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【競馬予想Vol.423】第54回高松宮記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 中京は今週で3週目。先週まではセオリー通り内前有利が続いていたが、今週は折からの雨で3~4コーナー付近で芝の跳ね返りが見られるほどまでに悪化。直線走路はまだ内が使えているものの予断を許さない状況。日曜朝時点のクッション値は8.3で前日より1.5ポイント低下。昨年(7.2、日中更に降って実際はこれより悪かった)に比べればマシだが、今年も重いのには変わりない。

  • スタートが超絶上手い香港馬ビクターザウィナーに行くしかないモズメイメイとテイエムスパーダが絡んでいく展開。競り合いになりそうでハイペースを想定。外枠は相対的に置かれそう。直線は内が使えるので、好位から先に抜け出しそうな馬を狙いたい。


全頭分析

【-】ビッグシーザー

(+)オーシャンSは中団から差す競馬で2着。内突いて来れれば一発。
(-)前走ややズブい面見せる。この枠から後ろに置かれると厳しい。

【-】マッドクール

(+)中京で先行実績豊富。春雷Sで重馬場のハイペース押し切りあり。
(-)GIII取りこぼしレベル。スプリンターズS2着は内伸び馬場の恩恵。

【○】ナムラクレア

(+)昨年は外に構えて差込み2着。極端な馬場に強くここは勝機到来。
(-)スプリンターズSは4角謎ムーブで落とす。浜中さんの乗り方次第。

【-】モズメイメイ

(+)京都牝馬Sは久々にハナ奪取。ノレてる藤岡佑介を背に波乱呼ぶ。
(-)葵Sは超絶ロケットスタートと速い馬場。ここは再現性に乏しい。

【-】トウシンマカオ

(+)京阪杯、オーシャンSと外差しで完勝。GIIIではもはや格が違う。
(-)昨年外枠だったとはいえ直線無反応の惨敗。湿った馬場は心配。

【△】ルガル

(+)シルクロードSはスタート決めて楽勝。不良馬場で圧勝あり盤石。
(-)京阪杯でトウシンマカオに斤量貰って完敗。スタート不安も残る。

【-】テイエムスパーダ

(+)逃げて重賞2勝。内寄りの枠引いてここもハナ奪って残すのみ。
(-)他に同型いる。スタート激速いビクターザウィナーと共倒れ懸念。

【-】ソーダズリング

(+)京都牝馬Sでハイペース差し実演。付かず離れずの差し脚評価。
(-)初スプリントはともかく末脚偏重型だけに重たい馬場では苦しい。

【-】シャンパンカラー

(+)NHKマイルCは雨降り馬場を外差し一閃。ダートカマシで一撃。
(-)スタート下手。この距離で序盤に置かれるとそのままになりそう。

【-】ビクターザウィナー

(+)常時ロケットスタート。前走香港スプリント上位相手に逃げ切り。
(-)シャティン競馬場は直線緩やかな下り。中京の上り坂で減速懸念。

【-】メイケイエール

(+)一昨年は外枠から差してコンマ1秒差。重賞2勝の中京で有終の美。
(-)前走も相変わらず操縦不能。能力の高さ認めるが活かし切れない。

【▲】ロータスランド

(+)京都牝馬Sは外伸び馬場で内突き凡退。一昨年差して2着あり注意。
(-)岩田親父はこの馬で決め打つ傾向強く半信半疑。他の破綻待ち。

【△】ウインカーネリアン

(+)東京新聞杯は2年連続ハナ奪って連対。今回は追走に回って妙味。
(-)軽い馬場で居残るタイプ。湿った馬場のスプリント戦では怪しい。

【◎】ママコチャ

(+)阪神Cはハイペース差し決着で前受け。渋った馬場で先抜け期待。
(-)叩き2戦目は4戦全勝、中9週以上の久々は7戦1勝。今回も後者。

【-】ディヴィーナ

(+)中京7戦6連対、逃げ差し自在の脚質。Vマイル4着の底力に期待。
(-)引退戦でこれまでと勝手違うスプリントGI挑戦。追走一杯懸念。

【-】ウインマーベル

(+)阪急杯はスタート決めて重馬場もこなす。前に行けるなら通用。
(-)湿った馬場&外枠は昨年と同じシチュエーション。ツイてない。

【-】マテンロウオリオン

(+)オーシャンSは直線内通って8着。スプリント戦2戦目で上向けば。
(-)ブリンカー装着でますます決め打ち傾向増す。アテに出来ない。

【-】シュバルツカイザー

(+)カーバンクルSは外枠からG前接戦制す。外前からの差しで一考。
(-)フルゲート18頭の大外枠は距離ロス甚大。他が止まらないと辛い。


結論

ママコチャは阪神Cで負けたとはいえコンマ2秒差、それも上位が差し馬で占めた中で唯一前付け。中京は今のところ直線で内が使えるものの、3~4コーナーの内は芝が跳ねて走り辛い状況。勝負どころで内を避けつつ、外前から被せていけそうなのは有利。一息入ると走らない傾向についても、コース追いは前走より全体の時計もラスト1ハロンも速いので大丈夫と判断。

ナムラクレアは距離延長ローテだと【0・2・1・2】と5戦して未勝利なのに対し、距離短縮ローテは【3・1・0・0】のパーフェクト連対。ステップレースとして京都牝馬Sを使ったのは最善の選択。重たい馬場は周りが気にする分有利まである。ハイペース追走はお手の物。今回は内が混雑しそうなだけに上手く捌けるかが焦点。

ロータスランドは外差しワンツースリーの京都牝馬Sで内を突いて6着。大雑把に大外に振っただけのコムストックロードが3着に来れるほどの外伸び馬場であれは無いと思った。内前高速馬場のスワンSで真後ろから突っ込んできてルガルやウインマーベルを交わせる破壊力がある。このレースでも一昨年に2着しているし、この人気なら迷わず買う。

ルガルはシルクロードSの3馬身差が衝撃でこれならGIでもと思わせる反面、スタートに不安がある。前走はたまたまかもしれず、内枠のここで出遅れると厳しい。まともに出たとしても、馬場の悪い内で揉まれそうなのも不安材料。今のところ評価できるのがシルクロードSのみで、GIで即1番人気ならちょっと疑いたい。

ウインカーネリアンは速い上がりを使う逃げ馬で、どちらかと言えばパンパンの良馬場のほうが良かった。しかし今回はビクターザウィナーやテイエムスパーダ、モズメイメイといった筋金入りの逃げ馬がスタンバイしていて、ファッション逃げ馬のウインカーネリアンは追走に回りそう。マイルが主戦場なのでスタミナはある。前が下がってきたお零れを頂く。

◎ママコチャ
○ナムラクレア
▲ロータスランド
△ルガル、ウインカーネリアン
単勝◎・○(2点)、馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎○2頭軸流し(3点)

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