【競馬予想Vol.162】第69回毎日杯

今回のテーマ

ディープインパクト産駒の庭

過去10年、ディープインパクト産駒は【5・6・6・12】、単回値61・複回値87。一昨年は出走4頭、昨年は出走3頭でワンツースリー。

ワンターン外回りという切れ味勝負の舞台で、ディープインパクト産駒を狙いから外すのはもはや的中を放棄するに等しい。紐でも良いので加えるべし。

前走1番人気馬は勝てない?

過去10年、前走で1番人気に推されていた馬は【0・8・4・18】、単回値0・複回値75と何故か1頭も勝てていない。一方で前走で2番人気に推されていた馬は【6・2・2・10】、単回値114・複回値76で目下6連勝中。

勝って当然といった評価を受けてきた馬より、次点評価に甘んじていた馬のほうが走るということらしい。前走2番人気で、このレースで3番人気以内に推された馬は【6・2・1・0】とほぼ無双状態。


トラックバイアス分析・展開予想

前開催から引き続きAコース使用。流石に馬場の内側が傷んできているが、外伸びまでには至っておらず、内有利は継続。この中間は火曜にまとまった雨が降り、レースの時間帯も雨模様。ただ小雨程度で多少湿り気を与える程度で、大勢には影響無さそう。明確な逃げ馬が見当たらず、全馬一団から例年通りの上がり勝負を想定。


全頭分析

【◎】ドゥラドーレス

(+)新馬戦は完全負けパターンから突き抜け。追えば追うほど伸びる。
(-)2戦共スタート出負け。後ろからの競馬になりやすく過信禁物。

【△】コマンドライン

(+)ホープフルSは荒れた馬場も影響か。ワンターンコースで立て直し。
(-)前走は出遅れたとはいえ負け過ぎ。今回馬場渋りそうなのもどうか。

【-】セイウンハーデス

(+)こぶし賞はマイペース単騎で善戦。前々で競馬できるのは評価。
(-)マイルでもギリギリの印象。前に行けても距離が延びるのは不安。

【○】ピースオブエイト

(+)アルメリア賞は直線外から長く脚を使って快勝。立ち回り上手。
(-)前走半年振りから今回は中2週。ここ狙いのローテとは言い難い。

【-】ホウオウプレミア

(+)百日草特別はスタート直後外に飛びながら僅差。詰める脚ある。
(-)前走は後方で脚溜めた割にイマイチ。ここも後ろからだと厳しい。

【△】リアド

(+)若駒Sは直線で前が壁で詰め切れず。新馬快勝の舞台で仕切り直し。
(-)一気に交わす脚が無い。今回は他に決め手ある馬多く埋没する。

【-】ベジャール

(+)前走スタートでバカつきながら最終的に逆転。直線長いコース合う。
(-)前走は弱い相手だからこそ届いただけの話。既勝馬相手では辛い。

【▲】テンダンス

(+)つばき賞はドスロー内前とはいえ快勝。前付けから切れる脚使う。
(-)東京スポーツ杯2歳Sは簡単に差される。一気に来られると苦しい。

【-】スーサンアッシャー

(+)前走内前から適度に捌いて快勝。バテずに長く追える脚は魅力。
(-)直線で手前がコロコロ変わる。相手強化のここで押し切りは疑問。

【-】ディープレイヤー

(+)3戦目の東京で差し構えて快勝。再度距離短縮ローテで巻き返し。
(-)前走は力の要る馬場とはいえ負け過ぎ。即巻き返しまではどうか。


結論

前走2番人気で当日3番人気以内の馬から流せばほぼ必中。◎ドゥラドーレスは新馬戦が3番人気、セントポーリア賞も2番人気に甘んじながらいずれも直線突き抜けの強い勝ち方。特に新馬戦は完全負けパターンから突き抜けており、素質の片鱗を感じる。唯一スタートが遅いのが気になるが、追えば伸びるのでワンターン外回りのこの舞台は最適。

○ピースオブエイトは3番人気の新馬戦でグランディア(2勝)とヴェローナシチー(京成杯3着、若葉S2着)、2番人気のアルメリア賞でジュンブロッサム(共同通信杯4着)に勝利。ただ前走はジュンブロッサムが内を捌くのに手間取ったところがあり、敵失の勝利と見えなくもない。水曜のウッドで速い時計が出ていることから中2週でも問題は無さそう。

▲テンダンスはこのコースで未勝利勝ちとつばき賞勝ちの2勝。前者は適度に流れて直線馬群を割る競馬、後者は自ら先手を取ってそのまま押し切る競馬。東京スポーツ杯2歳Sは前付けから唯一残っての3着。ただ一気に来られると辛いので、なるべく前付けすることが好走の絶対条件。

△コマンドラインはホープフルSで出遅れた上、1コーナーで馬がバカついていて競馬になっていなかった。仮にもサウジアラビアRCでスタニングローズを完封した馬が弱いはずがなく、スタートを決めて前付けなら格好は付けてくるはず。但しデビュー当初から1番人気に推されるような馬はこのレースで2着止まりのケースが非常に多い。ちなみに2つ上の全兄アルジャンナはこのレースで2着だった。

△リアドは前付けで折り合いが付いて速い脚が使える。若駒Sは直線で内を捌くのが遅れてリューベックの後追いになってしまった。距離短縮でワンターン外回りに替わるのはプラス。しかしこの馬もデビュー当初から連続1番人気に推されていて「毎日杯で勝てない」パターンに合致。

◎ドゥラドーレス
○ピースオブエイト
▲テンダンス
△コマンドライン、リアド
馬単◎1着流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?