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【競馬予想Vol.449】第74回安田記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 火曜に25.5ミリ、金曜にも19.5ミリの雨を観測。水・木曜と散水が実施され、金曜朝時点のクッション値は7.3。ただ翌日には9.7まで回復しており、土曜7レース(3歳以上1勝C/芝1,400M)で1分20秒3という速い時計が出た。連続開催でも馬場は依然として軽くて速い。内前しか来れないといった感じはなく、むしろ外差しも届いている。トラックバイアスはフラットからやや外差し。

  • 但し日曜朝にかけて再び降雨があり、日曜朝時点のクッション値は8.8。この後は午前中は曇り、昼過ぎからまた降るという予報。パンパンの良馬場は望み辛い模様。勝ち時計1分32秒台後半~1分33秒前半のイメージ。

  • ドーブネかウインカーネリアンの逃げ。テンのスピードはウインカーネリアンのほうが速いが、ハナには拘らない様子。枠が内のドーブネが前、ウインカーネリアンは2番手。ジオグリフも前へ。セリフォスやエルトンバローズ、香港勢2頭も早めに押し上げて先行グループに加わりそうで、前に行きそうな馬が明確。香港馬、特にロマンチックウォリアーの仕掛けに連動しそうなだけに展開妙味は差し。


全頭分析(香港馬名併記)

【-】カテドラル(哥徳教堂)

(+)真後ろから押し上げる競馬で善戦。広い府中に替わって一撃狙い。
(-)スタート下手で必ず出遅れる。速さ皆無でここも付いて回るだけ。

【△】ガイアフォース(地神力)

(+)驚愕レコード決着の天皇賞秋で先行して5着。今回内枠先行妙味。
(-)包まれるとイラつく面あり。この内枠は行き切れないと諸刃の剣。

【-】レッドモンレーヴ(赤夢)

(+)京王杯SCは脅威の上がり3ハロン32秒2。前がやり合えば突き抜け。
(-)スタート決めても真後ろからの競馬。単純に届くかどうかの問題。

【-】ジオグリフ(地標圖形)

(+)終始内通って押し上げた中山記念で粘りの3着。この内枠は好感。
(-)一貫性の無い場当たりローテ。渋った馬場歓迎もマイルは未知数。

【◎】ナミュール(匯兩川)

(+)安田記念は出遅れて何も出来ず。今回前に行く馬明確で展開向く。
(-)富士SもマイルCSも大外後方一気。この枠だと下げての競馬濃厚。

【-】ドーブネ(小艇)

(+)4角先頭なら【3・3・1・0】。今回も空気扱いで前残りに要注意。
(-)前走Aコース替わりで内前有利。今回ウインカーネリアンと競合。

【-】ロマンチックウォリアー(浪漫勇士)

(+)プログノーシスに3戦全て先着。マイルGIでも強敵相手の2着あり。
(-)殆ど洋芝の香港での実績、それも2,000M。府中マイルの適性不明。

【-】エアロロノア(盜海豪奪)

(+)一昨年のこのレースで7着もコンマ2秒差。末脚自体はGIでも通用。
(-)後ろからの馬でアテにならない。速い時計の対応力にも限界あり。

【-】パラレルヴィジョン(原生藝術)

(+)ニューイヤーSは馬群を捌いて快勝。前付けから先に抜け出せる。
(-)前走は前残りで負かした相手も激弱。GIで即通用のレベルに無い。

【○】ソウルラッシュ(神志勇進)

(+)京成杯AHで前々&高速戦を克服。水分含んだ馬場で三度目の正直。
(-)前が詰まった一昨年はともかく昨年も完敗。レース相性に難あり。

【△】ウインカーネリアン(紅瑪瑙)

(+)東京新聞杯で2年連続連対。スプリント戦経由で行き脚強化狙い。
(-)昨年17番枠とはいえハナ奪って完敗。今回もドーブネの出方次第。

【-】フィアスプライド(決志驕驥)

