【競馬予想Vol.258】第39回ホープフルS

今回のテーマ

※2014年にGII昇格、2017年にGI昇格。
GI昇格後のサンプル数が少ないため省略。


トラックバイアス分析・展開予想

先週金曜から晴天続き、月曜に散水実施。含水率・クッション値共に日曜開催時から大きな変化無し。先週メインの有馬記念は外捲り展開で、内を通ったタイトルホルダー、ジャスティンパレスは失速。4着イズジョーノキセキ、5着エフフォーリアは馬場の中央を通っていた。9Rのグッドラックハンデ(3勝クラス・芝2,500M)もアケルナルスターが大外一気、2・3着も中央から外の差し馬勢。午前中の未勝利・新馬戦も勝った馬は馬場の中央を通っていた。バイアス的には内劣勢、外差し強めという判定。今回は何が何でも行くというタイプは不在で、何が行くにしても競り合いは起こらずスロー。4コーナー過ぎからペースが上がっての差し比べを想定。内の先行勢が失速するところを馬場の中央から差せそうな馬にフォーカスしたい。


全頭分析

【△】ファントムシーフ

(+)前付けで速い脚を繰り出して連勝評価。内ピタ先行叶う絶好枠。
(-)荒れた内を通らされるのは確実。自慢の決め手不発の懸念あり。

【-】ハーツコンチェルト

(+)前走はスタート後手響く。持ったまま圧勝のデビュー戦見直す手。
(-)後手踏む懸念は払拭できず。内を突けるほど器用な馬でもない。

【-】シーウィザード

(+)芙蓉Sは外に持ち出して前の争い制す。上がりの競馬に対応可能。
(-)前走も流れ遅過ぎ。緩い競馬しかやってきていないのは気になる。

【-】セレンディピティ

(+)前走は4コーナー外を捲り上げて内の争いを飲み込む。距離最適。
(-)頭高く競り合いになると劣勢。今回は捲っていける相手ではない。

【-】フェイト

(+)デビュー戦は追わず圧勝。前走負けはしたが時計は大幅に詰める。
(-)前走は追われてからの反応が案外。久々を考慮しても物足りない。

【-】グリューネグリーン

(+)ハイペース勝ち上がり後の京都2歳Sを逃げ切る。前付けに自信。
(-)前走は内前絶対ジャスティス馬場。今回はそこまで恵まれない。

【-】ボーンイングランデ

(+)3コーナー捲り合戦で自ら率先して動いて完勝。自在性は評価。
(-)スローで時計遅過ぎ。秋の福島メイクデビューのレベル疑問。

【-】トップナイフ

(+)京都2歳Sは控える競馬から直線内突き2着。レース振り器用。
(-)前走は内伸びTB。直線競り合いになるとひとたまりもない。

【○】セブンマジシャン

(+)デビュー戦は前付け、黄菊賞は外捲り。どこからでも競馬可能。
(-)前走はスローかつ重馬場。今回速い時計に対応できるかが焦点。

【△】ガストリック

(+)デビュー戦は大外一気、前走は内突き。レースセンス上々。
(-)2戦続けて出遅れ。前走も直線内ガラ空きで恵まれた感あり。

【-】ドゥラエレーデ

(+)差し決着の東京スポーツ杯2歳Sで前々で善戦。先行力は評価。
(-)決め手がある馬に来られると太刀打ち不能。距離延長も微妙。

【-】モンドプリューム

(+)ダートに替わって前付けで2勝。行き脚改善でここも押し切るか。
(-)ポンポン跳ねるような走法はいかにもダート馬。中1週の強行軍。

【-】ヴェルテンベルク

(+)京都2歳Sは4コーナーで押されるも直線急加速。伸びる脚魅力。
(-)所々粗削りな面あり。現状は前が止まってくれないと届かない。

【-】ジェイパームス

(+)先頭で脚を溜め、直線半ばから追って加速ラップで突き抜ける。
(-)相手が楽をさせてくれ過ぎ。GIともなると直後の突き上げ強力。

【◎】キングズレイン

(+)百日草特別は直線半ばまで追い出し待つ余裕あり。奥行き感じる。
(-)跳びが大きいだけに中山は微妙。外を回らされそうなのもどうか。

【-】スカパラダイス

(+)デビュー戦はオート捲りから直線独走。久々叩いた上積みあれば。
(-)前走も3コーナーのペースアップであっさり遅れる。力不足明白。

【-】ジュンツバメガエシ

(+)デビュー戦は勝ちに行って惜敗。好位構えから抜け出た前走好感。
(-)前走出負けも流れ緩く影響無し。この枠から構えるとしんどい。

【▲】ミッキーカプチーノ

(+)デビュー戦は加速ラップ、葉牡丹賞は直線楽抜け。立ち回り上手。
(-)2戦いずれも開幕週の内前TB。今回は中2週で最終週、かつ大外枠。


結論

キングズレインはデビュー戦で重馬場を捲り上げて3着、次走札幌で加速ラップを差し切り。百日草特別は先行馬が次々脱落する中、前々で終始楽に立ち回って楽勝。行こうと思えば行ける馬で、ここも4コーナーで外から被せていければ勝ち負けになる。ポジショニングについてはルメール騎手に任せておけば間違いない。

セブンマジシャンはデビュー戦が今回と同じコースで14頭立ての10番枠から先行勝ち、黄菊賞は若干出負けしてから差しに回って被せて差し切り。今回は被せ差しが一つのポイントになるとみているので、それを直前でやりつつ中山で先行勝ちもあるこの馬の評価は当然高いものになる。クロノジェネシスの甥ということで今回のようなパワー型の馬場は大好物なはず。

ミッキーカプチーノは大外枠が逆に吉かもしれない。脚を溜めて好きな時に動けるのは中山向きで、外々を回らされても外差しバイアスで相殺できる。問題があるとすれば短期間で再び関東遠征になるという点。栗東Cコースの直前追い切り時計が6ハロン88秒台(前走直前は82秒台)と手控えられているのは見逃せない。

ガストリックはデビュー戦が大外最後方からの差し切り、東京スポーツ杯2歳Sは内を立ち回りつつゴール前急伸。追った分は確実に伸びる。しかしスタートは下手で、後手を踏まされるのはこの中山では良くない。三浦騎手には頑張ってもらいたいが、ルメール・Cデムーロ・戸崎の3騎手を出し抜くのは普通に考えてしんどい。

ファントムシーフはデビュー戦が初夏の阪神開催初日、野路菊Sも雨上がりの良馬場にしては軽い馬場でいずれも上がり3ハロン33秒台をマーク。本来であれば内枠先行が叶う絶好枠でそのまま押し切るとみるのが妥当なのかもしれない。しかし直近のバイアスを見る限り内からスルスルというのは考えにくい。ラスト何かに捕まって2~3着と予想。

◎キングズレイン
○セブンマジシャン
▲ミッキーカプチーノ
△ガストリック、ファントムシーフ
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)、3連単◎or○1着固定流し(24点)

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