【競馬予想Vol.51】第43回新潟大賞典

晩春恒例のローカルハンデ重賞。その実態は荒れるのがデフォルトというとんでもないレースだったりする。

2021新潟大賞典過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

過去10年で3連複万馬券7本、3連単10万オーバー5本。馬単は6年連続万馬券。1番人気馬は全敗、二桁人気馬が2勝2着3回。これは穴狙いしないほうがどうかしている。ちなみに私は2017年にマイネルフロストを拾ってほぼ大本線的中、3連複万馬券をゲットした。

今年は先行する福島開催が2月に起きた地震の影響で中止になり、新潟開催が1か月前倒しで始まっているというのがポイント。例年であれば開幕直後の綺麗な馬場で行われるところ、今年は使い込んだ馬場での施行。これはちょっと穴狙いに影響がありそうである。

2021新潟大賞典過去10年脚質別成績

2021新潟大賞典過去10年4角4番手以内3着以内馬一覧

上表は過去10年における脚質別成績、下表は4コーナーで4番手以内に付けて3着以内に入った馬の一覧。見事なまでに人気薄ばかり。このレースの穴パターンは「綺麗な馬場を活かした前残り」だったのだが、使い込まれた馬場でこの傾向がそのまま使えるかは何とも言えない。

2021新潟大賞典過去10年ラップタイム一覧

新潟芝2,000Mはスタートから3コーナーまで948Mが真っ直ぐ、最後の直線も659Mもある。ラスト2ハロン目に10秒台のラップが出現するなどとにかく上がりが速い。前に付けた馬もそれなりに速い脚が使えるだけに、真後ろから行く馬は2~3着止まりが多い。中団より前がウイニングポジション。

このメンバーならマイスタイルが先制。これに続くのがトーセンスーリヤ、ポタジェ、ダノンマジェスティ辺りならマイペースでの単騎逃げが成立。1,000M通過は例年並みの60秒台を想定。メンバー構成を見渡す限り脚質の偏りは見られず、展開面の有利不利は無さそう。

◎ボッケリーニは前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せるのが魅力。小倉大賞典で先着したディアンドルが新潟開催の福島牝馬Sを逃げ切っていることからしても、ここで本馬が飛ぶのは考えにくい。

○サトノエルドールは美浦Sでブリンカーを試して一発回答。美浦Sを前付けで勝って負担斤量減というのは昨年の勝ち馬トーセンスーリヤと同じ。同コースで速い上がりを繰り出しての勝ちもあり期待大。

▲マイスタイルはハイペースのダービー卿チャレンジトロフィーを経由しての参戦でハナは確定。このレースで穴を開けるのは前付けというのが定番だけに、マイペース逃げ濃厚の本馬は有力。

△サンレイポケットは毎回末脚頼みで着順が安定しない。上がりの脚は申し分無いが、このレースではこのパターンの馬が脚を余して負けるケースが多いだけに過信は禁物。

△ダノンマジェスティはサトノエルドールと同じく、前付けで勝ち上がった直後の格下ということで斤量が軽くなるのが魅力。但し高速上がりは新馬戦で一回使ったきりで、競り合いになった時に一抹の不安は残る。

△ポタジェは金鯱賞で強敵相手に3着と健闘したが、追ってからズブいのは相変わらず。直線で同じ脚色になって前に出れない懸念あり。川田騎手騎乗時しか勝っていないだけに、テン乗りの西村騎手が乗りこなせるかどうか。

◎ボッケリーニ
○サトノエルドール
▲マイスタイル
△サンレイポケット、ダノンマジェスティ、ポタジェ
馬複◎or○流し(9点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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