【競馬予想Vol.29】第35回中日スポーツ賞ファルコンS

1987年に「中日スポーツ賞4歳ステークス」の名称で創設された当初は1,800M戦で、1996年にスプリント戦となり、2001年に現名称に変更。2007年に6月から3月に施行時期が繰り上げられ、2012年に1,400Mに距離延長されて今日に至る。

昨年2着ラウダシオンは次走NHKマイルCに直行して勝利を収めたが、直行する例は稀で、距離延長後の9年で12頭しかいない。中途半端な時期に中途半端な距離で行われるため、アーリントンCやニュージーランドトロフィーといったマイル重賞よりメンバーレベルは低め。その結果…。

2021ファルコンS過去9年上位3頭人気・単複配当一覧

荒れる。3連複は'12年から'18年まで7年連続万馬券決着。距離延長後の9年で1番人気が連対できたのはたったの2回で、距離延長直後は二桁人気馬がバンバン上位に来ていた。

2021ファルコンS過去9年ラップタイム一覧

中京芝1,400Mはスタートから最初のコーナーまで約515M、直線走路は412.5Mと直線部分が長い。またスタートしてからしばらく上った後に直線に向くまで下りになっていて、前半突っ込んだ流れになりやすい。過去9年の結果を見ても差し・追い込みの台頭が目立ち、4コーナーで4番手以内に位置していた馬は過去9年で2勝に留まっている。

このメンバーならスピードの違いでモントライゼがハナ。京王杯2歳Sは2番手追走で抑えが効いて前後半落差無し(34秒7-34秒7)だったが、朝日杯フューチュリティSはハナに立って抑えが効かず前傾ラップ(33秒7-35秒4)で沈没。今回も外枠から抑えが効かず突っ込んだ流れになるとみて、前傾ラップの差し狙い。

◎ルークズネストは内前天国だったシンザン記念で唯一外差しで突っ込んできて2着。内ピタで逃げ切ったピクシーナイトよりも強い競馬をした。速い流れに対する適性は未知数だが、直線部分が長く差しが活きる舞台で引き続き注目。

○グレナディアガーズの前走は開催が進んでも内が残るトラックバイアスの恩恵を受けてのレコード勝ち。9月の中京未勝利戦では前傾ラップのレコード決着でダレて4着に敗れているが、今回はGIからの格落ち戦。普通に勝ち負けするのでは。

▲ヴィジュネルは新馬戦でアールドヴィーヴル(次走クイーンC2着)にハナ差2着の後、京都のマイル戦で落差1秒6の前傾ラップを差し切り勝ち。中京コースは前走で予習済み、栗東坂路4F51秒6-1F12秒2(水曜3歳全体3位タイ)の自己ベストをマークした今回は狙い目。

△ファルヴォーレは落差2秒以上の前傾ラップを差して2勝。この距離で1分20秒台の持ち時計があるのはグレナディアガーズと同馬のみ。前走は前後半ほぼフラット、内前天国のマイル戦を後方外回しで差し脚不発。今回は距離短縮かつ前に行く馬が明確、前がやり合ってくれれば差しが届く。

△ロードマックスは2戦連続で内前有利の馬場で外枠を引き、外を走らされて負け。モントライゼが直線早めに抜け出した京王杯2歳Sで差して際どい2着があり、差しに回ってナンボ。中京マイスター・福永騎手の手綱捌きにも期待したい。

△サルビアはハイペースのファンタジーSでも掛かる位で折り合いがカギ。前走は折り合いを重視した結果力んで走っていたが、外が伸びる馬場で内を通ってコンマ4秒しか負けなかった。距離短縮で先導役もいるここは気分良く行けるはず。

◎ルークズネスト
○グレナディアガーズ
▲ヴィジュネル
△ファルヴォーレ、ロードマックス、サルビア
馬複◎流し(5点)、3連複F◎○-◎○▲-◎○▲△△△(10点)

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