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【競馬予想Vol.450】第31回函館スプリントS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 函館は月曜に弱い雨が降った後は降雨無し。火曜と木曜に散水。昨年の初日は稍重だったが、今年は良馬場で開幕。土曜朝時点のクッション値は7.6と洋芝らしく柔らか傾向ながら、朝イチの3歳未勝利(芝1,200M)でいきなり1分7秒9という速い時計が出た。なおメインの函館日刊スポーツ杯(3歳以上2勝C/芝1,200M)は1分8秒6、差しと先行決着。

  • 絶好枠を引いたアサカラキングの逃げにオタルエバー、シナモンスティック、カルネアサーダが追随。サトノレーヴ、ウイングレイテスト、ジャスティンスカイ、ジュビリーヘッドに外枠のセッションまで加わりそうで前は相当速くなりそう。開幕直後で馬場が速く基本は内前だが、後ろがきっちり付いて行ければ差しも視野に入る。


全頭分析

【-】サウザンサニー

(+)船橋Sはラスト100Mでゴボウ抜き。前々走は内突きと勝ち方多彩。
(-)3連勝に導いた横山武史騎手が乗らず。後方一気タイプで展開次第。

【-】カイザーメランジェ

(+)5年前の覇者で一昨年も惜しい4着。無欲の追い込みで一撃狙い。
(-)近走枠が厳しいとはいえ大敗続き。前が止まらない限り出番無し。

【▲】アサカラキング

(+)前走初スプリント戦ながら2馬身差の楽勝。距離縮めて能力開花。
(-)洋芝逃げ実績あるシナモンスティックの存在が厄介。共倒れ懸念。

【◎】サトノレーヴ

(+)2勝Cの時計は翌日GIよりコンマ1秒速い。春雷Sで更に時計詰める。
(-)前走は5着までコンマ2秒差の接戦。実力的に抜けた存在ではない。

【-】オタルエバー

(+)昨年函館開幕週で先行して楽勝。ここ2走は枠が外過ぎて度外視。
(-)外を通らされると終了。前に行こうにもここは周りが速く苦しい。

【-】シナモンスティック

(+)昨夏札幌でUHB賞勝ち、キーンランドC2着。直線平坦で巻き返し。
(-)前走内ピタ単騎で行きながら捕まる。今回は同型強力で苦しい。

【△】シュバルツカイザー

(+)洋芝で3勝、しらかばSはレコード勝ち。得意条件で仕切り直し。
(-)中団より後ろになると付いて回るだけ。位置取れないと苦しい。

【△】カルネアサーダ

(+)昨年12着完敗も大外枠で度外視。すんなり先手取れれば侮れない。
(-)ハナ奪える速力あるがあと一押し足りない。今回は同型の数揃う。

【-】キミワクイーン

(+)昨年4角外から大外一気で貫く。今回前に行く馬明確で展開向く。
(-)何の不利もなくただ後ろに下がっていった前走の負け方が不可解。

【○】ウイングレイテスト

(+)前走サウジGIIで直線先頭に立ちかける勢い。GIIIなら実力上位。
(-)2か月以上間隔開くと今一つ。59kg課されて楽な競馬にならない。

【-】ジャスティンスカイ

(+)鞍馬Sは初の1,200Mを高速時計で完勝。好位差しも可能で期待可。
(-)前走序盤少し置かれる。スプリントはこなす程度の可能性否めず。

【-】ジュビリーヘッド

(+)昨年は直線先抜けで2年連続2着。春雷Sは着順ほど負けていない。
(-)今回のコースは4回走っていずれも2着。手堅い反面詰めが甘い。

【△】ビッグシーザー

(+)オーシャンSは出負けてして差す競馬で2着。展開に左右されない。
(-)速い時計を問われると根負けする。付いて回らされるなら苦しい。

【-】セッション

(+)行き脚速く前付け容易。鉄砲玉タイプだけに距離短縮が嵌りそう。
(-)駆け引き下手で同型が多いとタレる。今回速い先行馬多く苦しい。

【-】マテンロウオリオン

(+)マイル重賞で強敵相手に善戦あり。ブリンカー外し再チャレンジ。
(-)GIの前走はともかく前々走も普通に置かれる。速さ不足は明白。

【-】ゾンニッヒ

(+)青函Sはゴール前余裕残しの完勝。4角外前取れればチャンスあり。
(-)持ち時計は速くない。洋芝でも開幕週の馬場で差し届くか疑問。


結論

サトノレーヴは一昨年の勝浦特別の勝ち時計が翌日のスプリンターズSよりコンマ1秒速く、時計だけなら既に重賞ウイナーの器。阪急杯は8か月振りの実戦かつ長距離輸送、内前のワンツースリー決着を外から差しての4着でむしろ上出来。春雷Sはシナモンスティックの逃げでテン3ハロン33秒4のハイペースを差し切り。函館2戦2連対で洋芝適性の観点からも盤石。

ウイングレイテストは阪神カップで大外からハナを奪い、テン3ハロン33秒1で入りながらラスト100Mまで先頭をキープ。前走サウジアラビアの1351ターフスプリントでも直線で一時先頭に立ちかける勢いがあった。距離短縮なら面白いと思ったところへ函館スプリントS参戦。高速内前戦が前提になるここで59kgということだけがネック。

アサカラキングはシナモンスティックやセッションよりも内の枠を引けたのが大きい。モルガナイトSはテン3ハロン33秒0で入りながら4コーナーで持ったままだったし、スピードはズバ抜けている。但し逃げるのがミエミエで、枠が近いシナモンスティックが2番手で大人しく収まるというのも考えにくい。マイ格言「光る(=人気の)逃げ馬は疑え」に従い印を落とす。

カルネアサーダは昨年の函館スプリントSで12着に負けているが、大外枠からスタートを決めながら内に入れず終始外を通らされた結果でノーカウント。むしろ普通に前に行けていた点に注目。今年はまともな枠を引けた。春雷Sでサトノレーヴとコンマ1秒差の馬が10番人気(土曜21時時点)という大バーゲンセール開催なら買う。

ビッグシーザーは1分7秒台の決着だとしんどいが、相対的に時計を要す洋芝が向きそう。オーシャンSは出遅れたのが幸い(?)して差す競馬で2着。元々は前に行く馬だし、4角外前からアッサリのシーンもあるかもしれない。しかし枠が外かなぁという感じが否めないのと意外に人気しているので印は薄め。

シュバルツカイザーはカーバンクルSでテン3ハロン33秒1の激流を差し切りがあるし、函館でも差し切り勝ちがある。札幌のしらかばSでは1分7秒4のレコード勝ちもある。高松宮記念は重馬場&大外枠でレース前から終戦。近走行き脚が弱いのが気になるものの、中団付近が取れればかなり楽しめそうではある。

◎サトノレーヴ
○ウイングレイテスト
▲アサカラキング
△カルネアサーダ、ビッグシーザー、シュバルツカイザー
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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