【競馬予想Vol.353】第57回スプリンターズS
トラックバイアス分析・展開予想
今週は雨が降らず、散水だけで水分維持。土曜朝のクッション値は9.0、含水率は13～14％とやや水分を含んだ状態。昨年の同日もクッション値は9.0だったが、含水率は10.9～13.0％と今年より乾燥していた。
先週から土曜の芝のレースを見る限りではやはり内が優勢。内前でそのままというよりは内から追い上げてきた馬が勝ち負けしているという印象。内が使えるので、最短距離を通った馬が勝ち負けするという当然過ぎるロジック。なお、土曜11レースの秋風S（3歳以上3勝C/芝1,600M）はルージュエクレールが外差しを決めたが、これは馬がズバ抜けていただけの例外として取り扱いたい。
土曜10レースの勝浦特別（芝1,200M）は行った行ったで決したが、テン3ハロン34秒7というスローで、時計（1分9秒2）も2レースの未勝利戦よりコンマ5秒速いだけのお粗末な内容だった。ちなみに昨年の勝浦特別は1分7秒7で決している。
テンのスピードは断然ジャスパークローネだが、テイエムスパーダが2番枠を引いたことで先行争いが生じるかもしれない。中山芝1,200Mはスタートから下りということもあり、テン3ハロンは今年も32秒台突入を想定。昨年はテイエムスパーダが逃げて、テン3ハロンは32秒7だった。
このレースが難しいのは、これだけ速いのに例年前に行った馬が何頭か残ってしまうところにある。展開的には差しだが、前に行く馬にも十分注意を払いたい。
全頭分析
【◎】ナムラクレア
（＋）スプリント戦線の上位常連。距離ロス抑えれば勝ち抜けの力ある。
（－）内優勢は周知の事実で前が壁になる懸念あり。全ては捌き次第。
【－】テイエムスパーダ
（＋）セントウルSは快速を活かし切って快勝。内枠引けたのは大きい。
（－）前走ですら押してハナ。今回テンのスピードMAXの同型がいる。
【－】ピクシーナイト
（＋）一昨年の勝ち馬。前走で太め叩いて今回初ブリンカー。一変警戒。
（－）追い切りで仕上げるのを諦めた様子。能力ピークアウトした感。
【－】ナランフレグ
（＋）キーンランドSは外伸び馬場で終始内通し。今回は内突きで妙味。
（－）行き脚が極端に遅い。終いの脚は未だ健在だが信用出来ない。
【△】ウインマーベル
（＋）昨年内を通って2着。からっきしの重下手で前走はノーカウント。
（－）昨年は上手く捌いたが基本差し構え。前に先抜けされると苦しい。
【○】ママコチャ
（＋）北九州記念は内前ワンスリーを外差し2着。スプリント適性高い。
（－）前走は道中一段後ろに置かれる。ここでも後手になると届かない。
【－】オールアットワンス
（＋）アイビスSDは内枠から外に寄せて差し切り。内捌ければ一発ある。
（－）新潟で負かした相手は弱い。決め手は魅力だが来れるかは別の話。
【－】メイケイエール
（＋）昨年は4角で外に跳んで終了。今回ハミ工夫で操縦性アップ期待。
（－）周りを囲まれる悪枠。揉まれてヒートアップなら競馬にならない。
【△】アグリ
（＋）阪急杯は内前先行で完勝。セントウルSは意表突く差しで僅差。
（－）策に溺れそうな鞍上が不安。ここも後ろからだと取りこぼしも。
【－】マッドクール
（＋）CBC賞は直線で走りぎこちなくなる。高速決着は歓迎で巻き返す。
（－）他も軒並み速く埋没。前には行けそうだが粘り切れるかは微妙。
【－】ジュビリーヘッド
（＋）昨年の船橋Sが加速ラップの完勝。時計出る馬場で一変あり得る。
（－）このメンバーと枠順で前に行けるか疑問。追走強要なら苦しい。
【－】ドルチェモア
（＋）内前先行シチュエーションでGI勝ち。前走で速さ慣れなら激走も。
（－）前走も付いて行くだけでやっと。なんちゃってGI馬の悲哀感じる。
【▲】ジャスパークローネ
（＋）スタート・行き脚共に速くハナは容易。枠はどこでも関係無い。
（－）相手格段に強化。マイペース逃げでも付いてこられるとしんどい。
【－】エイシンスポッター
（＋）オーシャンSは外差しで3着。ここ2走は開幕週で酌量の余地あり。
（－）行き脚緩く後ろに置かれる。いい脚使って結局届かずになりそう。
【△】キミワクイーン
（＋）函館SSは敢えて下げて外差し決める。無欲の外差しで喰込み注意。
（－）内を固められるのはやはりしんどい。先抜けに対してはお手上げ。
【－】モズメイメイ
（＋）武豊騎手が乗るとスタート抜群。大外でも内締めながら先行可能。
（－）他にもスタート速い馬いて埋没。差しの競馬が出来るとも思えず。
結論
今週もずんだもん動画でお楽しみください。
【11月28日更新】動画公開は終了しました。
◎ナムラクレア
○ママコチャ
▲ジャスパークローネ
△ウインマーベル、アグリ、キミワクイーン
馬複◎or○流し（9点）、3連複◎or○1頭軸流し（16点）
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