状態で走る馬。今回は展開も向く。
(-)1年超振りとはいえ前走惨敗。本当に状態が戻っているか疑問。

【▲】ロッシュローブ

(+)良馬場以外で【5・3・1・1】。捲り上げの機動力あり一発注意。
(-)良馬場の時だけ負け過ぎなのは実力の可能性も否定できない。

【-】シルトプレ

(+)全日本2歳優駿でセキフウとハナ差。前走は芝で度外視が妥当。
(-)地方馬だけに持ち時計が大いに不安。今回も追走一杯が濃厚。

【-】カフジオクタゴン

(+)昨年のレパードSは捲り進出で完勝。初の札幌コース嵌りそう。
(-)追われてから淡泊な競馬続く。特に時計が速くなるとしんどい。

【-】タイセイサムソン

(+)アハルテケSの勝ち時計は今年の東京最速。速さで押し切り視野。
(-)好位差し経験もあるが逃げ勝った直後だけに今回抑え利くか微妙。

【◎】ルコルセール

(+)名古屋城Sは後の重賞好走馬に勝ち切る。追走速度に問題無し。
(-)マリーンSは着差以上の完敗。ペースアップでも逆転までは微妙。

【△】アシャカトブ

(+)ラジオ日本賞は湿った馬場で完勝。マリーンSは半年振り&58kg。
(-)ハイペース適性は疑問。今回行く馬多く追走で脚使わされそう。

【-】ベレヌス

(+)夏に調子を上げる逃げ馬。スタートから強気に押してハナ奪取。
(-)勝ち鞍は全て4角先頭。ここ他にも逃げ馬おり展開的に厳しい。


結論

ルコルセールは稍重の名古屋城Sでヴァンヤール(次走重のアンタレスSで2着、次々走稍重の平安Sでも3着)相手に勝ち切り。ディクテオン(次走ブリリアントS勝ち)、ウィルソンテソーロ(次走かきつばた記念勝ち、次々走マーキュリーC勝ち)にも先着しておりハイレベルだった。欅Sは距離不足、マリーンSは抜きどころ無し。ハイペース追走適性は神無月Sで確認済。

セキフウは大沼Sが道中のラップ差が殆ど無い平均ペースでペプチドナイルよりも2kg背負って2着。マリーンSは大沼S以上に一定したのっぺらラップで後ろから差せるはずもなく3着。今回はベレヌスやタイセイサムソン、ワールドタキオンと別路線から速そうな馬が大挙参戦。ここで勝ち負けできないようだとこの馬の未来は無い。

ロッシュローブは乾いた馬場でパワー不足を露呈し、湿った馬場でスピードを活かすという特性持ちで、中央再転入後は湿った馬場で5戦5連対。この雨はロッシュローブにとって恵みの雨。マリーンSは道中セキフウと同じ位置にいながら伸びず。理由は良馬場。乾いた馬場での印象が悪過ぎて人気が無い(バレていない)ここは絶好の狙い時。

ペプチドナイルは大沼SとマリーンSが想定以上の楽勝。時計も良馬場にしては速かった。湿った馬場でも昨年の横浜Sでウシュバテソーロの2着がある(4馬身離されたが)。今回は他に逃げたい馬がいるが、内枠が取れたので抵抗可能。逃げないとダメという馬でもなく、ベレヌスに行かれた場合は番手で凌げばOK。ただここ2走よりしんどい競馬になるのは間違いない。

アシャカトブはあの世界のダート王・ウシュバテソーロが最後に負けたラジオ日本賞の勝ち馬。このレースでは後のマーチS2着ウィリアムバローズにも競り勝った。不良馬場というのもラジオ日本賞と同じ。マリーンSは休み明けで16kg増と明らかな叩き台だったにも関わらず4着。外枠だが、ベレヌスが締めながら先手を奪ってくれそうで「道」は出来る。

◎ルコルセール
○セキフウ
▲ロッシュローブ
△ペプチドナイル、アシャカトブ
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?