【競馬予想Vol.227】第57回京都大賞典

今回のテーマ

京都競馬場改修中で昨年と今年は阪神で行われるため省略。


トラックバイアス分析・展開予想

開幕週ながら単調な行った行ったは皆無で、中団外からの差しがバシバシ決まっている。ただ日曜午後から今朝にかけてまとまった量の降雨(合計43.5ミリ)があり、月曜朝時点のクッション値は8.6。稍重で行われた日曜メインのオパールSもトウシンマカオが外を通って差し切っており、トラックバイアスは外差し優勢とみておきたい。今回はディアスティマを筆頭にキングオブドラゴン、ユニコーンライオン、アフリカンゴールドと前付けの馬だらけ、その上ボッケリーニやウインマイティーも前で競馬する馬ということで一見すると差し優勢だが、飛ばし屋的な馬は見当たらず、競り合ってでもハナに拘るタイプの馬も見当たらない。平均ペースで自分から動いていく必要があり、スタミナ重視の好位差し狙い。馬場も重たいので欧州血統に注目。


全頭分析

【-】アフリカンゴールド

(+)大阪杯は番手追走で6着と善戦。マイペースなら再度居残りも。
(-)行き脚はそれほど速くない。追走を強いられるようだとしんどい。

【○】ボッケリーニ

(+)日経賞でタイトルホルダーとクビ差。前で押し切る頑丈な脚評価。
(-)目黒記念はスロー前残り。急坂中山・阪神未勝利なのも気になる。

【◎】アリストテレス

(+)昨年マカヒキに交わされるも僅差。今年は相手手薄で与し易い。
(-)前走は走る気無し。休み明けで臨むのは昨年と同じも半信半疑。

【-】ヒンドゥタイムズ

(+)小倉記念は久々&去勢初戦で一発回答の2着。折り合い進展あり。
(-)2,400Mは初出走。阪神自体は歓迎も直線で脚伸ばせるかどうか。

【-】レッドガラン

(+)今年に入って重賞2勝。ここは距離ロスを抑えての内突きが怖い。
(-)2,200Mの京都記念が案外。更に200M長いここはスタミナが心配。

【-】アイアンバローズ

(+)昨春に同コースで圧勝あり。前で流れに乗れるようなら通用する。
(-)昨年は見せ場皆無の12着。行く馬が揃った今回も追走で精一杯。

【-】キングオブドラゴン

(+)オールカマーは外枠の時点でほぼ詰み。鞍上強化で勝負気配あり。
(-)重賞3戦は直線に向いた時点で余力無し。今回は同型揃い厳しい。

【-】ディアスティマ

(+)ブリンカー着用後は天皇賞春以外崩れず。前に行って残すのみ。
(-)1年振りの実戦で他に同型多数。息持つか心配で今回は静観妥当。

【▲】ユニコーンライオン

(+)阪神は宝塚記念2着の実績ある舞台。追い切り時計は良化傾向。
(-)札幌記念が負け過ぎ。今回も同型多く付いて回るだけになりそう。

【-】ヴェラアズール

(+)芝転向後4戦全て上がり最速でOP入り。馬格あり力要る馬場もOK。
(-)前走は超スローから直線ヨーイドン。初の重賞挑戦で通用は疑問。

【-】ウインマイティー

(+)マーメイドSは前付けから先に抜けて完勝。距離延長もこなせる。
(-)前走は強烈な内前TB。休み明けは過去4戦全て凡退で過信は禁物。

【-】マイネルファンロン

(+)宝塚記念で掲示板入りの大健闘。後方一気の一発屋で外枠は良い。
(-)関西圏は6戦して全て4着以下。そもそも一発屋でアテにならない。

【△】ディバインフォース

(+)同コース3戦3連対、中山だが重賞勝ちあり。前走もさほど負けず。
(-)基本的に後ろから行って届かない。前に止まってもらう必要あり。

【△】ディアマンミノル

(+)新潟記念は久々の影響か完敗。叩き2戦目の距離延長で巻き返し。
(-)行き脚緩く後ろから。末脚強烈だが展開やTBの影響を強く受ける。


結論

アリストテレスは前走ドウデュースで激勝した直後の武豊騎手が何も考えず後ろから行かせた結果、前残り決着で何も出来ず凡退。残り200Mで鞭を使うのを止めていたし、これは度外視。今年は昨年2着した時よりも3枚以上落ちる雑魚メンバーで、昨年より1kg軽い56kgなら好位差しで勝てるのでは。鮫島騎手はM.デムーロ騎手よりも頼りになる。

ボッケリーニは差して届かずの常習犯だったが、今年から距離を延ばして改善。今回は距離は問題無いものの、行きたい馬が揃っていて直線で前を追いかけつつ押し切れるかどうか。前がやり合っての外差し決着だったアメリカJCCで内を突いて3着があるが、ゴール前急坂の阪神・中山で【0・3・2・1】だし、アタマで来るかは微妙。

ユニコーンライオンは結果はどうあれ札幌記念で外枠からパンサラッサの逃げについて行けていた点を評価。栗東坂路の時計はプロキオンS前が4F53秒6-1F12秒2を併走G前強めで先着、札幌記念はコース調教、今回は4F52秒0-1F12秒1を併走馬なりで先着と気配は上がってきている。サドラーズウェルズ持ちで、重たい馬場には欧州血統のスタミナが活きる。

ディアマンミノルはスタートが遅過ぎるので展開とトラックバイアスが生命線になるところ、今回は前に行く馬が多くて差し向き、トラックバイアスも外差し示唆でクリア。新潟記念が動かなさ過ぎたが、これは休み明けが影響したとしか考えられない。昨年ここでアリストテレスにコンマ3秒差、目黒記念でボッケリーニにコンマ1秒差なら突き抜けてもおかしくない。

ディバインフォースは芝2,400Mで【1・3・0・1】、このうち阪神では【1・2・0・0】のパーフェクト連対で舞台は最適。池添騎手が手綱を採った2回はいずれも4コーナーから動き始めていて、捌きさえ上手く行けば差し脚が活かせそう。凱旋門賞馬ワークフォースの仔で馬場が渋ったのは他が気にする分プラス。

◎アリストテレス
○ボッケリーニ
▲ユニコーンライオン
△ディアマンミノル、ディバインフォース
馬複5頭ボックス(10点)

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