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【競馬予想Vol.357】第71回アイルランドトロフィー府中牝馬S


トラックバイアス分析・展開予想

  • 先週は3日間開催の前2日が良馬場で高速、3日目が重馬場。土曜11レースのサウジアラビアRC(2歳GIII/芝1,600M)は後方一気、日曜11レースの毎日王冠(3歳以上GII/芝1,800M)は内ピタ先行、月曜10レースの六社S(3歳以上3勝C/芝2,400M)は外差しワンツーとあらゆる戦法が通用していた。特定のバイアスは見られない。

  • 昨年はローザノワールとライティアがやり合って1,000M通過57秒9というハイペースに陥ったが、今年は一転して逃げ馬不在でかつ後ろから行く馬だらけ。1,000M通過59~60秒辺りの緩い流れが濃厚。後ろより前、外より内にフォーカスしたい。


全頭分析

【-】コスタボニータ

(+)阪神牝馬S、クイーンSと内を捌いて好走。早め抜け出しで通用。
(-)好走は概ね時計要す馬場。開幕2週目の軽い馬場では不安が残る。

【-】エリカヴィータ

(+)府中の中距離戦で速い脚を使う。流れが落ち着けば見せ場は作る。
(-)行き脚遅く置かれがち。前走は内から追い上げるもジリ脚否めず。

【○】ルージュスティリア

(+)中京記念は4角の躓き響く。距離延長のここは脚を溜められそう。
(-)前走は2番手以降総崩れの間隙を突いただけ。自力はまだ怪しい。

【-】ストーリア

(+)関越Sで次走毎日王冠僅差4着馬を差し切る。引き続き差して妙味。
(-)前走は外フリーで楽な競馬。馬場フラットでも差し届くかどうか。

【△】ルージュエヴァイユ

(+)エプソムCは先行策で2着。ポジショニング次第でここも勝ち負け。
(-)前走はたまたま上手く行き過ぎの感。今回も同様に運べるか微妙。

【◎】プレサージュリフト

(+)東京新聞杯は大外から前残りに迫る3着。久々でも仕上がり順調。
(-)スタートはマシになったがまだ不安。後ろに置かれるとしんどい。

【△】ディヴィーナ

(+)関屋記念は積極的な前付けで惜しい2着。自在性発揮で勝ち負け。
(-)距離延びて一押し効くか微妙。差し構えるとまた届かずあり得る。

【-】ライラック

(+)今回のコースはデビュー戦を勝った舞台。距離短縮は好材料か。
(-)前走スタート決めるも殿負け。後ろからの馬でアテにならない。

【▲】アンドヴァラナウト

(+)昨年は内ピタで粘り3着。晴れて良馬場での差し比べなら上位。
(-)ここ2戦スタート後手。後ろに置かれるようだとまた届かない。

【-】ファユエン

(+)新潟記念は早めの競馬が裏目。道中溜めればそこそこの脚を使う。
(-)関ヶ原Sは1,000M通過63秒1のスロー。今回そこまで緩くならない。

【-】シンリョクカ

(+)阪神JF、桜花賞と速い流れに対応。距離短縮のここは見直し妥当。
(-)勝ったのはドスローの新馬戦のみ。古馬相手に即通用は半信半疑。

【-】イズジョーノキセキ

(+)札幌記念は終始外回しで度外視。昨年同様に内を捌いて本領発揮。
(-)このところ意図的に後ろに下げ過ぎ。前が止まらないとしんどい。

【-】フィアスプライド

(+)嵌った時の末脚強烈。関屋記念は差の無い4着で重賞にメド立つ。
(-)秋風SとターコイズS3着は軽ハンデ。別定戦では力不足否めず。


結論

プレサージュリフトの府中適性はデビュー戦とクイーンCの連勝からも明らか。オークスは外枠から前に行ってガス欠、京都金杯は完全差し決着の中で先行して3着、東京新聞杯も内ピタジャスティス馬場で外枠から差して3着と負荷が掛かるレースばかり。今回は緩い流れが濃厚で、脚を溜めての突き抜けに期待。

ルージュスティリアは重賞で5戦して中京記念で3着に来たのが最高で、今回のメンバーに入ると能力的に見劣るのだが、このレースでは過去10年、前走で上がり3ハロン最速をマークしていた馬が【5・2・1・14】とそこそこ走っているだけに期待して良さそう。緩い流れ想定で内枠を引いた今回はスタートを決めて先行策が妙味。ポジショニングの鬼神・川田さんならやれる。

アンドヴァラナウトは馬場が渋るとからっきしダメで、エリザベス女王杯と愛知杯はノーカウント。阪神牝馬Sは内前ジャスティスの凡レースを後ろから差して5着、馬場も渋っていてノーカウント。ヴィクトリアマイルも良馬場とはいえ雨が降っていてノーカウント。1週前のコースで6F80秒5-1F10秒9のトンデモ時計をマーク。綺麗な馬場で一発逆転。

ルージュエヴァイユはエプソムCで大外枠から前付けするパワープレイで2着に粘り込んだが、ジャスティンカフェには並ぶ間もなく交わされており物足り無さは残った。良馬場で前付けだと簡単に差されそう。かといって差し構えだとプレサージュリフトやルージュスティリアに見劣る。アタマは難しそうで紐評価で十分。

ディヴィーナは中京記念2着、関屋記念2着と来てそろそろ重賞制覇チャンス到来かと思えるのだが、典型的な器用貧乏で決定力が無い。今回がマイル戦なら上位評価で良いと思うが、今回は1ハロン延びる上に緩い流れが想定されるので、ヴィクトリアマイル4着といえどさほど優位性を感じない。この馬が1番人気なら2~3着に負けるほうにベットしたい。

◎プレサージュリフト
○ルージュスティリア
▲アンドヴァラナウト
△ルージュエヴァイユ、ディヴィーナ
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)

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