【競馬予想Vol.143】第57回デイリー杯クイーンC

今回のテーマ

ノーザンファームの運動会

過去10年、ノーザンファーム生産馬は【7・6・6・22】、単回値61・複回値97、8年連続連対中かつ6連勝中。直近5年のうち2017~19年と2021年はワンツースリーフィニッシュ。特に2017年は該当3頭、2019年は該当4頭で上位独占。

ノーザンファーム生産馬にとって足慣らしとなる一戦で、2012年2着ヴィルシーナ(牝馬三冠全て2着、2013・14年ヴィクトリアマイル)、2015年2着ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、2016年1着メジャーエンブレム(NHKマイルC)、2017年2着アエロリット(NHKマイルC)、2019年1着クロノジェネシス(説明不要)、2021年1着アカイトリノムスメ(秋華賞)と後にGIを制する馬が続出。非ノーザンファーム生産馬で後のGIで活躍した馬は2020年2着マジックキャッスル(社台RH生産、秋華賞2着)ぐらい。


トラックバイアス分析・展開予想

出所:JRA公式馬場情報(東京競馬場)2月12日現在

先週の東京新聞杯の勝ち時計は1分32秒3で前年よりコンマ1秒速かった。軽くて時計が出る馬場状態だったが、木~金曜の降雪の影響で湿り気を帯びた。ダートは重馬場スタートで、芝は良とはいえ多少の影響がありそう。このレースは逃げ馬の有無でペースが大きく変わるが、今年は逃げ馬不在で何が行くのか読めない。突っ込んだ流れにならないのであれば、後ろから突っ込むより前にいたほうが楽。


全頭分析

【-】ショウナンアメリア

(+)東京での未勝利戦は鞭が入る度に加速。軽い芝で巻き返し。
(-)シンザン記念は4コーナーで既に動けず。上位クラスでは力不足。

【◎】ベルクレスタ

(+)阪神JFは外から追い上げる競馬。今回はアルテミスS2着時と同枠。
(-)完璧に乗ったアルテミスSが2着。一気に来られると苦しい。

【△】ショショローザ

(+)外枠から前付け、直線先に動いて押し切り。ラスト2ハロン22秒1。
(-)新春中京は内ピタ先行ジャスティス。時計も平凡で上積み微妙。

【△】ラリュエル

(+)内で脚を溜め、早めスパートから粘り込む。引き続き内枠先行。
(-)乗り替わり、初長距離輸送、距離短縮などクリアすべき課題多い。

【-】ウインエクレール

(+)好スタートから前付け、直線追い詰めて勝利。勝負根性ある。
(-)ウインブライトの半妹でいかにも中山向きの脚。速い上がりは?

【-】ハピネスアゲン

(+)前走後方内から外に持ち出して差し切り。終いの脚は確か。
(-)デビュー戦は1枠から外に持ち出す。フラフラ走るのは気になる。

【△】ロムネヤ

(+)デビュー戦はスタート好発。ここ2走追い上げる脚は悪くない。
(-)次第にスタート悪化。前走は中山マイルの外枠から出遅れて終了。

【△】モカフラワー

(+)デビュー戦は内で脚を溜めてしっかりした脚使う。先行策なら。
(-)使える脚が一瞬なのか追い出しが遅い。鞍上の乗り方が気になる。

【▲】スターズオンアース

(+)フェアリーSは初の右回りで早めに動いて健闘。芝軽い府中合う。
(-)赤松賞は直線で離されての負け。マイルがベストとは言い難い。

【-】モズゴールドバレル

(+)シンザン記念は外枠から終始外を通らされる。すんなり先行なら。
(-)前走はラスト200Mできっちり脚が止まる。マイルでは苦しい。

【-】コントディヴェール

(+)つわぶき賞は直線で前が詰まって追い出し遅れる。溜めれば伸びる。
(-)赤松賞は何の不利もなく直線で置かれる。力不足は否めない。

【-】アオイモエ

(+)外枠から行き脚良く好位確保、直線力強く抜け出して完勝。
(-)時計は平凡そのもの。軽い芝こなせても大幅時計短縮は疑問。

【○】プレサージュリフト

(+)直線半ばから追い出して突き抜け。上がり3ハロン2位に1秒4差。
(-)スタート出遅れから外を回す大味な競馬。相手強化で差せる?

【-】アメリカンスター

(+)前走は直線に向くところで既に先頭。ここも楽に前に行けそう。
(-)前走はローカル小倉で相手弱過ぎ。相手揃い差し向けても埋没。

【-】スタティスティクス

(+)阪神外回りの未勝利戦で差し切り勝ち。長い直線は合う。
(-)行き脚が無さ過ぎる。ここでも後ろに置かれると勝ち目が無い。

【-】スマイルアップ

(+)メンバー唯一のスプリント戦勝ち。前に行こうと思えば行ける。
(-)距離延長。この距離で差し比べになるとひとたまりもない。


結論

◎ベルクレスタは新馬戦でセリフォス、アルテミスSでサークルオブライフと当たる不運で実質3勝馬。阪神ジュベナイルフィリーズは終始外を通って早めに動いての負け。アルテミスSと同じ枠を引いたここは当時と同じことをすればOK。

ノーザンファームの運動会、将来GIを獲りそうという観点からは○プレサージュリフトにも注目。デビュー戦は逃げた馬を交わす前から追う手を緩めていた。但し出遅れ+ハービンジャー産駒というのがナミュールと一緒で地雷臭がしなくもない。▲スターズオンアースは中山より東京でこその馬だが、もう少し距離があったほうが良さそうな印象。フェアリーSはともかく赤松賞が完敗だっただけに割り引く。

△ラリュエルはデビュー戦で内ピタ先行実演、そこで負かした2・3着馬が次走1馬身以上の差をつけて勝ち上がっていることからしても実のある勝利。松山騎手の代役が矢作厩舎所属の坂井瑠星騎手なら全く問題無し。△ショショローザは前々で速い上がりを使って勝っている点に注目。ワールドエース、ワールドプレミア、ヴェルトライゼンデの半妹というノーザンファームのエリート。△ロムネヤは終いの脚は良く、とにかくスタート次第。ノーザンファーム+ディープインパクト+金子真人HD+国枝の牝馬+ルメールと外面はGI級。△モカフラワーは赤松賞で直線に向いた当初前が壁だったとはいえ、全体的に余裕をかませ過ぎ。スターズオンアースと同様、この馬ももう少し距離があったほうが良さそう。

◎ベルクレスタ
○プレサージュリフト
▲スターズオンアース
△ラリュエル、ショショローザ、ロムネヤ、モカフラワー
馬複◎流し(6点)、3連複F◎-○▲-○▲△△△△(9点)

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