【競馬予想Vol.277】第57回小倉大賞典

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜と火曜にごく弱い雨が降り、土曜と今日も雨模様。先週のまとまった量の雨も残っていて馬場が重たい。含水率は4コーナー13.5%、ゴール前12.1%、日曜朝時点のクッション値は7.4と不良に近い状態。

  • 冬の小倉にありがちな「外しか勝たん」状態。前で押し切るにしても直線で馬場の外目に持ち出さないとゴール前で競り負けてしまう。雨が降るとその傾向が一層増す。

  • ペース想定:やや速い(57秒台、3番手以降58~59秒台)

  • 折り合いを捨てた暴走機関車レッドベルオーブが例の如く大逃げ態勢。テイエムスパーダもスタートが決まれば行くしかなくこれに追随。離れた3番手にアルサトワ、ウイングレイテスト、レッドランメルトが続くという隊列を想定。3番手以降はアルサトワのペースでやや速いぐらい。4コーナーで好位集団が前を捉えて抜け出したところを大外から貫きそうな馬を狙う。


全頭分析

【△】カテドラル

(+)福島記念は前残り決着で出番無し。今回飛ばす馬おり展開向く。
(-)スタート遅く後手がデフォルト。この枠から差し届くかどうか。

【-】レッドランメルト

(+)中山金杯は外枠から前付けが堪える。得意距離で仕切り直し。
(-)今の小倉は内が伸びない。最短距離通っても押し切れるか疑問。

【-】テイエムスパーダ

(+)距離は違えど小倉で圧勝あり。シルクロードSは出遅れで度外視。
(-)一周コースは初出走。距離持つかに加えて折り合い付くかも不安。

【-】レッドベルオーブ

(+)同コースの小倉日経OPで大逃げ打って快勝。今回初ブリンカー。
(-)抑えが一切利かない暴走機関車。全速で飛ばして残れるかどうか。

【-】ゴールドギア

(+)昨夏の札幌日経OPで捲って僅差2着。ハンデ差活かした差し注意。
(-)前走ハイペースで後方を付いて回っただけ。今回も距離足りない。

【-】ヒンドゥタイムズ

(+)前々走距離長く、前走内前馬場で酌量余地あり。外差しで浮上。
(-)小倉記念2着とはいえ5馬身負け。ハンデと実績が見合っていない。

【-】バジオウ

(+)行き脚良く前付け出来ているのは評価。斤量も前走より軽くなる。
(-)前走も4コーナーで置かれる。追い上げる脚無く今回も厳しい。

【-】インテンスライト

(+)マイル戦で前付けできる速さある。直線平坦で変わり身あれば。
(-)オープン入りしてから頭打ち。距離もベストより若干長く苦しい。

【-】サトノエルドール

(+)白富士Sは瞬発力戦でキレ負け。捲る脚あり小回り替わりは歓迎。
(-)多頭数のレースだと相対的に置かれやすい。捲り切れるか疑問。

【-】フォルコメン

(+)ダービー卿CTは大外一気に賭けて2着。嵌った時の末脚強烈。
(-)前付けしても差しても足りない器用貧乏馬。基本的に力不足。

【△】ダンディズム

(+)前走レッドベルオーブの逃げを捲り差して2着。引き続き期待。
(-)前走直線で内から簡単に掬われる。今回更に相手揃い微妙。

【-】ウイングレイテスト

(+)ニューイヤーSはスタート決めて押し切り。番手追走も可能。
(-)前走は開幕週&内枠先行の甘々設定。今回は他に速い馬いる。

【○】ホウオウエミーズ

(+)適度に荒れた芝は得意。縦長の展開で位置が取れれば勝ち負け。
(-)このところ後ろに置かれる。ハイペース追走で脚溜まるか微妙。

【◎】ロングラン

(+)前走やや出負けして終始外回して届かず。栗東滞在効果に期待。
(-)前々走も出遅れ。自ら位置取り悪くしてしんどい競馬をする。

【▲】フォワードアゲン

(+)中山金杯は直線で外に持ち出し良く伸びる。捲り効けば通用。
(-)後ろから行く馬で展開頼みな面は否めない。外回し過ぎ懸念。

【-】アルサトワ

(+)絡まれず行けると渋太い。今回は前が飛ばす展開で偽装単騎可能。
(-)オーバーペースだと簡単に沈む。荒れた馬場で粘り込みも困難。


結論

ロングランはディセンバーSが出負けして終始外を通って詰め損ねるといった内容。スタートは上手くないが、今回は前がぶっ飛ばしてくれるので外を回らされるという点では不安が軽減される。ローカルハンデ重賞にも関わらず先月末から栗東入りさせて、かつ一週前のコース追いでラスト2ハロン11秒0-10秒9という謎に速い時計を出しているだけに期待したい。

ホウオウエミーズは全9連対のうち8連対が1,800Mで、残る1連対も2,200M戦という非根幹距離マイスター。しかも良馬場【0・3・0・10】に対して良馬場以外【5・1・0・3】という極端な偏りがある。格落ち戦&非根幹距離&馬場緩い&外差しというシチュエーションはベストマッチ。

フォワードアゲンは洋芝のSTV賞で黛騎手を背に早めに動いて完勝。良馬場以外で【2・1・0・1】と渋った馬場は歓迎。中山金杯も後方外から追い込んで上がり3ハロン最速をマークしており、ここへの「予行演習」は済んだと解釈できる。

ダンディズムは出遅れ率100%のスタート下手だが、前走はレッドベルオーブの暴走逃げの中で位置を取りに行って2着。元々末脚自慢タイプで展開が嵌っただけの感も否めないが、今回もレッドベルオーブが逃げるので引き続き押さえたい。良馬場以外は【2・2・1・2】のパワー差しタイプ。

カテドラルは重賞6連対でこのメンバーに入ると実績ダントツ。このコースはオール野芝の高速馬場とはいえ中京記念で2年連続2着。重たい馬場で内枠から58kgを背負って来れるのかという点で疑問だが、ハイペースの差し決着は向くし、追い切り気配も抜群なだけに押さえには入れておく。

◎ロングラン
○ホウオウエミーズ
▲フォワードアゲン
△ダンディズム、カテドラル
馬複5頭ボックス(10点)

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