【競馬予想Vol.257】第67回有馬記念

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったため省略。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は木曜に16.5ミリのややまとまった量の雨が降り、散水無しでも含水率は4コーナー13.5%、ゴール前12.2%と先週よりも水分を含んだ状態。クッション値9.1は先週日曜(9.0)と同水準。重いとも軽いとも言えず、馬場の巧拙は気にしなくても良さそう。土曜の芝は概ね前残りだったが、メインのグレイトフルS(3勝クラス・芝2,500M)はシルブロンが4角外前から差し切り勝ち。捲り上げが出来れば後ろからでも十分勝負になる。今回は内に入った馬が総じて遅く、先行勢が軒並み外枠に収まるといういびつな枠順。内の各馬は外から締められて後ろからの競馬を強要されそう。先行勢は最後の直線でツケを払わされ、センター枠からの差しが決まるとみる。


全頭分析

【-】アカイイト

(+)昨年は外枠で付いて回るのみ。内から上がって来れれば面白い。
(-)常に真後ろからの競馬。展開面のアシストがないとしんどい。

【-】イズジョーノキセキ

(+)府中牝馬Sでソダシを撃破。内枠ゲットのここも当然内突き狙い。
(-)流石に相手強い。コーナー6つで流れ落ち着きそうなのもどうか。

【-】ボルドグフーシュ

(+)菊花賞は外を捲って堂々勝ちに行って惜敗。追い上げる脚は確か。
(-)スタート遅いのが問題。この枠は外から蓋される分むしろ不利。

【-】アリストテレス

(+)昨年は差しに回って不発。ブリンカーと内枠で先行妙味あり。
(-)菊花賞2着以降GIで全く通用せず。京都大賞典も淡泊に負け過ぎ。

【▲】ジェラルディーナ

(+)前々走は内突き、前走は大外一気で突き抜け連勝。遂に本格化。
(-)前走は完全な外差し展開。夏から使い続けて4戦目で余力が心配。

【△】ヴェラアズール

(+)ジャパンCは馬群を割って突き抜け。この内枠は大チャンス。
(-)ここ3戦全て直線上がりの競馬。直線短いここ差し届くか微妙。

【-】エフフォーリア

(+)今年2戦は遠征競馬。皐月賞と有馬記念を制した中山では違う。
(-)ブリンカー着用した前走も凡退。行きっぷり戻るか半信半疑。

【-】ウインマイティー

(+)マーメイドSは前々で立ち回って完勝。この枠なら先行妙味あり。
(-)今回は他に強力な同型いる。展開利だけではどうにもならない。

【◎】イクイノックス

(+)中山でも皐月賞で外捲りで勝ちに行って2着。自在性発揮で通用。
(-)本領発揮は軽い芝での速さ比べ。今回はベストな条件ではない。

【○】ジャスティンパレス

(+)皐月賞は出遅れで度外視可。好位付けから差せる脚は中山向き。
(-)菊花賞はラスト根負け。古馬初対戦のここで勝ち抜けはどうか。

【-】ラストドラフト

(+)ここ3戦コンマ2秒しか負けていない。中山重賞好走あり不気味。
(-)行きっぷり悪く位置取れない。後ろから追い上げるにも相手強い。

【-】ポタジェ

(+)大阪杯は前々の競馬で勝利。ズブいだけに力の要る馬場は歓迎。
(-)AJCCは勝負どころで下がって完敗。中山コースの相性は良くない。

【△】タイトルホルダー

(+)前付けで天皇賞春・宝塚記念連取。皐月賞で2着した時と同じ枠。
(-)今回はスタートから出していく必要あり。他馬の目標にもされる。

【-】ボッケリーニ

(+)今年から距離を延ばして目黒記念制覇。内に入れれば見せ場作る。
(-)前走も大外枠から何も出来ず。今回も外枠で厳しいのは変わらず。

【-】ブレークアップ

(+)アルゼンチン共和国杯は前付け完勝。距離・コース共に実績あり。
(-)前走は内前馬場のアシスト大。GI馬相手にこの枠からでは厳しい。

【-】ディープボンド

(+)昨年2着時とほぼ同じローテ。今年も前々の競馬で渋太さ発揮。
(-)元々ズブい上に痛恨の大外枠。序盤に脚を使わされてお釣り無し。


結論

内の各馬が後方に押し遣られ、外の先行馬がラストの直線で止まるなら、これを不利無く捉えられるセンター枠の出番。ポジショニングに抜かりの無いルメール騎手が騎乗するイクイノックスで決まり。ルメール騎手のポジショニング力は皐月賞のイクイノックス、オークスのスターズオンアースを見れば一目瞭然。イクイノックスが強いのは誰が見ても分かるが、騎手の腕も舐めてはいけない。

ジャスティンパレスもセンター差し勢で狙える。皐月賞は出遅れが全てで度外視が妥当、ダービーは馬体重10kg減かつ勝ちに行っての沈没で参考外。菊花賞は18頭フルゲートの17番枠から前を意識して上がっていっての3着で、2kgの負担減と距離短縮はプラスに働くはず。

ジェラルディーナはオールカマーの内突きが未だに理解不能で衝撃的だった。当時は野芝オンリーで参考外という見方もできるが、エリザベス女王杯は重馬場で時計を要する馬場状態を差し切り。そこで負かしたウインマリリンは次走香港ヴァーズを完勝。今回は内を割るか、外に出すか。一年中、夏からも使い込まれていること以外は不安点が無い。

タイトルホルダーは日経賞、天皇賞春、宝塚記念とパワータイプのレースを3連勝。日経賞は11番枠から何なくハナを奪取していて、2つ外寄りの13番枠でも何とかなりそうではある。ただ日経賞はスロー前付け、天皇賞春と宝塚記念のTBは明確に前で、バイアスフラットで差しが効きそうな今回は磐石とは言えない。

ヴェラアズールもジェラルディーナと同様に京都大賞典が理解不能な外差し一気、ジャパンCも内から実質100Mぐらいだけ追って突き抜け。中山は皐月賞の後に行われたサンシャインSで前残り決着を後方大外ぶん回しで3着。オーバーシードで開催末期の馬場を差して来れるかが焦点。

買わなかった馬について短評。ボルドグフーシュはスタートが遅いのが致命的。ジャスティンパレスには神戸新聞杯でぶっ千切られた。内を割れるほど器用な馬でもないし、買い時はここではない。エフフォーリアは中山でこそ買いだが、宝塚記念からぶっつけというローテがキツい。他に調子を上げてきている馬が多い今年はしんどい。ディープボンドはやはりこの枠からでは大事なお金は託せない。物理法則は大事、リンゴは空に浮かばない。

◎イクイノックス
〇ジャスティンパレス
▲ジェラルディーナ
△タイトルホルダー、ヴェラアズール
馬複◎流し(4点)、馬単◎1着流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)、3連単F◎→〇⇔▲△△(6点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?