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【競馬予想Vol.445】第7回葵S



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週の京都は月曜に弱い雨が降ったのみで、水曜と木曜に散水した以外は湿り気無し。火曜から水曜にかけて芝刈り実施、水曜から金曜にかけて肥料・殺虫剤散布。金曜朝時点のクッション値は9.3で、先週金曜朝時点の10.3よりは平均寄り。先週よりは時計を要しそう。

  • 京都は開催最終週にしては馬場状態が良く、内前が使えている。先週日曜の芝6レースのうち5レースは4コーナーで5番手以内に付けていた馬が勝利。但し逃げ切りは無し。好位から抜け出せる馬が狙い目。


全頭分析

【-】ナムラアトム

(+)ファルコンSはラスト息切れ感も持ち時計更新。距離短縮は歓迎。
(-)勝ったレースはいずれも外差し。内から抜ける競馬出来るか微妙。

【-】モンシュマン

(+)前走強引にハナ奪って直線後続寄せ付けず。直線平坦が向きそう。
(-)行き脚はさほど速くない。今回は他馬も速く前に行くだけで大変。

【-】ガロンヌ

(+)4角外から被せ差す競馬で2連勝。橘Sの勝ち時計は今年の京都2位。
(-)1,200M初出走。今回は快速馬多く序盤から置かれて追走一杯懸念。

【-】ニコラウス

(+)前走はスタート決まり直線半ばまで持ったまま。勝ち時計も速い。
(-)スタートが若干不安。テンから全開のスプリントも合うかどうか。

【-】アスクワンタイム

(+)橘Sは出遅れ最後方からラスト流して4着。絶不調からは脱した感。
(-)毎回スタート怪しい。ここも後ろからの競馬濃厚で届くかどうか。

【○】オーキッドロマンス

(+)テンのスピード速い。ファルコンSはラスト200Mまで持ったまま。
(-)芝では3戦連続差され負け。前々で勝負できるが一押し足りない。

【-】ジョーローリット

(+)デビュー戦は芝スタート。前々走は直線一旦抜かれるも差し返す。
(-)促してジワっとハナに立つタイプ。快速馬集結のここでは苦しい。

【-】モズトキキ

(+)前々走は4角外に弾かれながら完勝。芝1,200Mで崩れず安定駆け。
(-)前走は相手弱過ぎ。揉まれる競馬の経験浅く行き切れないと不安。

【-】アウェイキング

(+)前走は直線楽な手応えで独走。スタート速く前付けの競馬も可能。
(-)ローカルの弱面相手の勝ち。頭が高く横を向いて走る妙な癖あり。

【◎】エドヴプレ

(+)完全差し決着の桜花賞で先行してコンマ3秒差。距離短縮で盤石。
(-)短距離の快速馬集結で展開厳しい。前で張り合って共倒れ懸念。

【△】エポックヴィーナス

(+)スタート・行き脚共に速い。Fウォーク賞はラスト流して差し切る。
(-)ここまでの5戦は全てマイル。スプリントに対応できるかどうか。

【-】シカゴスティング

(+)桜花賞も距離の長さ痛感の12着。3馬身差勝ちある1,200Mで一変。
(-)今回他にも前に行きたい馬が多い。行き切れないと前走の二の舞。

【△】ペアポルックス

(+)未勝利戦の勝ち時計は今年の小倉3位。橘Sも久々で先行して2着。
(-)先行流れ込みのレースしかやっていない。今回他も速く埋没懸念。

【-】ナナオ

(+)行き脚速くて折り合いも付く。2か月以上の休み明けは2戦2勝。
(-)前走は開幕週で内前有利の馬場。軽い馬場に対する適性も不明。

【▲】クリスアーサー

(+)中京2歳Sでエドヴプレに完勝。得意の1,200Mに戻って巻き返し。
(-)前走内前の理想的ポジションから沈没。時計が速くなると微妙。

【△】エリカカリーナ

