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【競馬予想Vol.451】第41回エプソムC



トラックバイアス分析・展開予想

  • 月曜と火曜に弱い雨が降ってからは快晴続き。水曜から金曜にかけて散水。土曜朝時点のクッション値は9.7。東京は前開催から数えて8週目に入っても依然として高速で、土曜9レースの芦ノ湖特別(3歳以上2勝C/芝1,600M)で1分32秒5という速い時計が出た。Cコースを使用して3週目でまだ内が使える。強いて言えば内から2~3頭分外が伸びる。

  • シルトホルンの逃げに大外からセルバーグが追随。新潟大賞典で溜め逃げに付き合って沈んだだけに、今回はある程度追いかけていきそうでペースは平均を想定。他に行きそうなのがトゥデイイズザデイ、グランスラムアスク、ラケマーダ辺りで前が手薄。中団より前にいないとしんどい。


全頭分析

【△】トゥデイイズザデイ

(+)谷川岳Sは外から並ばれて伸び返す。今回佐渡S完勝時の津村騎手。
(-)スパッと切れる脚が無い。前から離されてしまうとまた届かない。

【-】ノースザワールド

(+)相手超強力の毎日王冠でコンマ4秒差。この距離7戦5連対と得意。
(-)ここ2走加速鈍く差し不発。行き脚あるが前に行っても詰め甘い。

【▲】ルージュリナージュ

(+)ユートピアSは出遅れ最後方付近から大外一気で貫く。ロマン砲。
(-)前走GIで5着も決め打ちで評価に値せず。外伸びのアシスト次第。

【-】ヴェルトライゼンデ

(+)重賞2勝含む5連対にGI好走多数。左回りは5戦して全て3着以内。
(-)一昨年の鳴尾記念直前より追い切り時計控え目。1,800Mも短い感。

【-】タイムトゥヘヴン

(+)ダービー卿CTは前残り展開を最内突いて6着。末脚の威力は健在。
(-)行き脚遅く毎回後ろからの競馬。前が止まらない限り出番無し。

【-】レーベンスティール

(+)新潟大賞典は海外帰り初戦で度外視。今回は1勝Cで圧勝した舞台。
(-)グレード別定とはいえ3歳GII勝ちで59kgは重過ぎる。静観妥当。

【-】マイネルケレリウス

(+)前走は直線半ばから追って突き抜けてラスト流す。勢いに乗る手。
(-)自己条件を勝ち上がったばかり。決め手あるがこの面子だと埋没。

【-】ワールドウインズ

(+)六甲SはG前猛追して僅差。内を突く競馬も可能で無欲の一発警戒。
(-)時計出る馬場だとキレ負け目立つ。前に止まってもらう必要あり。

【-】レッドランメルト

(+)二桁着順の大敗はいずれも重か不良。良1,800Mは【3・2・1・0】。
(-)中山金杯6着、七夕賞5着と重賞ではイマイチ。久々もあり見送り。

【-】シルトホルン

(+)東京で前付け好走多数。オクトーバーSはヤマニンサルバムの2着。
(-)単騎で楽に行けた前走もラスト捕まる。控えても詰める脚が無い。

【◎】サイルーン

(+)春興Sは4角持ったままで進出。抜け出す際の脚速く本格化の予感。
(-)オープン入りまで14戦要した遅咲き。初重賞でどこまでやれるか。

【-】グランスラムアスク

(+)ここまでの4勝は全て1,800Mでの逃げ切り。ハナ奪えば活路あり。
(-)2勝目以降は全て直線平坦の新潟。そもそも逃げられるのか疑問。

【-】ラケマーダ

(+)分倍河原Sは先に抜け出した馬をきっちり捉える。東京は2戦2勝。
(-)春興Sでサイルーンに完敗。長い直線合うが今回相手も強くなる。

【-】カレンシュトラウス

(+)当コースでメイS勝ちあり。ほぼ毎回上がり3F33秒台の脚を使う。
(-)頭の高い走法で加速乗らない。ブリンカーも効果を感じられない。

【○】アルナシーム

(+)ワンターンの1,800M戦に強い。前走に引き続き横山典弘騎手騎乗。
(-)関東遠征時は4戦全敗。折り合いイマイチで好位付けだとタレる。

【△】グランディア

(+)スピカSは直線馬群捌いて突き抜け快勝。瞬時加速の脚に優れる。
(-)スタート五分も行き脚弱い。毎回面倒な位置取りなのが気になる。

【△】ニシノスーベニア

(+)ダービー卿CTは行った行ったの展開に泣く。末脚自体は好調維持。
(-)捲り上げタイプで小回り向き。この枠から位置を取れるかどうか。

【-】セルバーグ

(+)小倉大賞典は爆走逃げで粘り3着。今回差しタイプ多く展開向く。
(-)よりによって大外枠。スタートから無駄脚使わされそうで苦しい。


結論

サイルーンの前走・春興Sはみんな大好き加速ラップ、レースの上がり3ハロン34秒6に対して最速タイの33秒5をマーク。4コーナーの進出、突き抜けた後の手応えからして重賞でも通用すると判断。元々東京で走っていたので中山専用機との誹りは見当違い。先週鳴尾記念でヨーホーレイクを勝たせた岩田息子が再度金子馬で重賞連勝へ。

アルナシームは小倉大賞典で僅かに及ばなかったがローカルの周回コース。ワンターンの1,800Mなら違うというのは垂水S勝ち、カシオペアS勝ち、都大路S2着で証明済み。内が使える馬場状態でこの枠は痛いが、ダービーで内の重要性を実証した横山親父のことなのでシレっと内に潜り込ませてくると思う。関東圏でサッパリなのがどうかだけ。

ルージュリナージュはスタートと行き脚に難があるが、牝馬特有の抜群の切れ味が武器。昨秋のユートピアSも出遅れてそこから届くんかい!という位置から差し切った。ヴィクトリアマイルは決め打ちでそのまま評価するのは危険だが、着順も上がり3ハロンもナミュールを上回っておりまぐれということも無さそう。内を捌ければ一撃。

トゥデイイズザデイは最内枠と想定される位置取りがベストマッチ。切れる脚が無いものの持続力はあるので、最短距離を回ってきて粘れば通用しなくもない。幸いにも今の東京は内が使える。佐渡Sでこの馬を勝たせた津村騎手が上手く乗ってくれそう。垂水Sでアルナシームにアタマ差2着があるので能力比較面でも悪くない。

グランディアの前走・スピカSもみんな大好き加速ラップ。直線一団の追い比べから瞬時に抜け出しての勝利で混戦に強そう。昨年ほぼ同時期に今回と同じコースで行われたむらさき賞でローシャムパークにコンマ1秒差の2着があり、東京替わりも問題無し。ただ今回は後方外からだと間に合わない。可能な限り前に寄せてもらうのが最低条件。

ニシノスーベニアはダービー卿CTで軸に推したが、結果として行った行ったの展開で差し不発。今回も前が有利っぽいが、幸いにもレースを引っ張りそうな馬がシルトホルンで大したことがない。今回は外枠ということでやることは一つだろうし、緩い流れで脚を溜めての突っ込みに期待してみる。前走3番人気で今回9番人気(当日10時現在)ならそれだけで買う価値がある。

◎サイルーン
○アルナシーム
▲ルージュリナージュ
△トゥデイイズザデイ、グランディア、ニシノスーベニア
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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