【競馬予想Vol.188】第136回目黒記念

今回のテーマ

単勝10~20倍台の軽ハンデ馬を狙え

過去10年、単勝オッズ10~20倍台の馬は【5・4・5・46】、単回値158・複回値108とベタ買いでプラス圏。このうち負担斤量が52~55kgの馬は【3・4・3・27】、単回値136・複回値118で現在4年連続で連対中。

ハンデ戦らしく格下の健闘が目立ち、新聞に△が2つ3つ付く程度の単勝10~20倍台の馬が馬券に絡むことで荒れている。2018年はワンツーフィニッシュ、2012年は2着と3着、2014年も1着と3着に来ており、「オッズ張り」はお手軽なのに有効。


トラックバイアス分析・展開予想

今週からCコース使用で、内の荒れた部分が結構カバーされて外伸びが吸収された印象。バイアス的にはフラットと判定。クッション値は金曜が8.2、土曜は9.0と天候と共に回復。先週の日曜は8.9、オークスは2分23秒9で決着。超高速ではないが芝は軽くて時計が出る馬場状態。明確な逃げ馬不在で、前付けしたい馬も少ない。昨年と同様、行った者勝ちになりそう。控えたらアウト。枠は外より内。


全頭分析

【-】ゴールドギア

(+)4走前からブリンカー着用。終いの脚は重賞でも十分通用する。
(-)行き脚皆無で常に後方からの競馬。前が止まらない限り出番無し。

【-】ボッケリーニ

(+)日経賞はタイトルホルダーを追い詰めて2着。ここなら力上位。
(-)トップハンデ背負った中日新聞杯がイマイチ。距離も若干長い。

【△】バジオウ

(+)前々の立ち回りで安定。ここは展開が向きそうで押し切り期待。
(-)前走は前でかなり楽しながら結局辛勝。距離が延びるのは不安。

【◎】ベスビアナイト

(+)勝ち鞍はいずれも2,400M以上。追ってから渋太く脚を伸ばせる。
(-)トップスピードは平凡。前の馬に素早く立ち回られるとしんどい。

【-】トラストケンシン

(+)甲斐路Sは脚を溜めて突き抜け。今回久し振りにブリンカー着用。
(-)軽ハンデ貰った昨年も普通に凡退。この条件が良いとは言えない。

【-】ダンディズム

(+)御堂筋Sは直線前が開いてからいい伸び。直線長い東京合いそう。
(-)基本的に真後ろから行く馬。軽い芝で時計勝負になると厳しい。

【-】ランフォザローゼス

(+)直線一気に賭けたダイヤモンドSで2着。同じハンデで再現狙う。
(-)自力で差し切る力は無い。前の馬に止まってもらう必要あり。

【-】マイネルウィルトス

(+)同コースのアル共杯で差して2着。バテずに長く追える脚評価。
(-)馬群の中で揉まれるとイマイチ。瞬発力勝負も本来向いていない。

【▲】ディアマンミノル

(+)大阪-ハンブルグCは内が伸びる馬場で最後方外から差し切り。
(-)昨年は真後ろから行って届かず。位置取り後ろ過ぎるのがネック。

【-】プリマヴィスタ

(+)三方ヶ原Sは驚愕のレコード勝ち。更に軽いハンデでもう一丁。
(-)前走は突っ込んだ流れと高速馬場の副産物。ここに繋がるか不明。

【-】モズナガレボシ

(+)新潟大賞典は差し優勢の流れを前付けで善戦。ここも前が手薄。
(-)今回流れ緩そうで瞬発力勝負濃厚。離し気味に行けないと苦しい。

【-】ラストドラフト

(+)一昨年のアル共杯で差して2着。天皇賞秋ぐらい走れば十分通用。
(-)このところ位置取り後ろ過ぎ。勝ちに行く競馬が出来ていない。

【-】マカオンドール

(+)天皇賞春は前残りで何も出来ず。今回は距離短縮&相手弱化で楽。
(-)ここ2戦行き脚の無さが結果に直結。ここも後ろからでは苦しい。

【-】アサマノイタズラ

(+)セントライト記念は大外後方一気。このメンバーなら実績上位。
(-)真後ろに構えて外差ししかやっていない。広い東京では出番無し。

【-】アリストテレス

(+)成績安定しないのはGIを連戦しているため。GIIなら堂々主役級。
(-)古馬になってからジリ脚傾向。軽い馬場での切れ味勝負だと不安。

【-】ウインキートス

(+)昨年は前付けから難なく楽勝。外枠で前カットの日経賞は度外視。
(-)昨年はあらゆる面で恵まれる。この枠から前付けできるか微妙。

【△】パラダイスリーフ

(+)サンシャインSは内枠先行で完勝。今回前が手薄で通用余地あり。
(-)これまで強い馬と手合わせ無し。ここで通用するかどうかは不明。

【○】フライライクバード

(+)メトロポリタンS2着で復調示す。緩い流れで馬場が軽いと走る。
(-)昨年のアル共杯は完全な力負け。枠が外過ぎるのも気になる。


結論

◎ベスビアナイトは鈍いが追われてから渋太い。4走前の東京・町田特別は真後ろから外に持ち出してジワジワ加速しながらのゴールで脚を余していたほど。近親にマリアライト、ダンビュライト、オーソクレースなど芝の中長距離重賞で活躍した馬が多数。スタートは悪くなく、この枠から可能な限り前に出せば勝ち負け。

○フライライクバードはメトロポリタンSで東京での先行押し切り経験直後。緩い流れで軽い芝だと普通に走る。今回もその両方が叶いそうなだけに当然買いになるが、枠が外過ぎる。ただ積極的に行きたい馬がいないので牽制しつつ好位を採れると想定する。

▲ディアマンミノルは差して届かない様式美、だったはずが大阪-ハンブルグCは桜花賞当日の内伸び馬場を外から差し切った。アルゼンチン共和国杯でもマイネルウィルトス、フライライクバードと差の無いところまで来ていたし、一皮剥けたならここで一発があっていい。

△パラダイスリーフはサンシャインSが余裕残しの楽勝で、軽ハンデに加えて新緑賞を勝った東京で更にパフォーマンスを上げそう。ただ未知過ぎてよく分からないというのが本音。枠が外なのも懸念材料。ポジショニングの達人・ルメール騎手の乗り方一つ。

△バジオウは内枠先行が叶う絶好枠をゲット。東京実績もあるし上がりも速いので普通に買えそうだが、府中Sの勝ち方を見る限り距離延長に不安がある。幸いにもスローで運べそうなので誤魔化しつつ乗ればすんなり残せるかもしれない。

◎ベスビアナイト
○フライライクバード
▲ディアマンミノル
△パラダイスリーフ、バジオウ
馬複5頭ボックス(10点)

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