【競馬予想Vol.91】第75回朝日杯セントライト記念
東の菊花賞トライアル。皐月賞やダービーを使って夏を休養に充てた馬と夏開催で力をつけてきた馬との激突。この力関係の把握が馬券攻略のカギ。
過去10年の前走クラス別成績を見ると一目瞭然、GI経由組が他を圧倒。全頭ベタ買いでも単勝・複勝共に期待値が100を超えている。ダービーを経由した馬は【7・6・5・19】、該当馬が1頭しかいなかった2013年(ヒラボクディープ13着)を除く9年で1頭以上が連対している。軸はダービー組の中から選ぶのが無難。
ダービーにおける着順は不問で、二桁着順からも普通に巻き返しが効いている。ダービーに出走したということは、それまでに賞金を稼いでいたかトライアルで上位に入っていたということの裏返し。ダービーの結果が振るわなくても、他で強い競馬をしていればOK。
過去10年、条件クラスを経由した馬は500M以上の距離延長組、または距離短縮組が全滅。1,800Mを経由した馬の成績が良いが、他よりもまだマシといった程度。非根幹距離経由のほうが良いという見立ても出来なくはない。
4戦オール先制のノースブリッジがハナ。タイトルホルダーが2番手でこれをがっちりマークして、レッドヴェロシティ、ルペルカーリア、ソーヴァリアント、ワールドリバイバルも前へ。タイムトゥヘヴン、オーソクレース、グラティアスらも出来れば前に行きたい。見事なまでに前に行きたい馬だらけ。競り合いは起こらないにしても前は相当なプレッシャーがかかりそうで、展開妙味は後方待機勢。
【-】ベルウッドエオ
ブリンカーをつけた前々走、東京芝2,400Mを大外捲りで初勝利。前走福島の1勝クラスは古馬相手に善戦。ただこのメンバーに入ると力が見劣る。
【-】アサマノイタズラ
皐月賞は軽く出負けした後折り合いを欠き、ラジオNIKKEI賞は内枠から引く謎騎乗で惨敗。そもそも行き脚が今一つで、内枠でも魅力を感じない。
【▲】ヴィクティファルス
皐月賞は4コーナー外回し、ダービーは高速馬場でキレ負け。今回は展開が向きそうだし、内突きで一考。好調・池添学厩舎の勢いに乗りたい。
【-】タイムトゥヘヴン
ここ2戦は時計が速過ぎて対応出来ず。ただ中山でも弥生賞でタイトルホルダーらに完敗しており、ここでの逆転は厳しそう。
【-】ノースブリッジ
ラジオNIKKEI賞は内前天国で前に付けたことが奏功。中山でも4馬身差逃げ切りがあるがドスロー。今回は直後のマークが強大で苦しい。
【-】レインフロムヘヴン
ハナを奪って2勝マークもここ2戦は行き脚今一つで後ろからの競馬。前に行った上でマイペースなら巻き返しがありそうだがアテにならない。
【◎】タイトルホルダー
スロー逃げの弥生賞はともかく、外枠から果敢に行った皐月賞でも2着確保。差し優勢のダービーで先行して6着。ここでは力が違う。
【-】レッドヴェロシティ
水仙賞はドスロー、その後青葉賞、駒ヶ岳特別と距離を延ばして善戦も、そこそこ行く馬が揃ったここは追走一手になりそう。
【-】カレンルシェルブル
小倉の高速馬場で素質開花、1勝クラスを楽に突破。前付けで勝っている点は評価したいが、定量56kgで急坂コースに替わるのは懸念材料。
【-】オーソクレース
ホープフルSでタイトルホルダーに先着したとはいえ、内ピタ先行の分先んじただけ。9か月振りの実戦で、春の経験の差は如何ともし難い。
【-】ルペルカーリア
ハイレベルの毎日杯で前付けの4着、京都新聞杯は自ら先手を奪って2着。悪くはないが勝ち切るところまではいかない。今回は同型が多く苦戦。
【○】ソーヴァリアント
利尻特別はラスト3ハロン33秒1の急加速ラップで圧倒。藻岩川特別もエイシンヒテンの逃げを難なく交わした。前付けから速い脚が使えるのは脅威。
【-】グラティアス
皐月賞は4コーナー外回し、ダービーは外に壁を作れず前に出過ぎて敗退。京成杯が色々恵まれた勝利で、実力誇示という程の力は持っていない。
【-】ワールドリバイバル
スプリングSは直線先に抜け出すも失速。ラジオNIKKEI賞は内前天国で前付けで残って当然。今回は同型が多く、大外枠からでは厳しい。
◎タイトルホルダー
○ソーヴァリアント
▲ヴィクティファルス
馬複3頭ボックス(3点)
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