【競馬予想Vol.299】第83回桜花賞

今回のテーマ

1着候補はデカい馬

過去10年の勝ち馬は全て馬体重460kg以上。馬体重460kg以上の馬は【10・5・5・56】、単回値137・複回値87、460kg未満の馬は【0・5・5・92】、単回値0・複回値39と明暗が分かれている。

速さだけではなくてタフさも問われる証左。華奢だと馬群を割れないし、デカい馬と比べて踏ん張りも効かないためと推測。サンプル数178で傾向として読み取れるのだから念頭に入れておきたいところ。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は金曜にまとまった量の雨が降って馬場への影響が心配されたが、土曜は変わらず内前優勢。含水率は4コーナー9.9%、ゴール前10.8%、日曜朝時点のクッション値は9.4。稍重発表だが馬場は確実に良化している。

  • 今週からBコースを使用。元々内前有利だったところへ内側に蓋をしたことで内前有利に拍車が掛かり、阪神牝馬Sは内枠先行馬が上位を独占。後方外から競馬を進めるのはもはや敗退行為。ここまで極端に内前に偏ると、みんな内に寄ってくることによる前詰まりが怖い。

  • ペース想定:平均(58~59秒台)

  • 阪神ジュベナイルフィリーズでハイペースを作出したサンティテソーロ、リバーラが共に不在。後ろから行く馬だらけで、ここも押し出されるようにしてモズメイメイがハナ。リバティアイランドも包まれるのを嫌って早めの競馬。ハーパーがマークに入ってライトクオンタムも前付けしそう。ペースは緩く、前付けから速い脚を繰り出した者勝ち。こうなると狙いは絞られてくる。


