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【競馬予想Vol.375】第43回ジャパンC



トラックバイアス分析・展開予想

  • 土曜は1レースの未勝利戦で18頭立てのブービー人気馬があわや逃げ残りかけたり、メインのキャピタルSでドーブネが余裕で逃げ切ったり、最終レースも中段から内を通ったレッドロワが勝ったりと、逃げ差しに関わらず内が使える状態。最終レース(3歳以上2勝C/芝1,600M)の勝ち時計は1分32秒4と、最終週にしてはかなり速い時計が出た。

  • パンサラッサは普通に競馬をしても勝ち目が無いので目一杯の逃げを打って持続力質の流れを想定。タイトルホルダーが実質の先頭。そしてリバティアイランドとイクイノックスが隣同士。最初のコーナーの入り、4コーナーでの位置関係、そしてどちらが先に動くかの勝負になりそう。


全頭分析

【○】リバティアイランド

(+)オークスで今回に向けての予行演習済み。今回54kg&絶好枠。
(-)古馬一線級と初対戦。特にイクイノックスは現時点の世界最強馬。

【◎】イクイノックス

(+)GI5連勝中。天皇賞秋を異次元の時計で制し向かうところ敵無し。
(-)斤量軽い年下三冠牝馬が隣枠。並んで叩き合いだと分からない。

【▲】タイトルホルダー

(+)昨年の宝塚記念は2番手追走からレコード勝ち。内枠先行で残す。
(-)オールカマーは格下に差し切られる。差しが台頭するなら辛い。

【-】スタッドリー

(+)ケフェウスSで大阪杯より速い時計をマーク。高速決着なら出番。
(-)時計速かった小倉記念は凡退。枠は良いところを引いたが苦しい。

【-】ドウデュース

(+)天皇賞秋は掛かり制御出来ず。叩き2戦目で差し構えて巻き返し。
(-)ドバイ取消の影響でローテがグダグダ。前走もレース勘の問題。

【-】フォワードアゲン

(+)ここ2戦高速決着にそこそこ対応。今回STV賞劇勝時の黛騎手騎乗。
(-)ハンデ貰ってもロクに勝ち負け出来ていない現状でGI参戦は無謀。

【-】イレジン

(+)昨年のフォワ賞でディープボンドの3着。複勝率94.7%の堅実馬。
(-)昨年以降9戦は全て渋った馬場。日本の超高速馬場への対応疑問。

【-】パンサラッサ

(+)堂々逃げ宣言。人気落ちの局面で昨年の天皇賞秋の大逃げ再現。
(-)今回二強が内枠引いて大逃げメリット薄い。距離持たず失速懸念。

【-】ヴェラアズール

(+)京都大賞典は内前決着で度外視妥当。昨年制した舞台で末脚全開。
(-)昨年は内の狭いところを捌いての辛勝。今年は単純に相手が強い。

【-】ダノンベルーガ

(+)昨年の天皇賞秋はパンサラッサ大逃げ展開で3着。今回展開向く。
(-)ゴール前のもう一押しが足りない。2,000Mがベストで距離も長い。

【-】トラストケンシン

(+)ここまでの6連対は全て東京。昨年に引き続き挑戦の意欲は買う。
(-)目黒記念はおろかダイヤモンドSでも通用せず。付いて回るだけ。

【-】チェスナットコート

(+)地方転出前は日経賞2着、天皇賞春5着あり。長期休養明け2戦目。
(-)オールカマーは全く付いて行けず大差シンガリ負け。厳し過ぎる。

【-】クリノメガミエース

(+)元中央在籍馬でデビュー戦は8馬身差勝ち。園田から果敢に参戦。
(-)唯一の芝出走は大差ブービーの馬に10馬身負け。完走で御の字。

【△】ディープボンド

(+)京都大賞典は差す競馬で善戦。前が飛ばして消耗戦になれば浮上。
(-)完全にキレ負けしたダービーの内容を見る限り東京では厳しい。

【-】ショウナンバシット

(+)皐月賞以降は後ろからの競馬で不発。積極策なら一変あり得る。
(-)若葉Sにしても少頭数の湿った馬場。ここでは誤魔化し効かない。

【-】インプレス

(+)新潟記念は内を捌いて3着。良馬場の2,400Mに限れば3戦全勝。
(-)京都大賞典は馬場合わずにしても負け過ぎ。良馬場でも厳しい。

【△】スターズオンアース

(+)Vマイルはスタート良過ぎて脚溜まらず。差し構えで巻き返し。
(-)オークス以降3戦未勝利。天皇賞秋回避でローテ狂いも懸念材料。

【-】ウインエアフォルク

(+)今回のコースでは青嵐賞で捲ってコンマ2秒差。長めの距離合う。
(-)未だ3勝クラス在籍の格下。持ち時計も乏しくどうにもならない。


結論

イクイノックスは現在GI5連勝中だが、唯一危なかったのは宝塚記念。牝馬限定GIIIを勝っただけのスルーセブンシーズにクビ差。しかもスルーセブンシーズは直線で捌き損ねるシーンがあった。2012年のジャパンCでオルフェーヴルは4kg差あったジェンティルドンナに競り合いに持ち込まれて負けた。ただイクイノックスが負けるか?という根本に立ち戻るとやっぱり負けないんじゃない?となる。

リバティアイランドはオークスの直線で完全に抜け出してからも追っていたが、あれは今回の予行演習をしていたらしい。そして今回の斤量はルールとはいえ反則的に軽い。イクイノックスを追いかけたり、イクイノックスより前で競馬をしたら敵わないが、並んでの叩き合いなら競り勝てるかもしれない。但しその可能性はかなり低い。何故なら相手は世界一の馬だから。

タイトルホルダーはパンサラッサ大逃げ展開の2番手で実質先頭を務めそう。タイトルホルダーは昨年の宝塚記念でレコード勝ちしているが、これはパンサラッサが飛ばしてくれたことも大きい。今の東京は内が使えて馬場も高速。パンサラッサが飛ばすことで瞬発力オンリーでもなくなるので、直線に向いてリードを保てていれば残せそう。

スターズオンアースは大阪杯で持続力オンリーの内前高速馬場を後ろから突っ込んでジャックドールとハナ差。シレっとあり得ないことをやっている。ヴィクトリマアイルはスタートが決まって突っ込み過ぎた分の負け。それでも3着は守った。今回の外枠はキツいが、大外に入ったオークスの時も同じことを言われて結果は楽勝だった。天皇賞秋を回避したのが僅かな懸念事項。

ディープボンドは決め手勝負ならどこにもいないが、パンサラッサの参戦で一筋の光が見えたかもしれない。天皇賞春で3年連続2着という持続力スキル持ち。宝塚記念も慣れない差しでイクイノックスにコンマ4秒差、京都大賞典も差し向けて内前馬場で内前を立ち回ったプラダリアとコンマ1秒差。他が脱落する中、渋太くジリジリと差し上がってくるイメージ。

◎イクイノックス
○リバティアイランド
▲タイトルホルダー
△スターズオンアース、ディープボンド
3連複◎1頭軸流し(6点)、3連単F◎→○▲△(17)→○▲△△(9点)

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