【競馬予想Vol.20】第38回フェブラリーS

2021フェブラリーS過去10年脚質別成績

このレースは根岸Sほどではないが、速い上がりを繰り出した者勝ちの傾向がみられる。過去10年において上がり3ハロン6位以下で連対したのは完全差し決着の中で粘った'13年2着エスポワールシチーのみ。前に行くにしても後ろに負けないぐらいの速い脚が求められる。

砂を被りたくないエアアルマスが最内枠、前走逃げ潰れのインティと横並び。ヘリオス、サクセスエナジー、アルクトス、ワイドファラオと前々で勝負したい馬も軒並み内寄りの枠に大集結。こんなのどう考えても差し馬のターンやん…。てきと~に後ろから行く馬を買ったら当たりそう。ただ内に逃げ・先行馬が集結したので、後ろからの馬は外を回す必要がありそうなことに留意する必要がある。

GI予想では恒例の全頭コメント、行ってみよう!

【-】エアアルマス
一昨年の武蔵野Sは内で砂を被りまくって走る気を失くして惨敗しているだけに、内枠だけは引きたくなかった。しかもよりによって隣がインティ。行くも地獄、引くも地獄でターンエンド。

【-】インティ
一昨年は他が付いて来ず、1,000M通過60秒2のマイペースで押し切り。昨年は内枠に入ったアルクトスとワイドファラオに速い流れを作出され沈没。今回もこの2頭がいるし、ちょっとキツい。

【△】カフェファラオ
チャンピオンズCは後方から大外を通る大味な競馬で詰め切れず。ヒヤシンスSは出遅れ最後方から外回し、ユニコーンSとシリウスSは外枠から揉まれず行けた。今回は左右が行く馬だらけでスタートから馬群の中が濃厚。馬群の中から抜け出す器用な競馬ができるかどうか。

【-】ヘリオス
上がり至上主義の根岸Sで先行では元々ノーチャンス。今回は更に先行勢が分厚く、自分から主導権を握るのは無理。そもそもハンデ戦で勝ち上がってきた馬で、定量のGIだと如実に実力差が出そう。

【-】サクセスエナジー
上がり至上主義の根岸Sで先行して負けは必然。一昨年のこのレースでは先行してインティに1秒5差の8着。テンのスピードがあるので行こうと思えば行けるが…。適鞍は1,200~1,400Mの直線平坦コース。

【-】アルクトス
差し優勢の根岸Sで外枠から59kgを背負い、直線進路が狭くなるロスがありながら勝ち馬とコンマ2秒差。今回は最初から内枠、定量57kg。しかし今回は同型が多過ぎる。昨年の二の舞になりそう。

【△】ワンダーリーデル
何気に昨年のこのレースで差してハナ差の4着。昨年の武蔵野Sでも4着、根岸Sは大外最後方から突っ込んで僅差2着。ハイペースなら確実に突っ込んでくる。叩き2戦目は【5・0・1・1】と走るし、今回も前が相当こじれそうで引き続きチャンス。初ブリンカーも気になる。

【-】ワイドファラオ
みやこSは59kgを背負わされて4コーナーでドロップアウト。昨年のこのレースはアルクトスと前でやり合って共倒れ。前付けから居残るだけの単調な馬で、周りが行くと途端に崩れる。ここで狙いを立てる道理がない。

【○】サンライズノヴァ
昨年も同じ9番枠からスタートして若干出負け、後方から追い上げてギリギリ3着。プロキオンSと武蔵野Sは偶数枠で普通にスタートを出て完勝。チャンピオンCは控え過ぎて論外。ハイペース府中マイルは能力全開の舞台だが、自分からレースメイクが出来ないので割り引く。

【△】エアスピネル
ダート転戦後は勝ちこそないがプロキオンSでサンライズノヴァの2着、武蔵野Sでもサンライズノヴァの3着。基礎スピードは充足、サンライズノヴァより一段前で競馬ができるのが強み。鮫島騎手は昨年の同じ日に小倉大賞典でカデナに騎乗して勝ったが、今年はこちらに騎乗。自信の現れか?

【-】スマートダンディー
差し優勢の武蔵野Sや根岸Sで差して来れないように、基本的にスピードが足りない。冬季に強いのは、凍結防止剤が撒かれて力の要るダートになったところを走るからだと思う。

【-】ヤマニンアンプリメ
差し決着のプロキオンSで先行して3着、根岸Sでは差しに回ってコンマ5秒差の6着。悪くはないが中央の重賞だと物足りない。距離が延びるのも良いとは言えない。

【◎】ソリストサンダー
昨年夏から急に覚醒、栗東坂路で4F51秒5-1F12秒6の好時計をマークした直後の武蔵野Sでサンライズノヴァにコンマ1秒まで迫る2着。門司Sも早め捲りで直線並ばれてからまた突き放す強い勝ち方で勢いを感じる。自分から動けるのが強み。

【-】オーヴェルニュ
福島民友カップから3連勝中。東海Sはインティの失速を尻目に先に抜け出して余裕を持って押し切り。ただスピード競馬の経験に乏しく、内に行きたい馬が集結した今回は付いて回らされるだけになりそう。

【-】ミューチャリー
昨年のこのレースは最後方追走から見せ場なく11着。川崎記念を経由した8枠の馬、といえば昨年ケイティブレイヴが最低人気で2着に激走したが、あの馬は京都施行のJBCクラシックを制したGI馬だった。

【▲】レッドルゼル
ハイペース差しは本職。根岸Sは進路を探しながらの差しで、大外最後方一気で突っ込んできたワンダーリーデルよりも面倒臭い競馬をしての勝ちだった。距離延長&大外枠のここを差し切れるなら本物だが…。

◎ソリストサンダー
○サンライズノヴァ
▲レッドルゼル
△ワンダーリーデル、エアスピネル、カフェファラオ
馬複◎or○流し(9点)、3連複◎or○1頭軸流し(16点)

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