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【競馬予想Vol.384】第75回朝日杯フューチュリティS



トラックバイアス分析・展開予想

  • Aコース使用6日目。土曜は終日稍重で行われ、芝5レースは全て4コーナーで4番手以内の馬が勝利。7レース(2歳未勝利/芝2,000M)や10レースの甲東特別(3歳以上2勝C/芝1,600M)は後方外からの差しも入っており、馬場はフラットと見ておきたい。ちなみに甲東特別は昨年も稍重で行われて1分34秒3、今年は1分33秒7で決着した。

  • セットアップが行きそうだがスピードは普通。内からエコロヴァルツ、大外からシュトラウスの仕掛けも考えられる。いずれにしても例年より緩い流れを想定。好位付けからの先抜けが基本。中団以降からの差しではしんどそう。


全頭分析

【-】エコロヴァルツ

(+)2着に下した2頭がいずれもOP勝ち。内枠先行で残せる力はある。
(-)2戦共周回コースのスロー戦。ワンターンマイル戦では勝手違う。

【-】ミルテンベルク

(+)京王杯2歳Sは序盤掛かってガス欠。強い勝ち方した阪神で反撃。
(-)距離延長は現状不安しかない。折り合って脚伸ばせるかどうか。

【◎】ジャンタルマンタル

(+)デイリー杯2歳Sは直線最内から抜け出して楽勝。まだ余裕残し。
(-)前走は後方待機の人気薄が押し寄せたようにレースレベル微妙。

【▲】サトミノキラリ

(+)折り合い従順、いい脚を長く使うタイプで距離延長は良さそう。
(-)少頭数で何もせず進路確保の楽な競馬。同型多数の今回は苦しい。

【-】タガノエルピーダ

(+)好スタートから前付けして楽勝。ラスト2ハロンは11秒0-11秒0。
(-)テン3ハロン36秒台の緩い流れ。ペースアップへの対応は未知数。

【-】セットアップ

(+)デビュー戦は無理ゲー。札幌2歳Sは直線で後続に差を広げる楽勝。
(-)他が行かずに楽している面否めず。ワンターンマイルで粘り疑問。

【△】オーサムストローク

(+)中山未勝利戦はスタート決めて直線離す楽勝。前付けセンス優秀。
(-)前走はドスローの凡戦。今回は同型に重賞勝ち馬がいて厳しい。

【○】ダノンマッキンリー

(+)デビュー戦は前付け、秋明菊賞は出遅れて外差し。まだ余裕あり。
(-)ややスピード寄り。道中我慢効かせる競馬に対応できるかどうか。

【△】クリーンエア

(+)新潟2歳Sで後の2歳女王と2馬身差。差し脚フル発揮なら通用する。
(-)鞭が入った方向にヨレて真っ直ぐ走らない。かなり乗り難しそう。

【-】バンドシェル

(+)京王杯2歳Sはどっちつかずの位置取り。差し構えて突っ込み狙い。
(-)デビュー戦は力の要る馬場。前走のような時計勝負だとしんどい。

【-】タイキヴァンクール

(+)前走は終始外を通って楽勝。前々走を見る限りマイルもこなせる。
(-)前走を含めて時計が物足りない。前に行けても粘り込みは困難。

【-】タガノデュード

(+)前走初のマイル戦で加速ラップ刻んで完勝。道中脚溜めて一発。
(-)前走もドスロー。単純に脚遅く今回は付いて回るだけになりそう。

【-】ナムラフッカー

(+)デイリー杯2歳Sは4角大外から追い込んで3着。構えてもう一丁。
(-)前走は11頭立てかつ前が止まる展開。相手も更に揃って厳しい。

【-】ジューンテイク

(+)こうやまき賞は4角から動いて直線長い競り合い制す。渋太い。
(-)中2週を使った後の中1週。追い切り手控え気味でGI挑戦は無謀。

【-】エンヤラヴフェイス

(+)デイリー杯2歳Sはフリー差しで復調。揉まれ弱く外枠は歓迎。
(-)この頭数で直線捌けるか疑わしい。外差しだと多分間に合わない。

【-】アスクワンタイム

(+)京王杯2歳Sは出遅れで度外視。無欲の差し構えで小倉2歳Sの再現。
(-)短距離の差し馬。溜めて伸ばす競馬が向いているとは思えない。

【△】シュトラウス

(+)被されるとイラつくだけに大外枠歓迎。マイペースなら押し切る。
(-)前走は単調な前残り決着。気分良く行き過ぎて差され負け懸念。


結論

ジャンタルマンタルはスタートが速くて、折り合いが付いて、狭いところからでも抜けてこれるという現時点で完成度の高い馬。今回はGIにしては緩い流れ想定で、今回も内枠先行でアッサリ濃厚。本来は鮫島さんでここを勝つ予定だったのに、大人の事情で川田さんにスイッチ。万が一でもここは負けは許されない。負けたら川田さんは鮫島さんより下手ということになる。

ダノンマッキンリーは秋明菊賞をレース史上2位の時計で勝利。それも出遅れて差す競馬で2馬身半抜けるという内容。2014年に秋明菊賞を1分20秒5のレースレコードで勝ったムーンエクスプレスは次走阪神ジュベナイルフィリーズで18頭立ての大外枠から先行して4着(12番人気)。時計とパフォーマンスが連動するのならここは楽勝まで想定したい。

サトミノキラリはスピード寄りだが綺麗に折り合いが付いて、スパートしてジワジワ伸びる。短距離実績しかないが短距離馬という感じがしない。父ビッグアーサーで敬遠されているっぽいがむしろ人気が落ちて好都合。母方にストロベリーロード(Strawberry Road)がいるのはドウデュースやリバティアイランドと同じ。

シュトラウスは気難しくガーッと行くだけの馬。言うなれば牡馬版メイケイエール。東京スポーツ杯2歳Sは完勝だったがラスト1ハロンは急激に減速している。大外枠を引いたことで揉まれることはなくなった半面、壁を作れず勝手に行ってしまう恐れがある。GIIまでならガーッと行くだけで勝てるが、GIはそんなに甘くない。メイケイエールを見ていればよく分かる。

クリーンエアはデビュー戦で前が塞がりかけながらラスト外に持ち出されてからが凄い脚。新潟2歳Sでも散々前が壁になりながらアスコリピチェーノとコンマ3秒差。鞭を入れるとその方向に大きくヨレる悪癖がある馬で、真っ直ぐ走りさえすれば今回のメンバーでも対等に渡り合える。ジャンタルマンタルを強奪された鮫島さんの意地を見たい。

オーサムストロークは中山未勝利戦が1分34秒7、ベゴニア賞が1分37秒0と勝ち時計がイマイチだが、幸いにも今回も飛ばしていきそうな馬が不在。スピードは無くても前付けセンスはある。そもそも阪神で行われるようになった2014年以降、東京芝1,600Mを勝った直後の馬が【5・1・3・0】と現状ハズレ無しの状況なので買わざるを得ない。

◎ジャンタルマンタル
○ダノンマッキンリー
▲サトミノキラリ
△シュトラウス、クリーンエア、オーサムストローク
馬複◎流し、○-▲(6点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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