【競馬予想Vol.245】第9回ラジオNIKKEI杯京都2歳S

今回のテーマ

※2014年新設。一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。

前走1番人気馬に注目

過去8年、前走で1番人気に推されていた馬は【6・3・3・13】、単回値114・複回値96、該当馬は毎年1頭以上が連対していて2017年から5連勝中。

元々人気していた馬を買うのが手っ取り早い。なお、ここ2年は前走・今回共に1番人気に推された馬が圏外に敗れ(2020年グロリアムンディ4着、2021年トゥデイイズザデイ6着)、前走1番人気で今回1番人気ではなかった馬が勝っている(2020年ワンダフルタウン・3番人気、2021年ジャスティンロック・5番人気)。

上位クラスを使った馬に注目

過去8年、前走で1勝クラス以上のレースを使った馬は【3・5・1・15】、単回値36・複回値55、該当馬は出走機会5年連続で1頭以上が連対中。

上位クラスを使った馬の回収期待値は低いが、2018年と2020年はワンツーフィニッシュを決めている。デビュー戦のみ、または未勝利を勝っただけで上位クラスの経験が無い馬のワンツーは2015年と、全馬がデビュー戦または未勝利勝ち上がりだった昨年のみ。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は月曜に8ミリ、水曜に20ミリの雨が降ったものの木曜・金曜と快晴で含水率は先週金曜とほぼ同じ。金曜朝時点のクッション値も9.6と先週金曜朝時点(9.7)と同水準。今週からようやくBコース使用で、荒れた内がカバーされることによりフラット~内前有利の状態を想定。先行馬の数は揃っているが明確な逃げ馬不在で、何が行くにしてもスローは確実。頭数が多いので3~4コーナーで追い上げると外に振られそう。出来るだけ前が理想。


全頭分析

【-】アレクサ

(+)前走は積極的に前付けして押し切り。力の要る馬場なら出番あり。
(-)時計面で特筆すべき点見い出せず。芝替わりで前に行けるか疑問。

【-】シュタールヴィント

(+)デビュー戦は直線前が壁で進出遅れる。前走は前付けして楽勝。
(-)連続関東遠征は勝てる相手選んだ感。阪神の荒れた芝がどうか。

【-】サイブレーカー

(+)2戦共4コーナー外から押し上げる競馬。前走は外から捻じ伏せる。
(-)4コーナーの運動量多めで余裕無し。上積みあっても通用は微妙。

【△】トップナイフ

(+)行き脚強めで前付け容易。萩Sは2番手外追走から楽に抜け出す。
(-)勝った2戦は前でノープレッシャー。並ばれた際の対応力不明。

【-】エゾダイモン

(+)スタートの反応良く2戦共前付け。前走は直線チョイ差しで完勝。
(-)デビュー戦は完全にキレ負け。差し比べの展開になると苦しい。

【◎】グランヴィノス

(+)終始外通って直線楽に抜け出し。負かした相手も次々勝ち上がり。
(-)1,000M通過64秒0の超スロー。馬群に揉まれた経験もなく未知数。

【-】グリューネグリーン

(+)デビュー戦は内前馬場で外差し3着。前走は大逃げ展開を捉える。
(-)前走は内伸び馬場を単独2番手の内で追走と恵まれた感否めず。

【-】スマラグドス

(+)スタート決めて前付け、4角外から適度に競り合って抜け出す。
(-)時計遅過ぎで参考にならない。ペースが上がって簡単に転びそう。

【▲】ヴェルテンベルク

(+)デビュー戦は最内強襲で惜敗、前走は4角外ぶん回して突き抜ける。
(-)2戦共スタート出負け。前走直線で大外に膨らむなど所々粗削り。

【○】コスモサガルマータ

(+)直線に向いて外に持ち出す競馬で連勝。スパートしてから渋太い。
(-)スタートが怪しい。後方から追い上げる競馬で間に合うかどうか。

【-】アイルシャイン

(+)スタート一息で後方から、4コーナーで外に出して直線大外一気。
(-)出負けして大外を回しても間に合ったのは相手に恵まれただけか。

【-】ティムール

(+)前走は出遅れて後方からの競馬で直線突き抜け。差して新境地。
(-)デビュー戦は全力追いでもグランヴィノスに完敗。能力差感じる。

【-】ナイトキャッスル

(+)出負けしたクローバーS以外は前付けで善戦。芝にも目途が付く。
(-)3戦共4角での手応えに余裕無し。距離延長は良いとは思えない。

【△】ロードプレイヤー

(+)百日草特別は内前馬場で最後方から外に持ち出して突っ込み2着。
(-)後ろからの競馬しかしていない。決め手強烈でも結局展開次第。

【-】ビキニボーイ

(+)勝ち上がりは内枠活かしハナ奪って押し切り。前付けの脚評価。
(-)前走は付いて行かされた上4コーナーで一杯。重賞ではしんどい。


結論

グランヴィノスのデビュー戦は馬なり後方から外を通って進出、直線に向いてから外に持ち出して楽勝。4ハロン目から続く加速ラップ(13.6-12.9-12.8-12.5-11.8-11.2-11.2)に沿ってポジションを上げて(7-7-5-4)突き抜けられる(上がり3ハロン最速33秒8)のは本物の証。半姉ヴィルシーナ、半兄シュヴァルグラン、半姉ヴィブロスという血筋でハズレということもない。

コスモサガルマータはここ2戦直線で進路を探しながらの差し込みで、追い出されてから一生懸命走るのが印象的。腕っぷしの強いムーア騎手はいかにも合いそう。過剰人気の気もしなくはないが、阪神で2戦2勝なら人気しないほうがおかしい。

ヴェルテンベルクはデビュー戦が直線内突きで半馬身及ばず、前走は4コーナーで外を回し、直線に向いて右鞭に反応し過ぎて外に吹っ飛んでから左鞭で修正して差し切り。粗削りだが大器の片鱗も垣間見せる。2戦共小倉で、坂あり阪神でも通用するかどうかはやってみないことには分からない。

トップナイフは行こうと思えば前に行ける行き脚の強さと、早め先頭からの粘り腰が持ち味。萩Sも直線に向いて加速の圧勝で申し分無し。ただ野路菊Sは溜めての差しが不発に終わっていて、自分の形に持ち込めないと脆い。現状展開利のみで、力量的には強く推せない。

ロードプレイヤーは前走後半1,000M58秒0、上がり3ハロン33秒9、内前優勢馬場で真後ろから直線外に出して突っ込み。あのペースで後ろからでは2着が天井(そもそも勝ったキングズレインは来年のクラシックを狙える器)。今回は中1週だが美浦Dコース6ハロンの自己ベストをマークしていて、ここでもやれそうではある。包まれない外枠を引いたのは良い。

◎グランヴィノス
○コスモサガルマータ
▲ヴェルテンベルク
△トップナイフ、ロードプレイヤー
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?