(+)勝ったレースはいずれも直線で内強襲。ここ2戦スタート好反応。
(-)前走は内1頭分の隙間あり恵まれた感。今回他にも前行く馬多い。

【-】ピューロマジック

(+)行き脚抜群で後続離す逃げ可能。直線平坦なら簡単に止まらない。
(-)ハナ奪いに行くにはロス多い外枠。序盤に脚を使って詰め心配。

【-】カルチャーデイ

(+)Fレビューは直線ゴチャつき不完全燃焼。直線平坦コース2戦2勝。
(-)ファンタジーSは縦長展開に恵まれた感。競り合いだとしんどい。


結論

エドヴプレはフィリーズレビューで京王杯2歳S勝ち・阪神ジュベナイルフィリーズ3着コラソンビートに勝利、桜花賞で外伸び馬場の内を通って外から差してきたステレンボッシュらにコンマ3秒差。藤岡佑介騎手騎乗で負けたのは稍重で左回りの中京2歳S(4着)のみで、他3回はいずれも勝利。距離短縮で内が使えるここでどこにもいないということは無さそう。展開は向かないが、対戦馬から推測される基礎能力が他と段違いなので多分大丈夫。

オーキッドロマンスは京王杯2歳Sでコラソンビートにコンマ1秒差、ロジリオン(NHKマイルC3着)とタイム差無し。クロッカスSでもロジリオンに再度タイム差無し、ファルコンSは1分20秒2で走ってダノンマッキンリーとコンマ1秒差。ここ2走は前に行けて追い出しを待つ余裕があった。番手の競馬も可能。1,200Mは2戦2勝、1ハロン短くなるここはすぐ追い出してもOK。

クリスアーサーは福島2歳Sでエドヴプレに交わされて2着だったが、エドヴプレら上位に来たのが差し馬ばかりの中、唯一先行していて実質一番強い競馬をした。その証拠に次走の中京2歳Sでエドヴプレにリベンジの勝利。マーガレットSは馬場重過ぎ&直線に向いて強引な外への持ち出し、ファルコンSは1,400Mが合わずでそれぞれ度外視。良馬場の1,200Mならエドヴプレとも張り合えるはず。人気薄の幸さんはこういうのをよく持ってくる。

エリカカリーナはクロッカスSでロジリオン、オーキッドロマンスとタイム差無しの3着。前走はテン3ハロン33秒2の激流で前々の競馬をして1馬身半勝ち。そこでアレンジャー(アーリントンC2着)を負かしている。この2戦はいずれも内を突いての競馬だったので、内枠を引いていれば激アツだった。ただ父ミッキーアイルに母父サクラバクシンオーという「いかにも」といった血統で、馬群に沈むまで追いかけるのが吉。

ペアポルックスは橘Sで今の京都で相応しい内前居残りで2着。ガロンヌに負けたが、今回は相手が初出走の1,200Mで内枠なら被されて沈みそうなのでこちらをチョイス。枠がちょっと外だが、距離短縮で相殺。祖母にアイビスサマーダッシュ勝ちのイルバチオがいる血統で、自身もスタートから先行バチバチの小倉で前に付けて2戦2勝。未勝利戦の勝ち時計は今年の小倉最速とコンマ1秒しか違わない好時計だったのでその速力に期待したい。

エポックヴィーナスは1,000M通過57秒7で流れたチューリップ賞で脚を余して負け。直線に向いてすぐに詰まり、内に進路を切り替えてまた詰まり、外に持ち出して伸びている途中でレースが終わってしまった。フローラルウォーク賞は必要最低限だけ追って勝った感じで奥行きを感じる。1,200Mはおろか1,400Mも走ったことが無い馬に、酒井さんがこれまで4戦全てで手綱を取ったカルチャーデイを捨ててまで乗るというのも気になる。

◎エドヴプレ
○オーキッドロマンス
▲クリスアーサー
△エリカカリーナ、ペアポルックス、エポックヴィーナス
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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