全頭分析

【-】ブトンドール

(+)ファンタジーSは前残り展開に唯一迫る2着。最短距離突いて一発。
(-)前走は直線でモタれまくって追えず。行き脚鈍く後ろに置かれる。

【▲】ライトクオンタム

(+)シンザン記念はペースアップに対応して外差し一閃。決め手上位。
(-)揉まれる競馬は未経験。馬格乏しくここで内の馬群割れるか疑問。

【◎】リバティアイランド

(+)勝ち方豪快。進路を確保できればこの馬を止められる馬はいない。
(-)唯一負けたアルテミスSは捌き遅れ。ここは他馬にマークされる。

【△】ドゥアイズ

(+)2戦続けて内を捌きつつの追い上げ。内が伸びるここはチャンス。
(-)押しても引いても一歩足りないイマイチ馬。最大出力は乏しい。

【-】ハーパー

(+)クイーンCは雪解け後の割に時計優秀。スタート上手く位置自在。
(-)前走は内伸び馬場で先に抜けて僅差。上積みあっても足りない。

【△→○】モズメイメイ

(+)同コースでスロー逃げで連勝。今回も他に行く馬おらず展開向く。
(-)前走は馬場も展開も最高に向いて僅差勝ち。相手強化で厳しい。

【-】コンクシェル

(+)アネモネSはラスト一頭だけ違う脚色で突っ込む。一撃ロマン砲。
(-)ここで後方大外ぶん回しは非現実的。内を突く器用さも感じない。

【-→△】キタウイング

(+)阪神JFは前付けが仇。最内強襲のフェアリーSの内容を見直す手。
(-)阪神では栗東に滞在しても結果出ず。時計短縮も課題として残る。

【○→-】コナコースト

(+)チューリップ賞は内前馬場を差して2着。好位から差せる脚魅力。
(-)勝負どころの手応えは良く見せない。今回の相手は一段と強い。

【-】エミュー

(+)フラワーCは最後方から捲って完勝。差して連勝の勢い不気味。
(-)前走は極悪馬場で外差し効きまくり。阪神の軽い馬場では用無し。

【-】シンリョクカ

(+)新馬戦スロー、阪神JFハイペースで連対。キャリア浅でも隙無し。
(-)前走内を通ってリバティアイランドに2馬身半負け。力差は歴然。

【-】シングザットソング

(+)フィリーズRは速い流れを前付けして完勝。同様の競馬なら通用。
(-)出遅れがデフォルトで信用できない。後ろからだと間に合わない。

【-】ドゥーラ

(+)チューリップ賞は酷い前詰まりで度外視妥当。進路確保で出直し。
(-)ここで外からの追い上げでは間に合わない。嵌っても掲示板まで。

【△】ペリファーニア

(+)チューリップ賞は大外から前付けして僅差。外から被せて妙味。
(-)道中外を通るロスは不可避。内に完璧に立ち回られるとしんどい。

【-】ジューンオレンジ

(+)フィリーズRは大きく出遅れながら僅差。展開嵌れば飛んでくる。
(-)今の阪神は外差しでは間に合わない。いい脚繰り出しても厳しい。

【-】ムーンプローブ

(+)フィリーズRは脚質転換が功を奏す2着。最低人気は舐められ過ぎ。
(-)前走はハイペースで前が止まる展開も向く。今回内伸び馬場厄介。

【-】ラヴェル

(+)阪神JFはスタートで終了。中団辺りが取れれば決め手で対抗可能。
(-)また外枠を引き当てる。スタートも怪しいままで今回も苦しい。

【-】トーセンローリエ

(+)ハイペースの前付けで3連勝は評価。ここも強気に前に行くのみ。
(-)この枠からでは内が取れない。付いて行かされて直線ガス欠懸念。


結論

リバティアイランドは内伸び馬場と能力比較の観点から中心視するが、負けても全くおかしくない。枠が絶好過ぎて最悪。他の馬がリバティアイランドに勝つために取り得る選択肢は「蓋」。フリーにしたら阪神ジュベナイルフィリーズの再現になることが分かっているのだから、序盤で必ず囲ってくる。そうでなくても今の阪神は内が有利なのだからみんな内に寄ってくる。競馬は馬が勝手に走るのではなく、騎手の思惑も反映される。

コナコーストをリバティアイランド逆転の筆頭に指名。枠が外過ぎず、行き脚が良くて、決め手もある馬となればこの馬が最適。チューリップ賞当日の内前馬場で差して僅差はハイパフォーマンスの証。エンジンの掛かりが悪く、毎回4コーナーで押しているのが気になるがラストの伸びは重賞級。アルテミスSでリバティアイランドに勝ったラヴェルと同じく、この馬も小倉デビュー戦を加速ラップで勝っている。

ライトクオンタムはデビュー戦で緩いながら逃げを打って勝っているというのがポイント。シンザン記念のパフォーマンスを見る限り、リバティアイランドと同じく進路さえ確保できれば突き抜けるだけの脚を持っている。リバティアイランドより先に内を確保して、モズメイメイの直後から先に抜け出せればアルテミスSのラヴェルになり得る。

ペリファーニアはチューリップ賞で17頭立ての大外枠から先行してハナ+クビ差の3着。これは枠が内なら勝っていた。ペースが緩かったのもあるが、今回もモズメイメイぐらいしか行く馬が見当たらないので再度外から被せ先行に期待できる。詰まりそうにないのは役得。

モズメイメイは内前馬場を見越してチューリップ賞で◎を打ったところきっちり逃げ切り。2戦続けてスロー逃げで恵まれた感満載だが、今回も他に行く馬が見当たらない。Bコース替わりで内前の重要性が増したのは土曜の競馬を見ても歴然。コナコーストやペリファーニアを評価する以上、これらに勝ったモズメイメイも狙いに含めておきたい。

ドゥアイズは後ろから差し込んだ阪神ジュベナイルフィリーズ(3着)がここで再現性が低いが、漫然と内前を通っただけのシンリョクカよりは強いと判断。直線で前が詰まりながら唯一前で残したクイーンC(2着)も、外から何の不利も受けずに差してきたハーパーよりも強い競馬をしたと判断。但し決定力を持たない典型的な詰め甘馬でアタマは望み薄。

◎リバティアイランド
○コナコースト
▲ライトクオンタム
△ペリファーニア、モズメイメイ、ドゥアイズ
馬複F◎○▲-◎○▲△△△(12点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲△△△(10点)


結論【15:00修正】

内前馬場が一層加速してきているため予想を変更します。

◎リバティアイランド

鞍上が超絶内前馬場を理解している。包まれなければ勝ち。

○モズメイメイ

日曜の芝は逃げた馬が全連対。ベタでも単騎逃げなら買わざるを得ない。

▲ライトクオンタム

リバティアイランドの内隣というのがポイント。この馬の逃げもあり得る?

△ドゥアイズ

リバティアイランドの外隣。真後ろに入れて付いて行くだけのお仕事。

△ペリファーニア

内が遠いのがどうか・・・。包まれないが外前でもしんどいインチキ馬場。

△キタウイング

中途半端な差しより内突き重賞勝ちがあるこの馬が人気薄で美味。

◎リバティアイランド
○モズメイメイ
▲ライトクオンタム
△ドゥアイズ、ペリファーニア、キタウイング
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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