【競馬予想Vol.167】第66回大阪杯

今回のテーマ

2017年にGIに昇格してから5年とサンプル数が少ないため、過去の結果からの推測(テーマ)は無し。


トラックバイアス分析・展開予想

馬場の内が荒れ始めてきているが、先週に引き続き内が伸びる。外からの差しは内の馬に粘られて届かないケースが散見される。前付けするか4コーナーで外前が取れないとしんどい。今朝の天気予報でまとまった雨の心配は無くなり良馬場想定。レースの時間帯は東北東4Mの風という予報。向こう正面で向かい風になり、ペースが抑えられることで先行有利。ジャックドールは4戦連続逃げ切り中だがテンは速くなく、他が逃げを主張するなら番手追走になりそう。ただ他の逃げ候補が軒並み外枠に収まったことで結局ジャックドールがハナか。2つ隣の枠に入ったエフフォーリアも包まれるのを嫌ってジャックドールをマークしそう。ペースが上がりそうにないので、前付け優勢で狙いを組み立てたい。


全頭分析

【-】スカーフェイス

(+)勝ち上がりは全て阪神のコース巧者。上がり要する展開なら浮上。
(-)行き脚皆無で毎回真後ろから。GI級相手では展開嵌っても厳しい。

【-】レッドジェネシス

(+)一瞬のキレではなく持続力ある差し脚が武器。今回初ブリンカー。
(-)スタートから押しても前に行かない。文字通り付いて回るだけ。

【-】ヒュミドール

(+)久々でハイペース追走の前走は度外視。直近の連対は2,000M。
(-)重賞では馬場や展開のアシストあっても2着まで。力が足りない。

【○】ジャックドール

(+)金鯱賞は終始楽な手応えでレコード勝ち。番手の競馬でも通用。
(-)上位クラスで揉まれる競馬をしていない。横一線では未知数。

【-】アカイイト

(+)金鯱賞はイン取りと早め進出で健闘。ここも立ち回り次第で通用。
(-)垂水Sもエリザベス女王杯も外差し一気の競馬。自力では見劣る。

【◎】エフフォーリア

(+)戦ってきた相手のレベルが違う。4戦全勝の得意距離で抜かり無し。
(-)今回は初の長距離輸送。外から被せられて包まれるリスクあり。

【▲】ウインマリリン

(+)内前の立ち回りで重賞3勝。内に入り込んで距離稼げれば不気味。
(-)長距離輸送が入る関西圏で不振。調子上がっていても半信半疑。

【△】ポタジェ

(+)前走内前馬場で外を回して届かず。得意の阪神で前付けなら妙味。
(-)とにかくズブい。一線級相手に勝負どころで置かれると厳しい。

【-】アリーヴォ

(+)小倉大賞典は大外をぶん回して快勝。ペースや時計不問で走る。
(-)前走はトラックバイアスが大きく作用。相手揃うGIでは荷が重い。

【-】ヒシイグアス

(+)2,000Mの香港Cでレイパパレに先着。GI3戦目で上積みあれば。
(-)関西圏は初出走。海外遠征で結果が出たとはいえ不安は残る。

【△】ステラリア

(+)同コースの忘れな草賞で好時計勝利。叩き良化型で一変警戒。
(-)金鯱賞は外を回したにしても負け過ぎ。ポカ多く信頼性に欠ける。

【-】ショウナンバルディ

(+)金鯱賞は逃げを放棄して自爆。今回人気暴落でステルス逃げ可能。
(-)他にも逃げたい馬がいる。番手追走も可能だが相手強く余裕無し。

【-】キングオブコージ

(+)アメリカJCCで久々の重賞勝ち。脚が溜まった時の破壊力は随一。
(-)前走は典型的な外差し馬場の恩恵。ここでの再現性に乏しい。

【△】レイパパレ

(+)外を回して前に迫った金鯱賞の内容評価。昨年圧勝の舞台で復権。
(-)前に行きたい馬だけにこの外枠は痛い。外を通らされると辛い。

【-】アフリカンゴールド

(+)京都記念は外枠から自ら先手取って居残り。引き続き人気無し。
(-)前走は時計も馬場も恵まれ過ぎ。ここは同型超強力で出番無し。

【-】マカヒキ

(+)昨年の京都大賞典勝ちで地力健在アピール。失うものは何もない。
(-)ここ2戦は再び付いて回るだけ。時計が速くなると一層苦しい。


結論

前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる◎エフフォーリアの自在戦。ジャックドールの2つ隣の枠を引いたことでジャックドールに対するマークは容易。外からショウナンバルディやアフリカンゴールドが内を締めながら切り込んできて包まれる展開だけが不安要素。

○ジャックドールは単なる逃げ馬ではなく、他が行かないから先頭を走っているだけ。その証拠に連勝中のテン3ハロンは36秒前後、一番速かった金鯱賞ですら35秒7だった。「先頭で差す競馬をやっている」という表現が相応しい。手前をコロコロ替える癖があり、後ろから一気に来られるとしんどいが、上がりも33~34秒台でまとめられるので簡単には交わされない。

▲ウインマリリンはこれまでのところ関西圏に来るとイマイチだが、3歳時の秋華賞は完全差し決着で出番が無かった。昨年のエリザベス女王杯もテン3ハロン34秒1の激流で先行脚質のこの馬が派手に負けるのは当然。スローの前付けで重賞を3つも勝っている馬が内枠ゲット。今回は激流になりそうにないし、インを取れれば見せ場十分。

△ステラリアは昨年同時期の忘れな草賞でエイシンヒテンの単騎逃げ展開を中団から捉えて勝利。勝ち時計1分58秒0は上々。スパッと切れないがジワジワ伸びる脚は阪神向きで、阪神では5戦して圏外に飛んだのは内枠から出遅れた秋華賞(6着)のみ。金鯱賞は外を付いて回っただけで参考外。叩き2戦目も3戦2勝2着1回と使って良化を示すタイプで変わり身に期待。

△ポタジェは内前絶対ジャスティスの金鯱賞で出遅れたとはいえ真後ろから大外をぶん回す敗退行為で凡退。この馬はデビューからずっと見ているが、元々は先行馬。ここ2戦はこの馬本来の競馬をしていない。ズブいが渋太いので、前で粘り込む競馬をやってもらいたい。

△レイパパレは昨年の大阪杯以降2,200Mは長く、華奢な馬だけに海外遠征(香港)も合わなかった。金鯱賞は通ったコースを考えればジャックドールと同等の評価が与えられる。しかし与えられた枠はまたしても外枠。これではエフフォーリアはおろか、ジャックドールに先着するのも不可能に思える。2,000Mでギリギリなだけに、外を通らされると直線で脚が持たない。

△アカイイトは金鯱賞でスタートから積極的に内を取りに行き、4コーナー外前の積極的な競馬で善戦。こんなに器用な競馬が出来る馬だとは思わなかっただけに驚いた。ここでエリザベス女王杯のような後方一気に構えると普通に届かないが、金鯱賞の再現が出来れば3着は拾えそう。

◎エフフォーリア
○ジャックドール
▲ウインマリリン
△ステラリア、ポタジェ、レイパパレ、アカイイト
ワイド◎-○(1点)、3連複F◎-○▲-○▲△△△△(9点)、
3連単F◎→○→▲△△△△(5点)

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