【競馬予想Vol.340】第18回キーンランドC

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は木曜にごく弱い雨が降った以外は好天。月曜に芝刈り、火・水曜に散水を実施。含水率は4コーナー11.7%、ゴール前11.6%、日曜朝時点のクッション値は8.7。但し日曜は昼から強めの雨が降る予報が出ており、稍重~重想定で予想を組みたい。

  • 先週土曜は内前のオンパレード。日曜は雨上がりで内が渋って外差し優勢、適性があれば内のショートカットが使えるといった馬場だった。今週土曜は良馬場で内からの抜け出しが有効で、差すにしても外前か中団前にいないと届かない状況。日曜は雨予報で、先週日曜と同じく外差し優勢、渋った馬場得意の馬が内を突いて波乱アシストという見立て。

  • ペース想定:平均~やや遅い(テン3ハロン34秒台後半~35秒台前半)

  • 前走どころか今年に入って逃げたことがあるのがレイハリアのみという逃げ馬不在のメンバー構成。昨年ハナを奪ったヴァレトニ、UHB賞で2番手に付けたシナモンスティックが仕掛けるか。馬場はおそらく外差しだが、内前のショートカットに注意したい。中団後ろからでは4コーナーで相当外に振られそう。


全頭分析

【-】ウォーターナビレラ

(+)しらかばSは内を捌き切れず消化不良。内開く展開なら一発ある。
(-)前走同じところにいたレッドベルオーブが3着。単なる力不足。

【▲】ナランフレグ

(+)高松宮記念4着で末脚健在アピール。ここに来て初ブリンカー。
(-)当然のように出遅れるのが問題。上手く捌かないと間に合わない。

【-】レッドベルオーブ

(+)短距離差し構えで台頭気配。前残り決着で外を回した前走度外視。
(-)しらかばSも差し届いたとは言い難い内容。重賞ではしんどい。

【△】キミワクイーン

(+)函館スプリントSは差し構えて完勝。横山武騎手騎乗時5戦5連対。
(-)前走はハイペース外差しシチュエーション嵌る。実力は半信半疑。

【-】ウインマーベル

(+)昨年も5番枠引き2着。シルクロードSと高松宮記念は外枠に泣く。
(-)前走2着好走も追ってモタつくところあり。渋った馬場も不安。

【-】タイセイアベニール

(+)昨年の函館スプリントSは内捌いて3着。末脚あるだけに不気味。
(-)スタートは出るが行き脚遅く後方に置かれる。完全に展開頼み。

【-】カイザーメランジェ

(+)函館スプリントは内を突いて凄い伸び。洋芝だと実力以上に走る。
(-)時計が速いと太刀打ち不能。自力差し難しく展開にも注文付く。

【-】シナモンスティック

(+)UHB賞はすんなり前付けして押し切る。今回前手薄で展開利あり。
(-)前走は開幕直後で内前ジャスティス。中1週の強行軍で余力心配。

【-】ジュビリーヘッド

(+)函館スプリントSは前々で早めに動いて2着。小回りローカル得意。
(-)昨年も9番枠から位置取れず外通って凡退。前に行けないと脆い。

【△】ゾンニッヒ

(+)青函Sは外枠から終始外を回してラスト持ったまま。短距離合う。
(-)京王杯SCは外から差して根負け。前走負かした相手も軒並み弱い。

【-】ヴァレトニ

(+)昨年ハナ奪って3着。函館スプリントSは枠が外過ぎて度外視妥当。
(-)昨年は内ガラ空きのアシストあり。自力だけでは少々心許無い。

【○】トウシンマカオ

(+)オパールSは力要る馬場で完勝。函館スプリントSは3角不利あり。
(-)昨年のこのレースでも後手踏まされて4着。立ち回りに不安あり。

【-】レイハリア

(+)一昨年の勝ち馬。昨年は大敗も外枠から先行して見せ場を作る。
(-)途中で自分からレースを止めるところがある。一変は望み薄。

【◎】ナムラクレア

(+)スプリント戦では負けても惜しい内容ばかり。GIIIで立て直し。
(-)外を回らされそうなのが厄介。進出遅れると差し損ねもあり得る。

【-】サトノアイ

(+)UHB賞は積極的に前に行って粘って波乱アシスト。札幌と好相性。
(-)函館スプリントSは11着完敗。この枠から先行は望み薄で厳しい。

【-】シュバルツカイザー

(+)2戦続けて中団追走から直線外に持ち出し完勝。この外枠は良い。
(-)ここ2戦は勝って当然の相手。重賞好走級と張り合えるかどうか。


結論

ナムラクレアは勝ったレースはともかく、負けたレースも強さを感じさせる内容。昨年の北九州記念は4コーナー出口での誘導ミス、スプリンターズSは内前高速馬場で外を回してコンマ2秒差、高松宮記念も外を回してファストフォースと1馬身差。マイルからの距離短縮戦で3戦2勝2着1回、力が要る馬場も問題無し。中団より前に付けられればまず勝ち負け。

トウシンマカオは今年3戦が全て消化不良。シルクロードSは高速内前決着で58.5kgを背負わされて大外回しの無理ゲー、高松宮記念も外枠で構えて圏外。函館スプリントSは位置取りこそ上手く行ったものの、3コーナーでジュビリーヘッドに先に行かれて前が狭くなる不利があった。雨降り馬場はオパールSで大外一気の実績があり、進路さえ確保できればチャンスはある。

ナランフレグは昨年の高松宮記念が重馬場で内突きの勝利。今年の高松宮記念も不良馬場で内から差してきてナムラクレアとコンマ2秒差。今回引いた枠は内、他の馬がこぞって外を回すところを内からズドンに期待したい。やたら出遅れるものの、今回はガラ空きの内を通ってショートカット出来そうなので気にしない。36戦目にして初ブリンカーというのもそそる。

キミワクイーンは函館スプリントSこそ綺麗に外差しを決めたが、テン3ハロン33秒0のハイペースで前が止まったところに乗じた部分が大きく額面通りには評価し辛い。むしろ重馬場で内を進み、外から被せてきたマッドクールにクビ差に食い下がった春雷Sが評価できる内容。今回は前が緩そうだし、積極策で押し切る競馬に期待したい。

ゾンニッヒは距離短縮で使った青函Sで中団外から抜け出して2馬身差。抜け出した後は流していたし、相手が弱かったとしても上積みが見込める勝ち方だった。良馬場の時計勝負に対応しながら、良馬場以外の芝で3戦3勝という道悪巧者スキル持ち。前過ぎず後ろ過ぎずの位置を取れれば今回の相手でも楽しみはある。

◎ナムラクレア
○トウシンマカオ
▲ナランフレグ
△キミワクイーン、ゾンニッヒ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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