【競馬予想Vol.177】第29回テレビ東京杯青葉賞

今回のテーマ

キャリア浅の馬を過信するな(早期デビュー馬に注目)

過去10年、キャリア3戦以下の馬は【1・2・4・33】、単回値3・複回値33。ここから6番人気以下(23頭が出走して全滅)を除いても【1・2・4・10】、単回値8・複回値79で、2~3着付けなら狙えなくもないがアタマでは狙い辛い。

先週のフローラS同様、キャリアが浅い馬が苦戦している。もう少し深く考察すると、デビュー月が早い馬が勝ち負けしていることに気付く。直近10年の勝ち馬10頭のうち7頭は9月以前にデビューしていて、年明けにデビューした馬の勝利例は無い。ちなみにキャリア3戦以下ながらここで3着以内に入った7頭は「2勝している」または「重賞の出走経験がある」のいずれかを満たしていた。

前走2,200M以上で勝った直後の馬は強い

過去10年、前走2,200M以上で勝った直後の馬は【5・6・6・26】、単回値106・複回値131。このうち未勝利戦経由馬(6頭が出走して全滅)を除くと【5・6・6・20】、単回値123・複回値152とベタ買いでも余裕でプラス。

該当馬は毎年1頭以上が3着に来ており、2013年・2015年・2016年はワンツースリーフィニッシュ。なお、ここ5年は重賞を経由した馬(着順不問)が毎年連対しており、この組み合わせが基本線になる。


トラックバイアス分析・展開予想

開幕週の先週はセオリー通り内前優勢。フローラSは内を通した馬が4着までを占めた。折からの雨で尚更外差しは厳しそうで、外より内、後ろより前。枠もラチ沿いに進める内が優勢。今回は明確な逃げ馬不在で尚更前に行った者勝ちの様相。


全頭分析

【-】クワイエットホーク

(+)叩き2戦目で前に付けて勝ち上がり。内ピタ先行で見せ場作れる。
(-)前走直線案外伸びず2着馬に詰められる。重賞で即通用は疑問。

【-】サンライズエース

(+)4角外前持ったままの未勝利戦が強い勝ち方。好位取れれば通用。
(-)前走は終始後手で詰め切れず。自分から勝ちに行けるかどうか。

【-】プラダリア

(+)中団待機から差す脚評価。前走は一頭だけ違う脚で突き抜け。
(-)前走負かした馬が軒並み弱過ぎる。着差だけで評価するのは危険。

【-】メイショウウネビ

(+)若葉Sは控えたのが裏目。終いの脚色から距離延びて良さそう。
(-)昨秋から休みなく使われ続けて今回初の長距離輸送。余力が心配。

【-】ダノンギャラクシー

※前日熱発のため馬番確定後に出走取消。

【-】アスクヴィヴァユー

(+)前走狭い内から抜けて初勝利。パンパンの良馬場回避なら芝でも。
(-)叩いた分は伸びるがズブい。スタートも下手で後ろに置かれそう。

【△】ロードレゼル

(+)未勝利は直線内抜け、水仙賞は4角外前。自在な立ち回り評価。
(-)持ち時計は平凡そのもの。上がりが速い東京への対応力微妙。

【-】ロンギングエーオ

(+)前走終始外を通りつつ長く脚を使っての勝利。距離に不安無し。
(-)東京では4戦して3着がやっと。後方に構えるようだとしんどい。

【-】オウケンボルト

(+)前に付けて渋太く粘る。大外から出遅れたスプリングSは度外視。
(-)差す競馬だとイマイチ。前に行けても直線長い東京では期待薄。

【-】ディライトバローズ

(+)ゆきやなぎ賞は内から勝ちに行って惜敗。脚を溜めて巻き返し。
(-)毎回追い出されてから右にモタれる。左回りの外枠では厳しい。

【○】レヴァンジル

(+)ゆりかもめ賞で同舞台勝ちあり。引っ張る馬不在で展開有利。
(-)並ばれて競り負け2回。ここも勝ち切るという点で不安残る。

【-】エターナルビクトリ

(+)前走は4コーナーで大外をぶん回して楽勝。レース毎に良化。
(-)基本的に後ろからの馬。TBが内前傾向継続だと差し届かない。

【◎】ジャスティンスカイ

(+)前々で安定した立ち回り。前走東京での上がり勝負にも対応。
(-)距離延長+初の外枠。序盤で脚を使わされるとしんどくなる。

【▲】グランシエロ

(+)アイビーSでドウデュースをクビ差追い詰める。終いの脚は強力。
(-)行き脚が緩く、毎回後方外でモタつく。前が残る展開だと苦しい。


結論

◎ジャスティンスカイの前走・フリージア賞は前半1,000M62秒3-後半1,000M58秒9の上がり勝負を前付けで勝利。今回は外枠で位置を取りに行く際に脚を使わされそうなのは気になるが、積極的に行きたい馬不在のここは好位の外に取り付けられればOK。

○レヴァンジルは1勝クラスでアスクビクターモアにクビ差負け、すみれSは自らハナに立ってポットボレットの目標にされての負け。ゆりかもめ賞は前半スローの直線上がり勝負で前付け勝利。前が緩そうなここは番手追走で普通に勝ち負け。

▲グランシエロはアイビーSでドウデュースを追い詰めて2着、アスクビクターモアに先着。一瞬のキレより持続力のある脚が武器。行き脚が無く後ろに置かれがちな上、加速が乗るまでに手間取るのが難点だが、能力的にはここで突き抜けてもおかしくない。

△ロードレゼルは未勝利戦が内の狭いところからの抜け出し、水仙賞は4コーナー外前から楽に抜け出し。ここは内ピタ先行で盤石っぽいが、新馬戦の負け方を見る限り速い上がりに対する適性が疑わしい。広い東京に替わるのは良いとはいえない。

△エターナルビクトリは昨年の勝ち馬ワンダフルタウンと同じ父ルーラーシップ×母父ディープインパクト。前走は前残りの展開をあっさり差し切ってここへの上積みを感じる。しかし後ろから行く馬で枠も外となると差して届かずで終わりそう。

◎ジャスティンスカイ
○レヴァンジル
▲グランシエロ
△ロードレゼル、エターナルビクトリ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
※馬券はノーベット。

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