【競馬予想Vol.31】第69回阪神大賞典

伝統の天皇賞春前哨戦。例年10頭立て前後で細々と行われている。

2021阪神大賞典過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

'12年のオルフェーヴル逸走からの巻き返し(伝説の通過順1-2-9-6)はめちゃくちゃ盛り上がった。翌年からはゴールドシップが3連覇。近年はGI馬の出走が殆ど無くなり、登竜門的な性格を帯びつつある。昨年はトーセンカンビーナが自己条件を勝ち上がったばかりで2着に入り、唯一のGI馬で断然の1番人気に推されたキセキが大きく出遅れて7着に敗れた。

阪神芝3,000Mは阪神大賞典でのみ使用されるコースで、2コーナー出口からスタートして内回りコースを1周半する。直線部分が短く、2周目3コーナーからレースが動いてのサバイバルになりやすい。しかも今年は春の嵐の予報で、馬場悪化に伴ってかなりの消耗戦が見込まれる。

今年は明確な逃げ馬不在で、何かが押し出されて前に出たとしてもスローが濃厚。昨年は出遅れたキセキが盛り返して前が競り合う展開になって差しが台頭したが、今年は淡々としたスローを想定。前半は付いて行くだけ、2周目3コーナーから動いていけそうな馬にフォーカスしたい。

◎アリストテレスは菊花賞が早めスパート、アメリカジョッキークラブCは3コーナー過ぎから動いての押し切り。早め進出でバテないのはステイヤー適性が高い証左。ハンデ戦なら紛れもあっただろうが、別定戦(グレード別定)でそれも無し。面白くも何ともないが仕方ない。

○ユーキャンスマイルはジャパンCが超高速決着、有馬記念は大外枠で何も出来なくて当然。おそらく今回のメンバーではアリストテレスも含めてどの馬でも同じことになっていた。昨年勝った舞台で相手も大幅弱化、ここで来れない道理がない。重馬場で走るかどうかは他も同じ。

▲ショウリュウイクゾの前走は軽ハンデを活かした先抜けだが、良馬場でも力の要る馬場状態だったことを考えれば上出来。純粋な瞬発力勝負だとキレ負けするが、持久力が試される流れでは安定している。栗東坂路で4F51秒1-1F12秒1と前走時を更に上回る自己ベストをマークと勢いも持続。

△タイセイトレイルは昨年初ブリンカーで先行策を採ったところ、ドレッドノータスとキセキが執拗に絡んできて共倒れ。それでもコンマ5秒しか負けなかった。前走はラスト5ハロン58秒6の瞬発力勝負でキレ負け。重馬場が向いているとは言い切れないものの、レースは今回のほうがしやすいはず。

△アドマイヤジャスタは小倉大賞典で4コーナー大外ぶん回しという雑な競馬でコンマ5秒差まで詰めてきた。直前で早め進出の競馬をしたことに注目。函館記念で小回り前傾ラップをこなしているし、終盤時計が掛かる流れで突っ込みがありそう。

◎アリストテレス
○ユーキャンスマイル
▲ショウリュウイクゾ
△タイセイトレイル、アドマイヤジャスタ
馬複◎-○▲(2点)、ワイド◎-△△(2点)、3連複F◎-○▲-○▲△△(5点)

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