【競馬予想Vol.278】第40回フェブラリーS

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜に弱い雨が降ったものの、火曜以降は快晴続き。ただ先週金曜の雨の水分が残っていたようで土曜は稍重で施行。含水率は4コーナー7.6%、ゴール前7.4%。

  • 土曜のダートは脚抜きが良く、下記の通り差しがバシバシ決まっていた。速い上がりが使える差し馬をマークすべきかもしれない。

1回東京7日目(2023年2月18日)のダート戦決まり手一覧。
  • ペース想定:やや速い(58~59秒台)

  • 明確な逃げ馬は不在だが、外枠にヘリオスとケイアイターコイズというやや速めの先行馬が入った。これらが内に寄せながら前に行くことで自ずとペースが上がりそう。前日の差し優勢傾向を引き継ぎ、決め手ある差し馬に注目したい。


全頭分析

【-】ジャスパープリンス

(+)ここ2走最低人気の割に善戦。芝でも前付け出来るスピードある。
(-)明らかに距離の壁あり。前に行けても居残りに期待できない。

【-】シャールズスパイト

(+)好位から鋭く差し込める脚ある。差し効く馬場なら通用余地あり。
(-)突き抜けるような勝ち方無し。ダートもこなす程度では厳しい。

【△】ケンシンコウ

(+)根岸Sは真後ろから押し上げて6着。距離延びてレースし易くなる。
(-)直近の好走は小回りでの先行捲り。東京で差し込めるかどうか。

【△】ドライスタウト

(+)すばるSはバトルクライに被された分の負け。東京ダート2戦2勝。
(-)マイルは地方で勝っただけ。この中に入ると持ち時計が心許無い。

【-】オーヴェルニュ

(+)ラチに寄せて粘らせると渋太い。内枠先行なら見せ場作れる。
(-)一昨年は前付けして13着惨敗。マイルだとスピード不足否めず。

【○】メイショウハリオ

(+)東京マイル勝ち、中央重賞差し切り評価。距離短縮で優位性あり。
(-)この中に入るとスピード不足。高速上がり勝負になると微妙。

【◎】レモンポップ

(+)前で速い脚使えており盤石。武蔵野Sは前を追いかけた分の負け。
(-)ベストはやはり1,400M。詰めて使うと若干パフォーマンス落ちる。

【-】アドマイヤルプス

(+)全9連対中7連対が東京ダート。今回初ブリンカーで激変狙い。
(-)慢性的なスピード不足。良くも悪くも時計通りにしか走らない。

【-】ショウナンナデシコ

(+)かしわ記念含む交流マイル重賞3連勝あり。距離短縮ローテ好感。
(-)東京マイルで過去2戦2敗。中央の軽い砂だとスピード不足懸念。

【-】テイエムサウスダン

(+)根岸Sは結果的に前付けが仇。今回差しに回って反撃ありそう。
(-)昨年のこのレース以降精彩欠く。一変あっても勝ち負けまでは。

【▲】ソリストサンダー

(+)武蔵野Sで差して2連対、前残りの昨年差して4着。力は一枚上。
(-)前走からレース間隔開く。いきなり差脚全開で動けるかどうか。

【-】セキフウ

(+)ユニコーンSは最内強襲で2着。すばるSも大外からいい脚使う。
(-)前走は後ろから行って見せ場無し。前が止まらない限りしんどい。

【-】スピーディーキック

(+)南関東で早めに勝ちに行く競馬で連勝中。素直に勢いに乗る手。
(-)前走にしても中央2勝クラス馬に勝っただけ。評価に値しない。

【-】ヘリオス

(+)昨秋の南部杯でカフェファラオとハナ差。ここでも力は足りる。
(-)前走差し決着とはいえ止まり過ぎ。マイルで外枠引いて尚厳しい。

【△】レッドルゼル

(+)一昨年4着、前残りの昨年差して6着。今年は相手手薄でチャンス。
(-)距離不安あるのにまた外枠引く。いい脚繰り出してもガス欠懸念。

【-】ケイアイターコイズ

(+)令月Sは内で食い下がられながらも押し切る。東京ダートで3勝。
(-)霜月Sでドライスタウトに完敗。更に距離延びるここは苦しい。


結論

レモンポップのベストパフォーマンスが発揮される距離が1,400Mであることは否定しない。しかし「マイルは長い」は暴論でしかない。武蔵野Sにしてもバスラットレオンの逃げを自ら捕まえに行ったところをギルデッドミラーに捕捉されただけで勝ちに等しい内容。そして今回はギルデッドミラーがいない。前付けしながら常に上がり3ハロン35秒台でまとめられるし、大崩れは考えにくい。

メイショウハリオは東京マイル勝ちがあるし、みやこSとマーチSで差し切り勝ちがあるので今回の差しが効く舞台設定はベストマッチ。有力馬が軒並み距離延長組で、スタミナ面でも優位に立つ。但し持ち時計は心許無く、高速上がり決着になるとキレ負けの懸念がある。

ソリストサンダーは3年前と2年前の武蔵野Sで差して1着と2着があり、昨年のこのレースでも上がりの競馬で後方から行った馬の中では再先着の4着。休み明けがイマイチだが、この中間は坂路・コース共に水準以上の時計が出ており、本来の力発揮なら通用していい。

レッドルゼルはこのレースで2年連続上がり3ハロン35秒台以内にまとめていて、ここで勝ち負けできる資質は備えている。ただレモンポップ以上に距離が不安なのにも関わらず、また外枠を引いてしまった。例年のメンバーレベルなら厳しいが今年なら、といったところか。

ケンシンコウは根岸Sで大外枠に入ってスタートを決めながら後ろに下がっていき、4コーナー大外最後方から追い込みをかけてレモンポップに1秒差の6着。あの位置からは来れなくて当たり前。末脚切れるタイプではないが距離が延びるのはプラスだし、内を割れれば一発あるかもしれない。

ドライスタウトは1,400Mとはいえ東京ダートで2戦2勝、前々の立ち回りでレモンポップと大差無いように思えるが、決定的に違うのは持ち時計の無さ。霜月Sの1分24秒7、すばるSの1分23秒9はこの中に入ると遅過ぎる。全日本2歳優駿も地方での成績で、ここでは何の優位性も持たない。距離についてもレモンポップ以上に「?」マークが付く。

◎レモンポップ
○メイショウハリオ
▲ソリストサンダー
△レッドルゼル、ケンシンコウ、ドライスタウト
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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