(+)3走前と前走は前付けで1分32秒台マーク。人気大暴落で妙味あり。
(-)前走は内枠先行の賜物。中頃の枠、中2週で牡馬相手では厳しい。

【▲】ステラヴェローチェ(星光速)

(+)内前決着の大阪杯で大外一気の4着。道悪の東京マイル勝ちあり。
(-)前付けだと速さ負け、構えても届かず。勝ちパターンが見えない。

【-】コレペティトール(排練導師)

(+)元町S、京都金杯と速い流れを内突き連勝。内に潜り込んで一発。
(-)前走も内突くも完敗。長い直線合いそうだが単純に力が足りない。

【-】ヴォイッジバブル(遨遊氣泡)

(+)マイルは【3・1・2・1】と安定。香港GCは浪漫勇士にクビ差2着
(-)初遠征のドバイターフは1秒5差の惨敗。速い時計決着に不安残す。

【-】エルトンバローズ(傲蹄巴魯)

(+)毎日王冠で先行して安田記念1・3着馬を完封。今回初ブリンカー。
(-)国際厩舎で普段と異なる調整。前付けの馬だけにこの枠は辛い。

【△】セリフォス(秀逸小島)

(+)昨年は前々の競馬でソングラインの2着。前走叩き台でここ本番。
(-)一昨年は15番枠から4着。好位取れても外々の競馬だとしんどい。

【-】ダノンスコーピオン(野田赤蠍)

(+)NHKマイルCを制した時と同じ枠。京王杯SCで復調の兆し見せる。
(-)昨年も京王杯SCコンマ5秒負け経由で完敗。上積みに期待し難い。


結論

ナミュールは香港馬2頭を筆頭に前に行きそうな馬が明確な今回は展開が向きそうなのと、マイ格言「雨が降ったらハービンジャー」でヴィクトリアマイルに引き続き中心視。そもそも前走は海外帰りで調整期間が短かったのと出遅れたのでノーカウント。実績は富士SとマイルCSの連勝、洋芝小回りのアウェー香港(香港マイル)で3着、ドバイターフの実質勝利(ハナ差2着)でお釣りがくるレベル。先週はノリさんがいいところ見せたんだから、今週は頼むぜユタカさん。

ソウルラッシュは一昨年が壮絶な前詰まりで13着でノーカウントするにしても、昨年も9着敗退。時計勝負になると厳しいので雨が降るのは好都合。一昨年と今年のマイラーズCの突き抜け方は道悪巧者の証。ナミュールと一緒に大外から突っ込んでくるイメージ。

ステラヴェローチェは大外強襲4着の大阪杯の内容が今回想定される展開にジャストフィット。馬場悪化は大歓迎。横山典弘騎手はステラヴェローチェに騎乗してサウジアラビアRC勝ち、朝日杯フューチュリティS2着の実績あり。一昨年の日経新春杯で2着に負かされたヨーホーレイクが昨日の鳴尾記念を勝った。ここはステラヴェローチェ奮起のターン。

セリフォスは東京マイル実績ありの安田記念リピーター。パンパンの良馬場なら軸だったが、渋ると魅力半減。ウインカーネリアンも東京マイル実績ありの安田記念リピーター。高松宮記念のような2番手追走なら持ち前のスピードで居残れるかもしれない。

ガイアフォースは驚愕のレコード決着になった天皇賞秋で先行して5着が推せる根拠だったが、馬場が渋るのはマイナス。ただ昨年のマイラーズCで差してソウルラッシュに先着、このレースでも差してコンマ2秒差の4着だし、ここは一旦引いて直線外から追い込む競馬に期待したい。

ロマンチックウォリアーはGI7勝の実績は認めてもマイルGIは未勝利。幾ら香港馬が強いと言ってもそれは小回り平坦洋芝の「お家」での話。郷に入らば郷に従え。ワンターン坂あり高速マイルのここも勝てるというのは甘い考え。お前はイクイノックスではない。グッドババの二の舞。

◎ナミュール
○ソウルラッシュ
▲ステラヴェローチェ
△セリフォス、ウインカーネリアン、ガイアフォース
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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