【競馬予想Vol.65】第26回ユニコーンS

伝説上の生き物ウィーク。西がマーメイドなら東はユニコーン。当初は9月に中山ダート1,800M(第2回は東京ダート1,600M)で行われていたが、2001年(第6回)から6月に移行、東京ダート1,600Mで行われるようになった。第5回までの勝ち馬は順にシンコウウィンディ、タイキシャトル、ウイングアロー、ゴールドティアラ、アグネスデジタルといずれも後にGIを制するなど成功を収め、現在の時期に移行した後も昨年のカフェファラオなど出世レースとしての地位を維持し続けている。

2021ユニコーンS過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

出世レースとしての位置付けが強いレースらしく、前評判と結果が概ねリンクしている。過去10年全てで3番人気以内の馬が勝利し、2014年を除く9年で上位3人気のうち2頭が3着以内に入り続けている。しかし今年は上位人気が軒並み怪しい。オッズも割れまくりで正直どこからでも狙えそうな感じ。マーメイドSよりもこっちが荒れるんじゃないの?

2021ユニコーンS過去10年ラップタイム一覧

過去10年で良馬場で行われたのは3回しかなく、2015年以降は1分35秒台以内で決着と高速化している。芝スタートで前半突っ込んで、後半時計を有する前傾ラップ傾向が強いのが特徴。基本は差し。なお、ここで4コーナー4番手以内から1分35秒台以内の時計で勝った4頭(2016年ゴールドドリーム、2018年ルヴァンスレーヴ、2019年ワイドファラオ、2020年カフェファラオ)はいずれも後にGIを制している。

芝スタートで3戦全てハナを奪っているカレンロマチェンコと同じく2戦連続でハナを奪っているプロバーティオによる先行争い。ローウェル、ピンクカメハメハと前に行きたい馬が軒並み外枠に集結。内を締めていく形になりそうでポジション取りは外寄りの枠がスムーズ。例年通りの前傾ラップで展開的には差し有利とみる。

人気どころは減点法、人気薄は加点法。

【△】ゲンパチフォルツァ
前付けで3勝、課題の距離も前走の青竜Sで克服。前走は大外枠だったが今回は最内枠。行きたい馬が外に揃っただけに包まれるのは避けたいところ。

【▲】スマッシャー
前傾ラップの差しはお手の物で、前走は後方から外を回して上がり3ハロン最速の脚で迫った。距離をこなせるならここでも十分狙いが立つ。

【-】ティアップリオン
黒竹賞は内田騎手の機転が利いての逃げ切り勝ち。その後の2戦も悪くはないが今一つ殻を突き破れない印象。ここでは速さが足りない。

【-】ラペルーズ
青竜Sはスタートで出負けして行き脚も付かず、最後方からの競馬で惨敗。気難しくアテにならない上、持ち時計も不足。今回も厳しいのでは。

【-】イグナイター
今回と同じコースでデビューして圧勝も勝ち時計は1分38秒3。脚が遅過ぎてここでは付いて回るだけで終わりそう。

【△】クリーンスレイト
前走は4か月振りの実戦ながら、最後方近くから大外を通って差し切り。しかしレース自体の上がりは38秒4で、単に前が止まっただけかもしれない。

【-】ケイアイロベージ
デビュー前からセン馬でブリンカー装着。前走は大外枠で道中被されず好きなところで動けた。今回は中寄りの枠で乗り替わり。飛ぶ予感しかしない。

【◎】サンライズウルス
デビューから一貫して前傾ラップの差し漬け、上がり3ハロン最速をマーク。前走はとても届かなさそうな位置から差し切り。距離延長でも楽しみ。

【△】ブラックアーメット
2勝目は前付けだったが基本的に後ろからの馬。青竜Sの差し込みも決して悪くなかったが詰め切れず。もう一段前であの脚が使えるなら通用するかも。

【-】プロバーティオ
5戦連続でハナを奪えているようにテンのスピードは申し分無し。東京でも勝ちはあるが1,400M。1,600Mだとどう乗ってもラストで止まってしまう。

【-】ヴィゴーレ
芝で2勝もダートは初参戦。展開は向きそうだが、芝でも特段速いということもなく、ここを使ってきた意図がよく分からない。

【-】ローウェル
ラウダシオンの半弟だが芝の新馬戦で凡退して速攻ダートへ。前傾ラップの前付けで2勝しているので見どころはありそうだが、今回同型が多く厄介。

【-】ピンクカメハメハ
気難しい馬で途中で競馬を止める節がある。異国の地でダートを勝ったが時計は平凡。海外帰りの休み明けでは手が出ない。

【○】カレンロマチェンコ
今回と似た芝スタートのワンターン(中京ダート1,400M)で3戦全勝。昇竜Sはルーチェドーロらを寄せ付けずの完勝。距離延長がどうかだけ。

【-】サヴァ
勝ち上がりは不良馬場の京都ダート1,400Mをレコード勝ち。寒椿賞も2着に3馬身差の完勝だった。ただ長距離輸送が入った2戦が完敗で狙い辛い。

【-】ルーチェドーロ
2走前のブリンカー装着から差す競馬が定着。ただ端午Sはラスト1ハロン13秒5が示す通り、前が止まっただけで評価に値しない。

◎サンライズウルス
○カレンロマチェンコ
▲スマッシャー
△ゲンパチフォルツァ、クリーンスレイト、ブラックアーメット
馬複6頭ボックス(15点)

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