【競馬予想Vol.48】第28回テレビ東京杯青葉賞

本番と同じ舞台で行われるトライアル。しかしこのレースを経由してダービーを制した馬はいない。これは皐月賞組がそのまま上位を占めやすいことともう一つ、このレースのレベルが低いことが理由なのだと思う。2017年の勝ち馬アドミラブルは本番でも1番人気に推されたが、大外枠も災いしてレイデオロの3着に敗れた。

2021青葉賞過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

過去10年において1番人気に推された馬は【3・2・4・1】、前年の東京スポーツ杯2歳S(2着)を経由したレッドレイヴンが11着に飛んだ以外は概ね堅調。2~3番人気の信頼性が低く、紐は広めに張っておきたいところ。1番人気が3着に敗れた時のタテ目も抑えておきたい。

2021青葉賞過去10年ラップタイム一覧

最初のコーナーに入るまでに先行争いが生じてペースが上がり、向こう正面に入って流れが落ち着き、直線で速い上がりが求められるという極めてオーソドックスな流れで後方待機勢の台頭が目立っている。ここ10年でテンと上がりで後者のほうが時計を要したのは2019年のみで、この年はリオンリオンが逃げ切った。

2021青葉賞過去10年前走距離別成績

過去10年における前走距離別成績を見る限りでは、2,000M以上の距離を経由していることが望ましい。一方で500M以上の距離延長となる馬は5番人気以内に推されても【0・1・2・11】とかなり苦戦を強いられている。

2021青葉賞過去10年前走クラス別成績

前走1勝クラスの2,200M以上で勝っていた馬は【5・6・5・18】。キャリア5戦以内で前走重賞で0秒9以内負けだった馬は【4・3・2・16】。このいずれかで過去10年の連対馬20頭のうち18頭をカバーできてしまう。

ノースブリッジ、アウスヴァール、レインフロムヘヴン、タガノカイと行きたい馬が散見されるがいずれもテンは速くなく、ノースブリッジが押し出されるようにしてハナ。1,000M通過は例年より緩い61秒台を想定。今年に関しては距離実績はさほど必要ではなく、出来るだけ前、できるだけ内で速い脚を使いそうな馬にスポットを当てたい。

◎アオイショーはゲートを出た後が遅くて毎回後方待機、直線で外を回して突っ込んでくるパターン。抜け出してくる時の脚の勢いを見る限りでは重賞でも通用するレベルにある。直線が長い東京に替わる今回は仕掛けどころがポイントになりそう。

○キングストンボーイはこのレースで苦戦している500M以上の距離延長組だが、昨年は共同通信杯3着フィリオアレグロが僅差の3着に入っており、ハイレベル共同通信杯4着の同馬を切るのは忍びない。幸いにも緩い流れが想定されるだけに脚は溜まりそうで勝ち負け可能とみる。

▲ワンデイモアの前走は典型的な行った行ったの前残りを後ろから行ってアウト。2018年1着ゴーフォザサミットや2020年1着オーソリティーなど、このレースでは皐月賞トライアルで脚を余して負けていた馬が巻き返しやすい傾向がみられるので積極的に狙ってみたい。

△ノースブリッジは引き続き展開面で楽が出来そう。テンが速いわけではないので、何かに行かせた上で控える競馬を試しても良い。但し4か月振りの実戦もさることながらここ2戦のレースレベルが怪しいだけに手放しで評価することはできない。

△レッドヴェロシティの前走は1,000M通過65秒2の超スローで前付けしていた分の勝利だが、マカオンドール(次走大寒桜賞勝ち)やアサマノイタズラ(次走スプリングS2着)らを負かしており一定の評価は下せる。ミルコ継続騎乗で引き続き前付けで勝ち負け可能。

△リーブルミノルはアザレア賞勝ち馬が出走機会4年連続で3着以内に入っていることから脳死レベルで抑えには必要。ただアザレア賞の勝ち方が内前からの抜け出しで、外枠+三浦騎手に乗り替わりの今回は罠のような気がしなくもない。

△ワンダフルタウンは京都2歳Sでラーゴムやマカオンドールを退けているだけにまともなら勝ち抜けなのだが、蹄のケガの影響で5か月振りというのがやはり厳しい。他の馬と違ってここを負けてもダービーに出られる(出走想定16番目)だけに、本気で追わない可能性もある。

◎アオイショー
○キングストンボーイ
▲ワンデイモア
△ノースブリッジ、レッドヴェロシティ、リーブルミノル、ワンダフルタウン
馬複◎流し(6点)、3連複◎1頭軸流し(15点)

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